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桜の園 (白泉社文庫)
櫻の園
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紙の本
これを彼氏(旦那)に読ませられるかなあ、大人になった女性たちは。
2002/01/25 15:33
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さじまつきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話の中でただ一人(年齢的に)大人の女性が出てくる。女子高生の姉なんだけれど、初体験の話を妹に語りながら、一筋の涙を流すのだ。「忘れるわけがないわ、はじめての男だもの」
痛いですね。少女時代の潔癖を、あまりに美しく描いたこの作品は、大人になって読み返すと、共感とは別の痛みが胸に走ります。失われたものへの痛み…って、ことばにしてしまうと途端に陳腐ですが、まあそういうことでしょうか。
男性に対して「一生許さない」と思う女の子も、胸の大きさを気にして猫背で歩く女の子も、多くはこのお姉さんのように男性とつきあって、結婚していく。でもこの桜散る閉ざされた空間の中でだけは、永遠にこのままなんですよ…。こう書いていて(あまりの野暮に)つらくなりましたが、私が知りたいのは、かつてこの漫画を心に刻んだ女性たちは、今の自分のパートナーに読ませたりできるのかなあ、ということ。こんな話もまた野暮ですが、あらためてこの漫画を読み返すと、私は彼氏には読ませられない…。それくらい、少女時代に信じていたさまざまな美しいものが、この話のなかには詰まっている、のでした。
決めました。この本はやっぱり男子禁制。桜の園ですから。
紙の本
(元)少女だから描ける漫画
2001/07/20 22:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miho_tokeshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
この文庫の巻末解説にて「作者は男だと思った」と、ある映画監督がコメントしている。私は何度読んでもそうは思えない。逆に、「女性だから描ける漫画であって、男性には到底描けるはずのない漫画だろう」と思えて仕方がない。
作者の代表作である『BANANA FISH』も、当初少女漫画には珍しい絵柄やアクションシーンから「作者男性説」が起こったらしい。そう思われる部分も確かにある。バイオレンスで重く、苦しい場面も多い。しかしそれ以上に、全てを包み込み浄化させる「救い」の様な何か、女性的ともいえる何かが、彼女の作品には溢れているのだ。
本書は、女子高に通う女子高生達それぞれの、ある「成長」の時期を描いている。ストーリーも、どこか静かで寂しいような、それでいて清々しい印象だ。今現在女子高生である私には、本当に自然に受け入れられるエピソードばかり。決して彼女達と同じ経験をしているわけではない。それでも、あの何とも言い難い「感情」は、確かに私の中にも潜んでいると思う。それは少女達だけが経験するある「段階」(?)のような気がするから。
男性がこの本をどう読むのかは分からない。たぶん永遠に分からない。ただ一つ言えるのは、こんなにも赤裸々に淡々と美化することなく少女の感情を描いた作品を、私は他に知らないということだ。
紙の本
桜
2002/04/08 14:16
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただの少女マンガだと思って読みはじめたら、すごい傑作だった。いや〜やっぱり読んでみないとわからないね。そんじょそこらの乙女チックな少女マンガとは一味もふた味も違う。あれは「少女」の読者を対象にした空想マンガだけども、こっちは等身大の「少女」が登場するマンガで、少女よりも大人になってから読んだほうがより楽しめる。なんというか、あの大人になる一歩手前の、うまく言葉で説明できない微妙な感情が、作者の絵によって見事に表現されている。僕は男なので、女の方がどう読まれるのかはわからないけど、あの時期を取り戻してみたい人や、振り返ってみたい人には、このマンガをおすすめする。
紙の本
聖域
2017/07/17 13:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在 吉田秋生作品を次々と読んでいるところ。吉田作品に共通する独特の潔癖さが一番はっきり表れているのがこの「櫻の園」。今 少女である者、かって少女だった者の聖域を描ききっている。
電子書籍
思春期の微妙な心の揺れを描いています
2015/10/25 23:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitten - この投稿者のレビュー一覧を見る
思春期を経験した人間なら誰もが感じたことのある、普遍的なものを描いた作品だと思います。あぁ、自分だけではないんだ、と気付かせてくれます。
その頃を思い出して、心臓が抉られそうになりますが...。
吉田秋生さんは、間違いなく天才ですね。画も心理描写もストーリー展開も上手いです。作品によって画を描き分けているのも驚愕的です。
是非読む事をお勧めします。
電子書籍
女子高生の話
2015/10/20 17:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春時代に、誰もが悩んだことが、繊細に描かれています。
特に、「花嵐」が、印章に残りました。
「あたし、倉田さん好きよ」のセリフに、主人公の二人共の想いが伝わってきました。
紙の本
女子演劇部員達、それぞれの青春
2001/11/02 21:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
桜の木に囲まれた女子高・桜華学園。ここでは春に演劇部がチェーホフの「櫻の園」を代々上演してきた。その練習に励む部員達、それぞれの心情を鮮やかに切り取った物語。女子高独特な雰囲気が伝わってくる。