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商品説明
「赤毛のアン」にはシェイクスピア劇、バイロン、テニスン、ホィティアー等19世紀の英米文学と聖書から約100カ所以上の引用が散りばめられている。このひとつひとつを体系的に解明し、永遠の名作の未知なる魅力を発見。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松本 侑子
- 略歴
- 〈松本侑子〉1963年生まれ。筑波大学社会学類卒業。「巨食症の明けない夜明け」ですばる文学賞受賞。ほかに「作家になるパソコン術」「光と祈りのメビウス」など。
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紙の本
赤毛のアンに潜んでいる引用を探せ
2005/01/09 12:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yumikoit - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2章でマシュー・カスバートが駅に「男の子を」迎えに行く。
小鳥たちは歌っていた。あたかも今日が
一年でただ一日の夏の日であるかのように
この原典は、本書によると「サー・ローンウェルの夢想」という詩の一節であるらしい。更に、その詩は円卓の騎士の一人サー・ローンウェルが聖杯を探しに行く前夜の夢で、この詩の一節のあと一人の乞食に会う。寒い冬の日で、乞食のために凍った氷を砕いて水を与えると赤いワインに変わり、パンを分けてやると、まばゆい光が射してキリストが現れる。
アンを迎えに行くマシューは聖杯を探しに行く騎士というレトリック。そして困っている人に対して優しさと自愛で物を分け与える態度こそが聖杯という解釈の元でのこの引用。
本書はこういった「赤毛のアン」にでてくるさまざまな引用を探した経緯やその体験談、実際の本文との対比における解釈などが書かれている。著者の訳した引用元などをたくさん注釈として入れられた「赤毛のアン」だけではなくその背後にあった苦労談なども書かれている点でとても面白かった。
アンの中に出てくるたくさんの戦争の歴史や英米文学、聖書など。
アン読者にはお勧めの1冊だ。
紙の本
深く楽しめる
2019/11/23 20:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
聖書やシェイクスピア、英米文学からの引用などを知ってから読むとまた深く赤毛のアンを楽しめます。とても良かったです。
紙の本
面白かったです
2022/03/14 12:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤毛のアンに登場する小説や詩からの難解な引用を紐解いてくれる一冊です。タイトルにはシェイクスピアとありますが、他にもイギリスやアメリカの作品からの引用も多々登場します。赤毛のアンは前提となる知識無くても十分楽しい作品ですが、引用を通して作品のバックグラウンドとなる当時の文化や風習などを知り、より深く作品を理解できるようになると思います。