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紙の本
夏のレプリカ (講談社文庫 S&Mシリーズ)
著者 森 博嗣 (著)
封印された夏の日の記憶!眩い夏、不可解な誘拐事件、蘇る過去真実は、偶数章だけで明かされる。T大学大学院生の簑沢杜萌(みのさわともえ)は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者...
夏のレプリカ (講談社文庫 S&Mシリーズ)
夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER
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商品説明
封印された夏の日の記憶!
眩い夏、不可解な誘拐事件、蘇る過去
真実は、偶数章だけで明かされる。
T大学大学院生の簑沢杜萌(みのさわともえ)は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧(もうろう)とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは?『幻惑と死と使途』と同時期に起こった事件を描く。【商品解説】
目次
- 第2章 偶発の不意
- 第4章 偶感の問
- 第6章 偶語の思惟
- 第8章 偶詠の悔い
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紙の本
相補的な関係
2009/01/12 20:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
西之園萌絵の高校時代の友人である簑沢杜萌は、二年ぶりに帰省する。しかし、実家には両親も、姉もいない。ただ一人、兄は自室にいるようだが、鍵がかかっていて会うことは出来なかった。翌朝、まだ誰も帰宅しない家の中で、仮面をかぶった男に監禁される。両親と姉は別の場所に監禁されているらしい。
その後に殺害される二人の監禁者と、逃亡した一人。一体誰が殺したのか。そして兄はどこへ消えてしまったのか。
「幻惑の死と使途」と同時期に発生した事件。前作では西之園萌絵の内情が分かるのに対して、こちらは同時期の犀川創平の思考を追跡することが出来る。それぞれは全く関係しない事件なのだけれど、二人の思考の跡に、それぞれの事件の影響を見ることが出来るので面白い。
紙の本
萌絵の親友がメインの話
2018/12/01 18:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の辺りは、萌絵も犀川先生もあまり出てこないので、少しモヤモヤしてしまいました。
しかし、こういう形をとったからこそ、今回は前までよりも「ミステリ」という感じが強かった気がします。事件に関係ないやりとりが、他作品に比べて大いにカットされています。
前作と対になる本となっていますが、前作を読んでいなくても、何の問題も無く読めます。(一章くらいは読んでいた方が、女子二人の関係性とかが分かって、入りやすいかもしれませんが。)
今回、色々と衝撃でした。
ミステリとして、本当に面白かったです。
終わりの感じも、萌絵の成長ぶりも、全てが好きな作品になれました。
にしても、脳内だけでチェスできる人間、ヤバいですよね。
紙の本
悪くはない
2017/01/26 19:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
「幻惑の死と使途」と本作が同時進行している設定となっていますが、メインストリームに相互作用は全くありませんので、どちらか片方だけ読んでも何の問題もありません。が、両方読めば楽しさは増すでしょうね。「幻惑・・・」と比べるとテンポが悪い気がしますし、人によってフェア、アンファエの評価が分かれそうな境界線上にいるような作品だと思います(私的にはアンフェア寄りに感じてしまいます)。物語はほとんど西之園嬢の親友を中心に展開するので、犀川助教授の出番は少なく、従って二人の掛け合いも多くありません。ちょっと番外編的な雰囲気の作品ですね。悪くはないと思います。