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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2001/01/01
  • 出版社: 法政大学出版局
  • サイズ:22cm/1441p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-588-49506-2
  • 国内送料無料
専門書

紙の本

ムージル日記

著者 ローベルト・ムージル (著),円子 修平 (訳)

カフカとならんで20世紀ドイツ語圏最高の作家と称される、オーストリアの作家ローベルト・ムージル。彼の19歳から死の前年61歳までの日記を収録。公表を予期せずに描かれた、自...

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ムージル日記

税込 30,800 280pt

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商品説明

カフカとならんで20世紀ドイツ語圏最高の作家と称される、オーストリアの作家ローベルト・ムージル。彼の19歳から死の前年61歳までの日記を収録。公表を予期せずに描かれた、自らの覚書、「私思考」の記録。【「TRC MARC」の商品解説】

オーストリアを代表する作家の膨大な日記の完訳。時局に対する主張,作品の構想・草稿をも含み,謎に満ちた作家の生涯と作品を解読するための鍵を提供する。【商品解説】

著者紹介

ローベルト・ムージル

略歴
〈ムージル〉1880〜1942年。クラーゲンフルト生まれ。オーストリアの作家。大学で哲学博士号取得。軍事省に勤務するが失職、演劇評論家、フィュニストとして活動する。

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紙の本

二十世紀まるごとの巨大な記録

2001/03/09 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:海野弘 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 カフカと並ぶ二十世紀ドイツ文学の巨匠といわれるムージルの十九歳から六十一歳(死の前年)までの日記である。といっても私生活を記したものではなく、彼の思索、創作ノートのようなものだ。一八九九年から一九四一年までである。
 それにしてもあきれるほど広範囲の知識欲におどろかされる。ムージルは二十世紀をまるごとのみこもうとしていたかのようだ。

 ムージルは一八八〇年に生れ、工学を学んだ。シュトウットガルト工科大学助手となったが、そこをやめてベルリン大学で哲学博士号をとった。一九一一年にマルタと結婚した。第一次大戦ではイタリア戦線で戦った。
 処女作は『生徒テルレスの混乱』(一九〇六)で、好評であった。第一次大戦後、ベルリンとウィーンで文筆活動を行なった。一九三〇年、代表作である『特性のない男』第一巻を発表した。一九三三年に第二巻の前半が出されている。
 一九三八年には、ナチス・ドイツのオーストリア併合に際してスイスに亡命し、一九四二年に没している。亡命生活は貧しく、困難であったが、この日記ではほとんどそのことをこぼしていない。

 科学、文学、芸術などあらゆる分野にわたって、ムージルは世界の知を求める。この宇宙、この時代のすべてをとらえたい、と望んでいるかのようだ。その壮大な知のパノラマ、それを探求する旅に圧倒されてしまう。
 彼の代表作(未完に終ったが)とされる『特性のない男』の注釈としても、この日記は大きな意味を持つだろう。現実世界から与えられるいかなる〈特性〉も拒否して、可能性に生きようとする主人公は、ムージル自身なのかもしれない。彼は作家とか哲学者、科学者、心理学者などいかなる〈特性〉で見られることを逃れ、全的な人間として世界に立向おうとするのである。

 この世界とはなにか、この世界はどのように変えられるのかについて、ムージルは問いつづけ、戦いつづける。

 この日記を読むと、ムージルはこの現実世界の批評家、解釈家、そして変革者とでもいうべき人であった、と思われてくる。彼は現実世界の中で作品を発表し、作家として評価される、といったことは目指していなかったのである。ひたすら、現実世界という、与えられた〈特性〉の根拠を問い、その意味を解釈し、その大きな空虚を指摘し、新しい世界の構築を夢想していたのであった。

 ムージルの精神的な戦いが、二十世紀前半という、二つの大戦という悲劇を背景としていたことに深い意味を感じる。なぜなら、二十世紀後半には、三つ目の世界大戦はなかった。そのために、ムージルの問いは忘れられてしまったのではないだろうか。
 この日記は、二十世紀とはなくなったのか、と重く問いかけてくる。その問いは、二十一世紀に入ってもまだ答えられてはいない。私たちは、あらためて問いつづけなければならない。 (bk1ブックナビゲーター:海野弘/評論家 2001.03.10)

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