- 販売開始日: 2021/02/22
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-260333-1
のんのんばあとオレ
著者 水木しげる(著)
遠い昔…そこに夢の楽園があった―――。 「美和」が売られて行く夜、亡くなった美和のお母さんが美しい火の玉になっておくり出した…。目に見えなくとも何かいる…。著者の原体験を...
のんのんばあとオレ
商品説明
遠い昔…そこに夢の楽園があった―――。 「美和」が売られて行く夜、亡くなった美和のお母さんが美しい火の玉になっておくり出した…。目に見えなくとも何かいる…。著者の原体験を描く感動の少年時代。
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水木しげるの少年時代を描いたマンガ。心の栄養の詰まったこのマンガが近くにあることの幸せ。
2012/01/03 18:20
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
近所に住んでいた『のんのんばあ』との交流を中心に、水木しげるの少年時代を描いた自伝的マンガ。
水木しげると妖怪の関係を決定づけた少年時代の出来事が描かれつつ、心の栄養が詰まったマンガだった。
妖怪や『見えんけどおる』ものの存在、さまざまな言い伝えをのんのんばあに教えてもらった少年水木しげる。
水木しげるは少年時代、さまざまな出来事に心を痛めた。
好きだった女の子の死、売られていく女の子、ガキ大将の座をめぐる仲間同士の争い。
そんな出来事に傷つくしげる少年を、のんのんばあや父は優しく慰める。
その言葉は的確に心の傷をいたわり、心が強く優しくなっていくように癒していく。
好きだった女の子が死に、何にもする気がなくなったしげる少年に、のんのんばあは言う。
「それはなぁ、千草さんの魂がしげーさんの心に宿ったけん、心が重たくなっちょるだがね」
「魂は十万億土に行くんじゃなかったんか」
「大部分はそうだけど、少しずつゆかりの人の心に残るんだがね。人の心はなぁ、いろんな魂が宿るけん成長するんだよ」
しげる少年は、売られていく女の子を助けようと、人買いに力で立ち向かうものの、負けてしまう。
自分はこんなに弱かったのかと落ち込むしげる少年に、父は言う。
「でも強さ弱さというのは力じゃないだろう。いくら力が強くても気持ちまでおさえるつけることはできないだろう」
「ほんなら強さってなんだ」
「それは自分で知ることだろう。ま、今日のような悔しさや痛みが少しずつ強くしてゆくんだろうが」
落ち込んでいることを気づいてくれる人。
落ち込んでいるときに慰めてくれる人。
そういう人が近くにいてくれることは、とても幸せだ。
この二人の言葉が心に染み込んでくる。
まるで心が二人の言葉を欲しているかのよう。
穏やかで、しかし力強い何かに心が満たされてされていく。
もしかしたら二人の言葉には、心の栄養が詰まっているのかもしれない。
このマンガが近くにあることも幸せだと思った。
のんのんばあ
2024/07/16 11:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とくめい - この投稿者のレビュー一覧を見る
どこか、なつかしい雰囲気のある作品で、たのしく読むことができました。不思議な感じがするお話で、とてもおもしろかったです。絵がきれいだとおもいます。