電子書籍
ドラマが
2013/05/02 02:48
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投稿者:ないない - この投稿者のレビュー一覧を見る
きっかけです!!
紙の本
沈黙する物語と作家
2015/09/04 04:23
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
松田優作の映画や桜井翔のTVドラマで有名な本作品だが、原作はかなり異色だ。まず主人公の過去と未来がない。ボウフラのように突然湧いてきた存在だ。何より人間としての喜怒哀楽がまるでない。さらには物語の結末までない。ハッピーエンドも悲劇の終幕もなくたた静かな時間が描かれるだけだ。著者自身も本作で第5回すばる文学賞受賞後と1990年「カタルシス」刊行後は沈黙を守り続けている。この沈黙が破られる日がくるのだろうか。
紙の本
30年前の受験戦争
2016/02/19 03:46
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
優等生の兄と劣等生の弟。家庭教師が絡んで受験戦争を笑いのうちに描く。30年前の受験は、こんあ塩梅だったなと振り返る。そう、30年前の原作だから、やや時代背景は違うが、狙いは何ら変わらない。ただし、嵐の桜井氏主演で作られたテレビドラマは、予想通り低レベルだった。
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救いが無い…
読み進めていくと「家族ゲーム」の意味がじわじわと…
結局みんな互いを無視してる。
なるほど、こういう”無視”もあるのか…
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「受験戦争」って言葉、あったなー。
最近めっきり聞かなくなったのは、今や戦争(有事)がすっかり平時になったからなのかなー。
とかなんとか漠然と思いながら読了。
映画『家族ゲーム』の写真が表紙になったものを古本屋で購入。
そちらは学生時代にレンタルで観たが、破天荒な家庭教師を演じる松田優作がかっこ良すぎであった。
映画では影の薄かった兄目線で描かれており、ある意味スピンオフ作品のよう(当然、小説の方が先にあったわけですが)。
いろんな意味で過剰な両親と、傍観を決め込む優秀な兄、ひたすらグズグズしまくる弟の4人家族が織り成す日常はまさに「ゲーム」。ごっこ、プレイなんですな。
弟がたまに見せる頑是無い狂気に、背筋がうすら寒くなります。
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なんかみんなどうしようもない。。それがリアルで将来こんな母親にはなりたくないと思いながら、なってしまいそうで怖いな。。息子たちも兄弟なのにこんな関係ってあるのかな?
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昔も今も共通する家族問題が描かれている。時代は変われど、こんな親、こんな子どもはいるだろうし、改めて一層自己をしっかり持ち自律すること、社会最小の共同体である家族を大切にしなければいけないことを感じた作品だった。
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先日終わったドラマと違い、全く救いのない結末にビックリ。
いかにドラマが原作を膨らませて作ったかが分かった。
私としては断然ドラマのほうが好き。
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今年度のドラマ化をきっかけに読んでみた。
かつてのテレビドラマも映画も見ていない。話題になったシーン(横並びの食卓)は写真で見たことがあるくらいである。
一読して、なんというか、非常にプロトタイプな小説だなと思った。
発表されたのが1982年ということで、時代性というものをひしひしと感じる。おそらく団塊の世代であろう両親と、優等生の兄と劣等生の弟という家族構成。
父親は自分の学歴コンプレックスから息子に学歴を要求するが、根本が劣等感であるために、その要求は非常に表面的なものになってしまう。
また、母親は世間体第一の人間であるため、やはり表面的な理由で問題を根本的に解決することを望まない。
兄は両親の期待に応えることで自分の存在価値を確認しているタイプ。だから勉強もがんばるし、世間的には優等生で過ごしている。
弟は、今ならおそらく発達障害を疑うであろう人物造型がされていて、その結果母親が溺愛するという傾向が強まってしまった。
この原作が何度もドラマ化や映画化されるのは、これらの登場人物がいかようにもバリエーションをつけられるからだろう。時代を変え、背景を変えるだけでいくらでも時代にあったドラマが作れるのだ。
この小説が発表されたときには、こういった家族のあり方や、外部からの干渉などが非常に物珍しかったのだと思う。受験戦争もリアルな問題として存在していたし、そこから派生した「優等生の心の闇」のようなものもようやく気が付かれようとしていたからだ。
ところが今この作品を読んでみると「だからなに?」と思ってしまう。
かつては新鮮な問題提起であった事柄が、今ではほとんどが「問題の大前提」となってしまっているからだ。世間体ばかりの母親、学歴重視で子どもの心がわからない父親、仮面優等生の裏の顔など、今では定番の設定ですらある。
松田優作氏が吉本を演じた「家族ゲーム」では、金属バット殺人事件が時代の背景として存在した。だからこそのラストシーンであったと思う。
小説では、まだそこまで人々の気持ちが進んでいないために、尻切れトンボのような印象のラストになっているのだ。
この先が読みたい、と思ってしまう。
バブルの時代に向かって、きっといろんな問題を内包したままゆっくり崩壊していくんだろうな、と思う。
1982年当時、沼田家のような団地住まいは中流家庭と言われた。高度経済成長期には団地に住むのが一種のステイタスだった時代があるのだ。そして、沼田慎一は私とほぼ同年代である。優等生の成れの果てはいったいどうなっているのだろう。
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2013/04/24~05/27 【新】
ドラマがおもしろそうだったから買った。
がっかり・・・
なんか猟奇的な家庭教師だと期待して読み始めたので
期待はずれもいいとこ。
ドラマがなくても微妙。
長男の慎一の目線で物語がすすむ
弟と母と父と家庭教師
窓から見える風景
家庭教師が来て一時的に変化があった家族
その家庭教師がいなくなってから、また前の日常が戻り
それを一時的な変化だと予想していた家庭教師は
また来て欲しいと頼まれるが、旅行に旅立った・・
家庭教師は何かしたの?
怒鳴ったり暴力的だったりしただけ
なんかよくわからなかった。
短い本なので、さくっと読めるけど
とくに内容に面白さは感じなかった。
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ドラマの第一話を見て、原作の方が面白そうだったので購入。
予想外に古い本でびっくりした(初出は1982年)
ただ面白いかというと。。。微妙かな。
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ドラマ(2013年版)を観て関心を持ち読みました。
松田優作さん出演の映画版も観た事はありますが、有名な食事シーン以外はろくに覚えていませんでした。
そのため、今回原作に触れ、こんなにも閉塞感があり、かつ救いようのないストーリーであったことに少し落ち込みました。
そして、その悲壮感を生み出しているのが沼田家の人々の人物設定だと思います。
ドラマ2013年版ではただただ呆れるばかりの沼田家の人々が、原作では呆れると同時に痛々しいほど悲しい人々に描かれています。
そして、その姿に当時の人々や社会の息苦しさを鮮明に感じることが出来ます。
ドラマ2013年版はかなり異なる作品になっていますが、何度も映像化される作品の持つ骨太さを感じられ、大変勉強になりました。
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話題に便乗して読んだ本。
そのページ数は少ないものの、ぎっしりと作者の考えが詰まった良い作品だった。
家族関係と教育。それは子供の人格形成に深く関係してくる。
子供の自主性を育てるにはどうすれば良いのか。対して常識とマナーとモラルを強いるにはどうすれば良いのか。
少なくとも自らがそれらを身につけていないといけないと思うが、それだけでも上手くいかないと思う。
そしてそれはこの本に答えは出ていないと思うし、分かっている人は本当に少ないのではないか。
それゆえ、親になる前から深く考えなければいけないと感じた。
こんなことを沢山考えさせられた、読んで良かったと思える本でした。
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・テレビドラマにある夫婦のいざこざや吉本の過去の話は一切でてこない。
・テレビドラマのほうが面白い。
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終始暗い感じは、自分とはあまり合わなかった。
ただ、劣等生の弟がどうなるのか?と引き込まれた。
結局、自分が変わろうとしないと無理なんですね。