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紙の本
熊野集 (講談社文芸文庫)
著者 中上 健次 (著)
『枯木灘』『鳳仙花』等の力強い文学的達成のあと、更に新たな表現の地平を拓こうとする果敢にしてエネルギーに溢れた“挑戦する志”。現代の文学を全身で担おうとする中上健次の奔騰...
熊野集 (講談社文芸文庫)
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商品説明
『枯木灘』『鳳仙花』等の力強い文学的達成のあと、更に新たな表現の地平を拓こうとする果敢にしてエネルギーに溢れた“挑戦する志”。現代の文学を全身で担おうとする中上健次の奔騰し凝集しつづける表現の“渦”。【商品解説】
目次
- ●不死
- ●桜川
- ●蝶鳥
- 他
収録作品一覧
不死 | ||
---|---|---|
桜川 | ||
蝶鳥 |
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紙の本
二十世紀日本文学入門
2002/06/24 03:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
『化粧』という作品と対になり、自然主義-私小説とロマン主義-幻想小説の系譜に属する短編小説が螺旋状に配列されて《反復》の主題が文学的霊場としての「熊野」をめぐって「個人」の《彷徨》として描かれる。
日本近代文学のほとんどの領域を横断した中上健次の試みのほぼすべての要素が出揃っていると云えるこの短編集は、アイディアの宝庫でありまた日本の二十世紀文学の《水準》を示しているとも云えるだろう。
紙の本
「百年の孤独」へのリスペクトも
2023/08/01 11:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「勝浦」「鬼の話」「月と不死」「偸盗の桜」の4作品は「高野聖」の泉鏡花風であったり、「羅生門」の芥川龍之介風ではあるが、暴力的であり、いわば路地的である、やはり中上氏の物語だ、そして、残りの作品はまさしく中上健次という人でないと書けない作品、「葺き籠り」はいつもの新宮の路地は登場しないが蟻地獄のような山村にやってきた男の話、抜け出せないのか抜け出そうとしないのか、彼こそヒコソなのか、ととにかく汗くさい話、しっぽのある子供の話はマルケスの「百年の孤独」へのリスペクトか、少しショックだったのは「枯木灘」で主人公の実父として登場していた極悪の象徴ともいうべき浜村龍造が実はヤク中の情けない男だったと作家自身が語ってしまったこと、今さらそれはないよおとおもわず呟いてしまった
紙の本
中上健次は長編作家のように思えるが、短編も凄くレベルが高い
2018/05/07 18:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
私小説と説話物が交互に描かれている短編集だ。だが違う種類の短編が描かれていても全然違和感はない。中上健次は長編作家のように思えるが、短編も凄くレベルが高い。