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悪徳の栄え 上 (河出文庫)
美徳を信じたがゆえに身を滅ぼす妹ジュスティーヌと対をなす姉ジュリエットの物語。悪徳を信じ、さまざまな背徳の行為を実践する悪女の遍歴を通じて、悪の哲学を高らかに宣言するサド...
悪徳の栄え 上 (河出文庫)
悪徳の栄え 上
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商品説明
美徳を信じたがゆえに身を滅ぼす妹ジュスティーヌと対をなす姉ジュリエットの物語。悪徳を信じ、さまざまな背徳の行為を実践する悪女の遍歴を通じて、悪の哲学を高らかに宣言するサドの長篇幻想奇譚!!【本の内容】
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紙の本
凄いです!
2016/02/22 02:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かわうそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつか読みたいと思っていたかのマルキ・ド・サドの小説をはじめて読みました。
上下巻一気に読めました。
内容としては、えげつないこともいっぱいなのですが、
澁澤龍彦の上品で気品ある文体による翻訳で、
するすると読ませられていくのです。
凄いです。
マルキ・ド・サドの小説の翻訳をして発表しまくっていた澁澤龍彦は当時、
警察の取り調べを受けたというのですから、
それはそれは……といってもそんなにも大昔のことでもないのに、
今は文庫本で気軽に読める時代になりました。
時代は変化しているのですねえ……
紙の本
フランス人貴族サド氏が、ナポレオンの命で逮捕され、精神病院に入れられる原因となった問題作です!
2020/05/26 10:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、18世紀から19世紀のフランス貴族、マルキ・ド・サドによって1801年に発表された作品で、別名「ジュリエット物語」とも呼ばれています。実は、サドはこの作品を書いたことで、ナポレオン・ボナパルトの命令によって逮捕され、シャロントン精神病院に13年入れられ、そこで獄死するに至った作品としても有名です。内容は、修道院で敬虔な女性として育てられた主人公のジュリエットは、13歳のときに道徳や宗教やらの善の概念は無意味だと言うある女性にそそのかされ、以来、悪徳と繁栄の生涯を歩むことになるという物語です。全編を通して、神や道徳、悔恨や愛といった概念に対する攻撃的な思索が繰り広げられており、 彼女は自身の快楽を追求するために、家族や友人といった親しい人間までもをありとあらゆる方法で殺していきます。サドの思想が垣間見られる傑作です!