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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1993.11
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:19cm/179p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-527001-X
  • フィルムコート不可

紙の本

エレベーター

著者 H=フレデリック・ブラン (著),石井 啓子 (訳)

「部屋貸します」の看板に誘われ入った古いアパルトマン。しかしそこには…。三週間エレベーターに閉じ込められた男の妄想と悲劇を描くブラック・ユーモアの快作。【「TRC MAR...

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エレベーター

税込 1,602 14pt

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商品説明

「部屋貸します」の看板に誘われ入った古いアパルトマン。しかしそこには…。三週間エレベーターに閉じ込められた男の妄想と悲劇を描くブラック・ユーモアの快作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

H=フレデリック・ブラン

略歴
〈ブラン〉1954年マルセイユ生まれ。エクス=アン=プロヴァンス大学卒業。助教員、夜警など様々な職業に就く傍ら、創作活動にうちこむ。著書に「限りの帝国」など多数。

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みんなのレビュー1件

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評価内訳

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紙の本

オススメです!

2005/05/09 12:33

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

パリの広告会社で辣腕をふるう男、シャルルがエレベーターに閉じ込められてしまう。さあ、タイヘン。必死に抜け出そうとするものの、うまくいかない。エレベーターのある建物の女性管理人やそこに住む人々、郵便配達夫に助けを求めるが、とぼけて変わり者の連中ばかり、話がまったくかみ合わない。仕事の上では「やりて」と評判が高く、肩で風をきって歩いていたシャルルもだんだん自信を失っていく。そうしてエレベーターに閉じ込められて三週目にして、とうとう外に出られることになる。そこでシャルルを待っていたものは・・・。
自分に都合のよいことばかり考え続ける自己中心的な男と、助ける気があるのかないのかわからない人々との会話が抜群におもしろい。深読みする気になればいろいろとできるでしょう。現代社会でのおもわぬ陥穽とか、利便性を追求したために意図的に忘れられた危険とか、自分さえよければいいという超個人主義に対する警鐘などなど。でも、そんなことはおいといて、小気味良い会話と文体、ブラックなユーモアを楽しむだけで充分に読む価値のある小説です。

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