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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.12
- 出版社: 日本評論社
- サイズ:21cm/263p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-535-51256-6
紙の本
「改正」少年法を批判する
著者 団藤 重光 (ほか著)
十分な審議もなく成立した「改正」少年法。しかし厳罰主義は、何の解決も示してはいない。少年法の理念から改めて少年犯罪の防止、被害者救済、非行少年の更生の途を問う緊急出版。【...
「改正」少年法を批判する
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商品説明
十分な審議もなく成立した「改正」少年法。しかし厳罰主義は、何の解決も示してはいない。少年法の理念から改めて少年犯罪の防止、被害者救済、非行少年の更生の途を問う緊急出版。【「TRC MARC」の商品解説】
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厳罰主義を採用した少年法改正。急増する少年犯罪は解決できるか。法律学者からの批判
2000/12/28 12:17
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投稿者:廣田 耕司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年によるショッキングな事件が続発している。少年に責任を自覚させるためには,「目には目を,歯には歯を」の厳罰が必要で,刑事責任年齢を引き下げるべきだという考え方からの少年法改正が,十分な審議もなしに成立した。本書は法曹界の重鎮・団藤重光東大名誉博士を取り巻く法律学者が,根本的な論点を鋭く分析したもの。
団藤博士は冒頭の対談で「少年に責任感を与えるためには,厳罰は間違っている,主体性を持った個人主義を作り出す教育こそが解決の道だ」と強調している。注目できるのは第3章で,最近の「バスジャック事件」「神戸連続児童殺傷事件」「堺のシンナー殺人事件」等について,付き添い弁護士など当事者の身近にいる人達に,問題点を聞き取っていることだ。詳しく読むと,なぜ犯行に走ったか,が心をとらえる。また英米独仏の少年法を紹介している。改正法は成立してしまったが,少年を取り巻く現実が変わったわけではない。今後の議論に大きな提言をなすものであろう。
(C) ブッククレビュー社 2000