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紙の本
何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)
著者 正宗 白鳥 (著)
栄達出世を夢みつつ、人生への懐疑にゆれる悩める青年健次の魂の行方を追う「何処へ」。瀬戸内海沿いの旧家に集まる兄弟姉妹らの心の翳と哀感を描く「入江のほとり」。父の死を綴る「...
何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)
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商品説明
栄達出世を夢みつつ、人生への懐疑にゆれる悩める青年健次の魂の行方を追う「何処へ」。瀬戸内海沿いの旧家に集まる兄弟姉妹らの心の翳と哀感を描く「入江のほとり」。父の死を綴る「今年の春」、母の死を書く「今年の初夏」。生涯基督教の神を求めながら棄教し、晩年に回心した“懐疑しつつ信仰を求めた求道者”正宗白鳥の代表作8篇。【商品解説】
収録作品一覧
塵埃 | 7-18 | |
---|---|---|
何処へ | 19-110 | |
微光 | 111-188 |
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「入江のほとり」の愚弟が不憫でならない
2019/01/26 01:01
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「入江のほとり」の、独学で英語を勉強している愚弟に、東京から帰省してきた秀才の兄が「全て無茶苦茶でちっとも意味が通ってない。他人に全てわからない英文を何にもならんと思うが、お前はあれが他人に通用するとでも思っているのかい」が辛辣な意見、それに涙をためる弟。その場面だけで、この弟が不憫でたまらない。この作品は大正4年のものだが、旧家を継ぐべき長男と冴えない弟では、この当時、歴然とした区別があったのであろう。白鳥には実際に多くの兄弟がいて、その一人が、「入江のほとり」や「リー兄さん」に登場する弟のモデルになっているようだ。作品中で主人公は「父からお前とあいつはよく似ている」とよく言われたと書いている。もしかしたら、俺もああなっていたかもしれないと思うと、余計にきつく当たっていたのかも知れない