現代人の思想セレクション 新装 １ 大衆の時代

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：bk1　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ご存知ですか？　シリーズ「現代人の思想」。
平凡社から20世紀の思想を考える選集が出ました！

◇平凡社編集部　二宮善宏さんからのコメント◇
　1970年の安保闘争前夜、体制を根本から問う波頭の一角に、シリーズ「現代人の思想」(全20巻）があった。20世紀という時代をさまざまな角度から照射したこのシリーズは、今も決して古びることなく輝いている。その中から、大衆とは何か、伝統とは何か、文明とは何かを問うた3巻を、新世紀前夜の今こそ贈りたい。20世紀とは何だったのかを考えるとき、欠かすことのできないテーマであると信ずるからに他ならない。
　判型を原本よりもひと回り大きくして、多くの読者の利便に供した。収められた論文のすべてが、２１世紀を考えるとき必読のものと信ずる。若い読者諸兄に贈る所以である。

▼第一巻『大衆の時代』目次

解説　大衆の時代　鶴見俊輔
Ｉ　つくられる大衆
・コミュニケーション問題への文化的アプローチ　M・ミード／井上摩耶子　訳
・火星からの侵入　H・キャントリル／山本　明・渡辺武達　訳
・大衆の説得　R・マートン／渡辺武達　訳
II　マス・コミュニケーションと大衆
・複製技術の時代における芸術作品　W・ベンヤミン／高木久雄・高原宏平　訳
・複製芸術について　多田道太郎
・視覚・聴覚・情覚　M・マクルハーン／渡辺武達　訳
・ポピュラー・ソング対実人生　S・I・ハヤカワ／平野英雄　訳
・テレビと大衆文化の諸形態　T・W・アドルノ／平沢正夫　訳
・影響の二段階説　P・F・ラザースフェルド E・カッツ／竹内郁郎　訳
・新しい大衆芸術の性格　福田定良　
III　つくる大衆
・『牧歌異説』から　W・エムプスン／片桐ユズル　訳
・少年週刊誌　G・オーウェル／横山貞子　訳
・少年の理想主義について　佐藤忠男
・漫画論　G・オーウェル／山口功二　訳
・パロディについて　D・マクドナルド／村井洋子　訳
・スペイン戦争回顧　G・オーウェル／小野協一　訳
・イギリス、君のイギリス　G・オーウェル／小野協一　訳
・しごと　P・グッドマン／片桐ユズル　訳

ここでしか読むことのできない論文も掲載。同時刊行の２冊も見逃せないラインナップです。
第二巻『伝統と現代』目次へ
第三巻『未開と文明』目次へ