「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
日本社会の変容・IT実用化・アジア重点主義の流れのなかで、危機に直面した建設業はどのように生まれ変わるか−。低迷する建設業の課題に正面から取り組み、再生の方向を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
2001/1/8
2001/01/10 21:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の長い産業である建設業には、日本の伝統が色濃く反映されている。しかし、建設市場の長期低迷、日本社会の変質、情報技術(IT)の発展といった環境変化に見舞われ、建設業も変貌を余儀なくされている。本書は建設業が抱える課題を浮き彫りにし、再生へのシナリオを提示するもの。
日本の建築主と建築企業との間には、「相互信頼に基づく甘えの構造」があった。建築主は設計者や施工者を頼って仕事を任せ、業者は自分の裁量で仕事を進める。うまく機能すれば、建築主の意向を反映した素晴らしい建物になるが、悪く機能すると手抜き工事の横行を招く。建築業界において、以心伝心、暗黙の了解といった日本的なコミュニケーションは限界にきており、新しいコミュニケーション秩序の構築が必要だと著者は指摘する。
建設に関わる企業の責任を明確にすることも求められる。設計事務所、ゼネコン、下請けとの共同で仕事が進む分散型生産構造を持つ建設業では、各企業の役割分担や責任範囲が不明確になっている。専門家の業務を調整し、建築計画をまとめ上げる「統合」という仕事を確立し、建築生産の責任を再構成すべきだと説く。
Copyright (c)1998-2000 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.