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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1999/11/10
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/478p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-743109-2
文庫

紙の本

ペルソナ 三島由紀夫伝 (文春文庫)

著者 猪瀬 直樹 (著)

ペルソナ 三島由紀夫伝 (文春文庫)

税込 935 8pt

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評価内訳

紙の本

三島由紀夫こと本名・平岡公威。父・梓、祖父・定太郎と平岡家三代を近代官僚制のなかに位置づけることにより、歴史、政治、思想の幅広い視野から三島文学を捉え直した野心作。

2001/08/17 15:31

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三島由紀夫が盾の会を結成し、文筆活動から具体的行動に力を入れていったプロセスを考えれば、彼の作品を「文芸」という限られた視座のなかで捉えるだけでは見えるものも見えてこない。
 歴史に政治に思想といった広い視座をも含めて人間・三島由紀夫を捉え直そうとしたのが本書である。「猪瀬直樹だからこそ、ここまでできた」という印象が痛烈な力作である。

 これまでの評伝では、雅びの世界を分析するために、武家の令嬢として生まれ有栖川宮家で行儀見習をした祖母・夏子の家系に重点が置かれていた。自伝的小説『仮面の告白』では、脳神経を病んだ祖母と起居をともにして、彼女の詩的魂に多大なる影響を受けた三島の少年時代が描かれている。
 しかし、その私小説において、「祖父が植民地長官時代に起こった疑獄事件で、部下の罪を引き受けて職を退いてから…」と1箇所でしか触れられていない祖父・定太郎の存在に、猪瀬直樹は着目する。

 内務省の官僚であった定太郎が、平民宰相・原敬に重用されて出世し、政争に巻き込まれて失脚するという経歴が事細かに掘り起こされているのが面白い。
 植民地・樺太の長官として着任した定太郎は、原敬の政友会のために漁場の権利や印紙切手で資金を調達する。そのために失脚することになるのだが、漁業とは別の地場産業を…と考えた彼はパルプ工場を誘致し、森林資源で国益を上げる基礎を築くのだ。

 内務官吏として苦い経験をした定太郎は、息子の梓に農商務省入省を薦める。森林利権とそれに伴う人脈を相続させたいもくろみがあったのだろうと猪瀬は指摘する。
 三島が徴兵検査でひっかかることを期待して、わざわざ本籍地の兵庫県の田舎に息子を伴った父親の梓は、うだつの上がらない小役人的な人物、ニヒリストだったようである。
 満州での産業開発をてこに出世した同期の岸信介と対照的な存在としての梓が描かれながら、このあたりで、官僚機構と政党政治の日本的なあり方が十分に考察されている。
 田中真紀子と外務官僚との確執が何やらわかる気がしてくる。

 父・梓が大蔵省への反発から、息子に大蔵省入りを薦めたという流れのなかで、作家になりたいために、必死で売り込みをした三島由紀夫の姿が紹介される。
 なかなか思うような評価がもらえない習作、『仮面の告白』で彗星のごとく現われたかのように言われているが、半年間泣かず飛ばずだった事実なども指摘されている。

 成功してからも、大作『鏡子の家』の評価が思わしくなかったこと、『絹と明察』を力のある翻訳家に英語訳してもらえず、その人物が大江健三郎作品を選んだことがノーベル賞の諦めにつながったなど、三島の計画外のズレが、自決の45歳にとってどんな意味を持つかが考察されていく。
 そして、官僚がつくりだした戦後的日常に辟易した三島が、「人間天皇」を不満に思い、本来あるべき姿を天皇に取り戻して社会を再編する昭和維新を夢見る思考のプロセスが浮き彫りにされていく。
 仮面をかぶった三島の向こうに近代の矛盾が透けて見えるダイナミックな評伝で、背筋がゾッとした。

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2006/06/13 07:31

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2010/05/08 23:05

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2011/02/26 20:29

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2013/01/27 16:30

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2012/11/28 21:58

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2013/03/28 00:35

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2013/07/12 20:42

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2013/10/24 11:42

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2014/05/30 01:53

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2019/05/12 12:04

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