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- カテゴリ:小学生
- 発売日:1992/07/24
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/373p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-06-205939-8
紙の本
ぼくの・稲荷山戦記
【講談社児童文学新人賞(第32回)】【「TRC MARC」の商品解説】先祖代々、裏山の稲荷山神社の巫女をつとめるマモルの家に、ある日、奇妙な下宿人がやってきた。腰までとど...
ぼくの・稲荷山戦記
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:17,655円(160pt)
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商品説明
【講談社児童文学新人賞(第32回)】【「TRC MARC」の商品解説】
先祖代々、裏山の稲荷山神社の巫女をつとめるマモルの家に、ある日、奇妙な下宿人がやってきた。腰までとどく長髪に、和服の着流し、アブラゲが大好きな美青年・守山さんのふしぎな魅力に、マモルはしだいにひかれていく。そして、レジャーランド開発のために破壊されようとしている山と古墳を守ろうと立ちあがった守山さんと、マモルは行動をともにするようになる。海に山に森に、太古から宿り、人間たちを見守ってきた“存在”との運命的な出会い、そして、明らかになった守山さんのおどろくべき正体とは?いま、自然を守ることのたいせつさを熱く問いかける、秀作ファンタジー!
熊日文学賞/第32回講談社児童文学新人賞【商品解説】
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紙の本
たつみやワールドが心に構築される
2017/07/21 19:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミネルバ - この投稿者のレビュー一覧を見る
開発と自然保護をテーマにした作品で、私がたつみや 章の作品で最初に出会ったもの。読後に「たつみやワールド」が心にできあがっていました。まして、キツネ、神社が出てくる和風ファンタジー。最高です。
文化的人間世界は開発によってできあがっていきますが、古くからの文化が残っていたり、自然環境をぜひ保護したいと思う場所もあります。しかし、一部の人間の利益優先でこれらの状況を完全無視される場合も現実にあります。
ひと言で開発と言っても色々な状況があり、一概に開発は喜ばしい事とは言えない。この物語には関係ないですが、事実として北海道の某ダムは一部の者の利権のために膨大な税金を使い自然環境を破壊し、そして、使わないダムとは・・・。
この作品は、子ども時代の感性と大人になっているからこその視点で現実のこれからを考える機会が与えられる作品です。
紙の本
イマドキの子も、たまにはこんな本を読んで欲しい
2004/03/15 10:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミケ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先祖代々、裏山の稲荷神社の巫女をつとめるマモルの家に、
不思議な下宿人・守山さんがやってきた。
守山さんはM大学の院生で、専攻は考古学、専門は古墳だ。
中学校で地歴部に入っているマモルは、次第に守山さんの魅力にひかれていく。
そんな時、裏山にレジャーランド開発の計画があることを知る。
海や山や森を太古の昔から見守ってきた“存在”との出会いにより
“信じる”ということがどのようなものであるかを知るマモル。
そして、自然破壊から裏山を守ろうとする守山さんと行動を共にする。
守山さんの正体とは…?
そしてレジャーランド開発の行方は…?
この物語を読み始めてすぐ「あれ? こんな話、前にも読んだことある。」と思った。
佐藤さとるが書いた幼年童話『ふしぎな あの子』とそっくりだ。
『ふしぎな あの子』は小学校低学年向けの本だが、その内容をもっと
深く詳しく描いたのがこの『ぼくの・稲荷山戦記』という感じ。
主人公のマモルが中学生なので、この本の対象読者はたぶん
小学校5,6年生〜中学生なのだろう。内容的にはやはりこのくらいの
年齢の子どもが読んだ方がいいと思うが、描写があまりにも素朴なので
小学校中学年向けの読み物のような印象を受ける。
約20年前に出版された本なので、当時の中学生だったら読んだのかも
しれないが、果たしてイマドキの中学生がこの本を手にするだろうか?
ハリーポッターのようなスピード感溢れる物語は、ほうっておいても
子どもたち自ら本を手に取るだろうが、この「稲荷山戦記」は
ほうっておいたら、本当にほうっておかれそう。
とてもいい本なだけに、残念だ。
ぜひ、小学校の図書館の「今月のおすすめ本」などのコーナーで
紹介して欲しい本である。