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商品説明
赤ちゃんから老人まで、すべての人にとって最も人間的な営みである学びとは自分探しの旅である。勉強に追われる中で学びが失われている現代、学ぶことの意味を問い直し、人と人、人と文化を結びつける学びの道を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
佐伯 胖
- 略歴
- 〈佐伯胖〉1939年生まれ。東京大学教授。認知心理学が専門。著書に「コンピュータと教育」「認知科学の方法」がある。
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紙の本
「学び」について認知科学的な視点から再考する良書!
2016/03/23 08:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、タイトルにもあるように「学ぶ」ということとはどういうことであるのか、根本的に再考していこうという意図をもって書かれた教育書です。特に、筆者の専門分野でもある認知科学の視点から「学び」を再考していく点に、本書の大きな特徴があります。筆者は、本書の中で、学びとは自分探しの旅のようなものであると論じています。すなわち、学びとは人と人、人と文化のつながりを構築していくことに他ならないというわけです。教育に関心をお持ちの方々、また学校現場の先生方には、ぜひ、お勧めの一冊です。
紙の本
「学び」はもっとも人間的な営みという著者の考えに共感
2002/06/28 20:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:vio - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもと教育というシリーズと知らず、タイトルの『「学ぶ」ということの意味』から、この本はなぜ学ばなければならないのかについての本かと思い、読んでみましたが、どっこい。「人はなぜ学ぶのか」とすでに人は学ぶことを前提にして議論が進んでいくのです。先生が話さないヒーリー学級の紹介、ワロンの自我発達論、著者のドーナッツ論と進んでいき、人は生を授けられてから常に「学ぶ」いきものだと納得しました。
著者は、学びはもっとも人間的な営みだといい、「自分探しの旅」と定義しています。これは、今ある自分が本当の自分ではなく、どこかに本当の自分がいるはずと考え、今ある自分を省みないで、右往左往するような俗っぽい流行の自分探しのことではありません。「なってみたい、自分」を探す旅という意味として用いています。この意味で「学び」の概念を規定することで、学ぶことに希望が見え、学ぶ原動力になると思いました。
文化的実践としての学び、関係論的視点など目からうろこが何度も落ちるおもしろい議論が盛りだくさんの本です。