魔剣天翔 驚愕の空中密室！ （講談社ノベルス Vシリーズ）

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投稿者：くろこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　航空ショーでアクロバット演技中のベテランパイロットが撃たれて死んだ。乗っていた航空機は二人乗りで、パイロットがいたのは後部座席。事件当時この航空機には、彼を取材するために女性記者が一緒に搭乗し、前の座席に座っていた。操縦者を失った機体は墜落し、そして、そこからは彼女の姿が消えていた。ただ残ったのは、彼の死体。消えた女性記者が犯人なのか？　しかし彼女に殺されたはずのパイロットが撃たれたのは、背中からだった。
　多くの観衆が見つめるショーの最中に行われた、空中の密室殺人。美しい翼の中に隠された謎を、自称科学者の没落した名家の令嬢、瀬在丸紅子が解き明かす。

　王道！！　って感じのトリックやメッセージ、アイテムを使いながらも、飽きさせない展開と様々な背景によって多くの謎を作り出している、シリーズの中でもかなりミステリ度の高い、読み応えのある作品だと思う。個人的な意見だと、紫子さんと練無君のビミョーな関係の変化がちょっと気になります。

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投稿者：marikun　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　う〜ん、これはありかなあ(苦笑)？　Ｖシリーズでは、森先生かなり飛ばしてますよね（好きなように書くという意味で…）。この作品は、あまりにアンフェア過ぎるような気が…(^^;。確かに裏表紙にあるように「衆人監視の中成立した空中の完全密室」なんですけどねえ…。作品中に出てきた暗号の謎も解かれていないし…。読了した方、暗号解けましたか(笑)？　でも登場人物たちの背景が少しづつ明らかになってきているのは、イイ感じです。

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投稿者：くにやす　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　本書は森シリーズの保呂草・瀬在丸・小鳥遊・香具山の４人がメインキャラクターとなるミステリーの５冊目(短編集も含めれば６冊目)となるものである。
　今回は小鳥遊の高校時代の先輩が登場し，航空アクロバットチームを舞台としたミステリーである。５冊目に突入し，キャラクターの特徴もだいぶはっきりしてきたが，今回は小鳥遊の高校時代のエピソードが書かれた貴重な一冊といえる。これによって小鳥遊の奇抜なファッションの原因の一角を垣間見たような気がした。
　私が森作品を好む理由は，ほかのミステリー作家にはない描写と理論的な(工学的な理数的な)記述が私の好みに合っていると思うからである。これは筆者が工学部で教鞭をとっているからと思われる。

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投稿者：山猫　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

練無の先輩が航空アクロバットショーのパイロットで、彼女に誘われ、ショーの前日、練習を見に行った。だが、帰りに保呂草だけ帰らなかった。彼には、仕事があったのだ。ショーの当日、事故が起こった。
練無にとって、先輩は特別な人だったようだ。紫子は、それが気になったらしい。それは、好きだからなのか、友達なのに知らない事があるからなのか、その辺は曖昧だ。今作は、事件そのものの謎解きになかなか驚かされた。途中で出てくる、保呂草の出した脅迫状の謎も考え込んだ。読み応えのある作品だ。

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投稿者：もくもく　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

Ｖシリーズの第５話。エアロバティックス・ショーを舞台に巻き起こる謎の事件に、４人組が挑みます。舞台は愛知県北部だとか。５作目ともあって、キャラノ輪郭がはっきりしてきました！　とくに小鳥遊練無。彼の過去の話なんかも出てきて、あの奇抜なファッションの由来が垣間見えた気が…。それにしても、瀬在丸紅子は一体何をヒントに謎解きをしているのかが謎です…。説明されるとそうなのかぁ〜と思っちゃうんだけれど、でもあとから考えると頭の中に「？」が１００個くらい並びます…。余談ですが、エアロバティックスの説明が面白かったです。