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ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)
ラ・ロシュフコー箴言集
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目次
- 箴 言 集
- 箴 言
- 削除された箴言(M・S)
- 没後刊行の箴言(M・P)
- 考 察 I~XIX
- ラ・ロシュフコー自画像
- レ枢機卿によるラ・ロシュフコー公の肖像
- 略年譜
- 解 説
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紙の本
<たまには思い切り生きた人間の残した言葉に耳を傾けたまえ>
2003/05/20 17:36
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まんでりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
物事の表面を飾る美名という仮面を引き剥いで、その下に潜む醜怪なる人の業を炙り出す辛辣なフレーズのかたまりを紡ぎ出したこの人物は文武にわたる類稀なる実践者でもあった。
友情や友人についても多くの言葉を残しているが、たとえば、「友達の友情が冷めたことに気づかないのは、友情に乏しい証拠である」(169ページMS66/590)などと言う。
友情は熱量に関係し、同等の熱量を持つもの同士の間に成立することが前提なのである。
それを「冷める」「乏しい」という否定表現で語るのがこの人の特徴である。
青春を充分に燃焼し尽くした大人の表現である。
だから社交界においても通用する言葉を持ちえたのであろう。
だが、いくつになっても大人になりきれない私にはこの本はいつまでたっても苦い薬のようなものなのである。
紙の本
本当に中世の著書?
2019/11/28 22:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書かれたのが17世紀とは思えないほどの内容。さすがに面白すぎて、普段は電子書籍を愛用する私も、これだけは紙の方を買った。フランス人の皮肉好きな気質って、この人がルーツなのかと思ってしまいますね(笑)
紙の本
偽善と欺瞞が渦巻く世の中
2018/10/30 07:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:masaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスの貴族である、ラ・ロシュフコーの箴言集。
人間の本質に対する深い洞察が、一つ一つ簡潔に凝縮されている。
歯に衣着せぬ物言いで、建前を取り除いた人間の本音の部分に迫る。
われわれの美徳はほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない。
社会というものが、いかに不条理にできているかがよく分かる本。
紙の本
17世紀に著されたフランスのモラリスト文学者による最高峰の作品です!
2020/05/02 10:51
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、17世紀に活躍したフランスの貴族であり、モラリスト文学者でもあったラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世が1659年から執筆したもので、刊行されたのは1664年とされている一冊です。ロシュフコーは、名門貴族の生まれであり、多くの戦いに参加した後、同書を執筆したと言われており、この中に見られる辛辣な人間観察には、リシュリューと対立して二年間の謹慎処分を受けたことや、フロンドの乱でジュール・マザランと対立したことなどで味わった苦難が反映されているとも言われています。宗教的にはジャンセニスムの立場に近かったと考えられています。同書には、私たちがよく知っている有名な、「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」といった名句が書かれており、人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰です。
紙の本
時代を経ても興味深い内容です。
2020/11/14 13:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大部分は本書のタイトル通り箴言集となっており、最後が『考察』と題された内容という構成です。
メインの箴言についてはタイトル表記した様に、多岐に亘る方面について、時に鋭く、時に当意即妙に言い述べられています。中には(?)というものもありますが、時代的にそぐわないのかもしれないですし、単に私の理解力が乏しいだけかもしれません。人間自身はこれだけ時代を経ても大きくは変わらないものだ、という点ははっきり判りました。
最後の『考察』も著者の心の内を覗けた様でかなり良かったです。
紙の本
機知と皮肉とユーモアに富んだ警句
2001/03/02 18:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7777777 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラ・ロシュフコー(フランス、1613−80)の機知と皮肉とユーモアに富んだ警句を集めたもの。
納得できる意見もあるがしばしば矛盾も見受けられる。なかなか楽しめる。
紙の本
鋭利な刃物
2002/07/09 20:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベリ太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラ・ロシュフコーの名で私の脳裏に
浮かぶのは故遠藤周作氏である。
内容はもう忘れてしまったが氏の狐狸庵物に、
要所の締めのような形での箴言集からの引用が
20数年経った今でも印象に残っている。
今回、本編を手にとって読んでみる。
短くシニカルな言葉のなかに、
鋭利な刃物で一瞬にして物の本質の
鮮やかな断面を見せつける凄さを感じる。
物が見えすぎるというのは、
果たして幸せな事であろうか?