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研究室系。
解説にあった「自信をなくしたからこの作品がキライ…」という人の気持ちはなんとなくわかるなあ。足立先生格好良いです。こんな先生が理想ですねえ。
子どもの描写が可愛くって実習を思い出します。調度1年生だし。
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灰谷さんが亡くなり読み返した。
ボロボロ泣いた。
小さな頃読んだときとまた違う印象があった。
温かい。
やはり私の人生のバイブルです
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古典です。
それでも、色あせない魅力。
というより、変わらない現実。
読んで損はない、という感じです。
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新任教師が小学1年生のクラスを持ち、生徒達と苦悩を乗り越え、生徒達と共に成長していく話。
足立先生の言葉「問題のある子ほどタカラモノを持っている」
子供達一人一人の興味や才能を開花する手助けをしてあげるのは、周りの大人、親、そして教師なんだと思った。
先入観でものを言い、固定概念で否定をして個性の顕れをつぶしてはならない。
純粋で無垢な子供の頃の自分、大人になって純粋さを失いかけている今の自分を考えさせられる話だった。
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学校教育のありかたについて、この小説の中で訴えかけてあります。
この本を読んで、また教員になりたいという気持ちがふつふつと湧いてきました。
この本は、教員になりたい人以外にも皆さんに読んでもらいたいです。
子供ができて、学校とかかわることは今後もあるので、
教育とは何なのかを考え直す機会になりますよ◎
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昔、高校生くらいのとき、叔父に灰谷健次郎を勧められて読んだことがありました。
時を越えて再読。すごく良かった。
平易でユーモアのある文章をさらさらと読んでいるうち、何度も目頭をおさえていました。
結婚し母になった私の立場から、小谷先生と旦那さんの関係も気になってしまって。その後どうなったのかな、なんて。
しかし今どき、自分から苦労をする人ってなかなかいないだろうな……私も楽したい人間なので、小谷先生が眩しくて仕方ない。
それからこの作品は、出だしが素晴らしいとひたすら感心しました。
インパクトのある出だしで、一瞬のうち心を掴まれる。凄い。
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始めは、よき昔の話という印象を受けた。
スポットライトを浴びている先生・生徒たちはみんな曲がったところや世の中を斜めに見ている節がなく、真摯な態度で日々生活しているところがすばらしいなと思った。
子供と一緒に頼りなかった主人公の小谷先生が成長していく様子がすがすがしく、これが教育のあるべき姿なのかなと思った。
現代ではありえないストーリーもあるなと思ったけど、文章の端々から今の世の中を生きる人へのメッセージがふんだんに組み込まれていて、読後はさわやかで活力を与えられた。
今は何に対しても面倒くさがりで、自分の不利益になることには一切関わりたくない、長いものには巻かれろ・事なかれ主義が多い世の中かもしれないけど、一昔前にはこういう一生懸命な人が多くいたのかもしれないなと思った。
(今でもそういう立派な人は多少はいると思うけどね。)
将来先生を目指す人もだけど、純粋さを失った子供たちにも読んでほしい本の一冊です。
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こどもは自由に生き生きと遊んでいれば戦争なんて起きない。戦争を起こしているのは100%大人なんだから。
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別の文庫で読んだのですが、
もう1度読み返したくて図書館で借りました。
この文庫本で一番興味深かったのは解説です;
「私は「兎の眼」が嫌いです。こんな作品を書いた作者を恨みますー」
以前別の本のレビューでも書いたのですが
ものごとのきっかけは些細な事でも良いのではないかというアレです。
何かはじめようとした時に
先に詳しく色々調べてしまったせいで
腰が引けて諦めてしまう事もある。
で、私は大抵諦めてしまうタイプ。
でも世の中には全然真剣ではなくて
ほんの些細なきっかけから始めて本気になって
心を割くようになる事もある訳で。
そういう事も稀にあって、そうなってみると
苦労や困難など意外とどうにかなったりします。
だからもしかしたら先に知ってしまった事で
得られる筈だった人生のイイモノを大分逃して来た気がしなくもない。
先に知ってしまった事で諦めた方が良いと思ってしまったり
ずっと抱いていたものを離したくないのに、心が揺れてしまって
この作品を嫌いだと言った
上記括弧内文章(「私は兎の眼が〜」)を書いた方の気持ちもいくらか分かる気がします。
私は兎の眼、という作品…というより灰谷氏の作品を大切に思う人間ですが
こういう「嫌い」だという正反対の意見を拝見するのも
人の心のうちの幾ばくかを知る事が出来ていいな、と思いました;
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12歳・9歳・6歳の子ども達に寝る前のお話として読みました。
久しぶりの再読でしたが、じーん。
未熟であっても、子どもが好きであること、向上心があることが大切だなぁと、改めて感じました。
子ども達も意外と(?)引き込まれて、
「鉄三ちゃん、読んで!」と毎晩リクエストでした。
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考えさせられるなぁと思う 読む前はそんなに・・・って感じだったけど、今では暇なときよく読んでる本。何回読んでも泣く。
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前に太陽の子を読んで、灰谷健次郎に興味を持ったので読んで見た本。
なかなかええ作品です。生徒が抱える問題に新任教師が向き合い成長し、生徒達との絆を深めていく姿は涙なしには読めません。
昨今の子供や、教師や、モンスターペアレンツにぜひとも読んで欲しい一冊。
うちの子も小学校高学年になったら読ませよっかな。
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新任教師の小谷芙美先生が、塵芥処理所内の住宅から通学する臼井鉄三という無口な少年をはじめとする子どもたちとの関わりを描いた、児童文学の傑作です。
小谷先生は、ハエに強い関心を示す鉄三に関わり続け、彼の心を少しずつ開いていきます。また、処理所の子どもたちの絶大な信頼を得ている足立先生や、鉄三の祖父のバクじいさんたちとの交流を通じて、小谷先生は優しさだけでなく、強さを獲得するようになります。そして小谷先生は、自分たちのクラスに養護学校に通うことになる伊藤みな子を引き取ることを決意します。そんな小谷先生の方針に、始めは保護者たちからの反対が出ますが、まず子どもたちが変わっていき、それに続いて大人たちの意識もしだいに変わり始めます。
そんな中、処理所が移転することになり、子どもたちが転校を余儀なくされるという話がもたらされます。小谷先生もビラ配りに参加して、子どもたちといっしょに戦い、足立先生はハンガー・ストライキを始めます。そしてついに、彼らの声が聞き届けられることになります。
「優しさ」は、ときに恐ろしいものだということも、じつはあるのだろうと思います。無垢な子どもの視線によって大人の世界を告発するという図式には、オリエンタリズムと同種の問題がひそんでいるという指摘も頷けます。それでも子どもの頃にこの本と出会えたことは、やはり幸せだったと今でも思っています。
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産後、最初に読んだ本。
かなーーり久しぶりの再読。
読みながら、何度か目頭が熱くなった。
が、一方で「違和感のようなもの」も結構感じてしまった。
偽善っぽい…というのかな。
いやいや、たぶん違う。
きっと今や「偽善ですらない」ような。うーん。
…と、もやもやしていたら、先日パラッとページをめくった『友だち地獄』(土井隆義著)に、これだ!と思う一文があって、妙に腑に落ちてしまった。
「今の若者にとって〈やさしさ〉とは、他者を傷つけないよう空気を読み、距離をとることであり、一時代前の〈やさしさ〉とは向かうベクトルが真逆である」
そんな内容だった。
一人ひとりの生徒に、これでもかと踏み込んでいく小谷先生や足立先生。
きっと今こんな先生がいたら、とんでもない偏向教師と言われ、下手すれば失職ものだろう。
けれど、たとえ「偽」が頭につこうが、このような人への向き合い方が「善」であると捉える時代の方が、今よりずっと伸びやかに生きられるのではないか。
そんなふうに思った。
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何だろう、この清々しさ。ストーリーは、これからというところで終わるが、それがちょうど良い。途中、何度笑い、何度泣き、何度怒り、何度…。数えきれない。いわゆる児童文学、大人が読めばすぐに読み終えてしまう。もう40年以上前に書かれた話なので、冷静に見れば時代錯誤な部分も多々あるが、そういうところに目を向ける内容ではないだろう。純粋に元気がもらえる。少し気になるのは、主人公の先生とその旦那さんは、その後どうなっていくんだろう、と。ま、これは大人の余計な詮索かな。