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紙の本
末尾数十ページだけで、買う価値がある
2001/03/31 09:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆたやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、お勧めだ。ただし、小説部分は月並みで、斜め読みすればいい程度かもしれない。そこそこ厚いので、通勤列車の中で読むのも大変だ。でも、まあ、暇つぶしにはなる。
この本の真の価値は、小説ではなく、最後にオマケとして付いているある「論文」にある。この論文は「熱い」。この数十ページの論文に全ての価値がある。
内容は危険だ。拒否反応を示す人もいるかもしれない。マキャベリの思想の上澄みを抽出したようなこの「オマケ」、これこそジョナサン・ラブが書きたかったことだろう。
小説という太陽が沈み、日暮れ、そこからこの小説は始まる。
紙の本
悪と組織を描くのはやはり難しい
2001/02/25 01:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
COS(国務省管理委員会)工作員サラ・トレントとコロンビア大学教授で政治学者のアレクサンダー・ジャスパースとの出会いから、16世紀のベネディクトゥス会修道士によって書かれた手稿を求めてフィレンツェへ、ロンドンへと向かうあたりまでは、結構いい味が出ていたように思ったのだけれど、物語としての興奮と陶酔にやや欠けた。(後半、ちょっと飛ばして読んだからかもしれない。)
月並みな言い方だが、悪と組織を描くのはやはり難しい。訳者はあとがきで「イアン・フレミングとウンベルト・エーコを巧みに融合した」作品とする書評を紹介し、自らは「ユニークな政治哲学ミステリーになっているのではないだろうか」と書いている。もう少しコクとヒネリが要るだろうし、肝心の政治理論がつまらいと思う。文庫本673頁中67頁の分量で、エウセビウス・アイゼンライヒ著/アレクサンダー・ジャスパース訳『至上権論』(1531)が掲載されている。訳者の「一部の方には巻末は読まないようにお願いしたい。あまりにも危険な書だから」という助言に従って読まなかった。(ひょっとすると、この「マキアヴェリを超える、究極の支配マニュアル」の中にコクとヒネリが凝縮され、作品が完結するといった趣向が凝らされているのかもしれない。が、それはいつか来るかもしれない再読の日の楽しみにとっておこう。)
紙の本
とにかく読みにくい、減点
2002/02/06 08:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく読みにくい。会話の部分なんて、誰の台詞なのか解らなくなる。この点からしても、減点。作品のプロットも今ひとつ。つい最近も『ナインスゲート』を読んだが、要は古書に纏わる謎の探索では、ストーリーが画一的で型にはまってしまうのだろうか。
探索する理知的で少しひ弱な男とそれを守る強い女。そして、その探索行を背後で監視する組織達。う〜ん、あまりにワン・パターンではないか。巻末の政治理論書も、苦労はよく分かるけど、何だかな。
紙の本
ミステリーコーナーより
2001/02/06 15:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:香山二三郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
16世紀、スイスの修道士が恐るべき手稿を著した。歴史的混乱の陰で常に噂されてきたその究極の政治支配マニュアルが今、アメリカで復活しようとしていた。胡散臭い重要人物の背景調査を命じられた国務省の工作員サラ・トレントは気鋭の政治学者サンダー・ジャスパースに協力を仰ぐが、やがて各地でテロ事件が続発。ふたりは犯人を操る手稿の写本探しに乗り出す。問題の「至上権論」全文を巻末に付した異色の国際謀略スリラー。