臨機応答・変問自在 ―森助教授vs理系大学生―
著者 森博嗣 (著)
ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をさせることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年間も続けている。理...
臨機応答・変問自在 ―森助教授vs理系大学生―
商品説明
ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をさせることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年間も続けている。理解度を評価するとともに、自主性や創造性などを高めるためである。授業内容に関連するもの以外に、たわいのないものから、科学、雑学、人生相談など、学生の質問内容はヴァラエティ豊かだ。本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークなもの・印象深いものを独断的に選び、その面白さの一端を紹介していく。【目次】まえがき
著者紹介
森博嗣 (著)
- 略歴
- 1957年愛知県生まれ。作家、工学博士。「すべてがFになる」で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「スカイ・クロラ」「神様が殺してくれる」など。
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ユニークの一言
2004/11/14 10:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くて一日で読んでしまった。こういう教授の授業を受けてみたいものである。この教授は、試験せずに学生に質問させて、その質問内容で成績をつけているという。いや、学生には試験を受ける権利があることは分かっていて、希望者には試験を受けさせている。今まで、3、4人いたそうである。
国立大学に入学出来る学生の知識はそうとうなものである。その学生の質問に正面からあるいは、上手くかわして受け流す教授の知識は相当なものあろう。
副業として小説家をやっているというのもうなずける。さて、その質問の内容であるが、本当に種種専門的技術的なものから人生相談まで多種多様だった。その質問に一つずつ的確に答えている。中には、「答えない」というのもあったが、それはそれとして立派な答えとなっていた。学生の日本語を直し、学生が「死」というものについて難問を問うているのに「死後の世界を定義せよ」とか全く教授は、死とは医学的な死としか捕らえていないのが面白かった。こういう教授の下で勉強すると、人生観が変わると思う。私の場合、こういう教授には出会わなかったが、近い人はいたように思う。
大学の教授たるもの、一癖も二癖もあるべきだと思う。
お買得としかいいようのない1冊
2001/09/07 05:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家にして、某国立大助教授の森博嗣先生の授業で行われているQ&Aを本にしたもの。森先生の本(特にエッセイ系)は、文系頭の私には、新鮮なモノの見方をしたものが多くていつもとても刺激的なのですが、これはもう絶品!!! 日頃私がうすぼんやりとした頭(笑)の中で、考えている事が、明確に文章化されている本です。
う〜ん、やっぱり理系ってスゴイ、尊敬!(かなり笑えるおばかな質問もありますが(苦笑))。個人的には高校生の時に読んだ「独学のすすめ/加藤秀俊」以来の感銘本です!森ファンの私には、先生の授業を受けた気分になれるのもお得な感じ♪
気に入ったQ&Aを一つだけ引用します。
Q:「先生は学生に対してどのような点が不満ですか?」
A:「他人に対して不満を持ってもしかたがない。そのことで、自分が不利益を被らないのなら良い。不満は自分に対して持つように。」
ね? 良くないですか?(←強制的に同意を求めてます(笑))
森先生か、犀川先生か混乱?
2002/05/08 17:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『すべてがFになる』で一躍有名になった森博嗣が、助教授として働く大学で、実際に行っている質疑応答を本にしたもの。
これでも大学生なのか? と驚く質問もあるが、森先生の回答もスパスパと切れ味するどい。
回答の感じが、小説に出てくる犀川助教授によく似ていて、読んでいるうちに、犀川先生が答えているのか、森先生が答えているのか、頭が混乱しそうになる。
質疑応答の内容はさまざま。
納得するものもあれば、そうでないものもあり。
そうでないものと私が感じたものは、きっと森先生にとってはあまり興味がないことなのではないかと、その回答のいい加減さ具合から思った。
「今までで一番の贅沢は?」の質問に、「今の奥さんと結婚したこと」と答えていたのは感動だったが、「少なくとも自分の子供に興味はない」という別の質問に書かれていたこの発言には、同じようなコメントをする父親を持つ私には、うーーーん、という感じ。
子供さんはきっと、ぐれる(ひねる)か、強くなるか、どっちかでは……。
それはさておき、なかなかおもしろい一冊でした。
森先生の授業を受けてみたいと思ってしまうほどです。
専門的な知識はなくとも、さまざまな質問があるので、楽しく読める一冊です。
Q&A
2002/03/27 15:14
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生たちの様々な質問に、森助教授が答えるという内容の本で、これが結構面白い。個人的には、森氏の書いたミステリー小説よりも、こっちのほうが楽しめた。学生たちのマジメな(?)質問に、著者はひねくれた答えを返す。あるいは逆に問い返す。ときには答えになっていないことも。「質問を考えること自体に意味がある」ということらしい。ま、読者はそんなことは気にせず、気楽に読めばいいでしょう。
なかなか興味深い
2001/07/03 18:06
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投稿者:帝国 - この投稿者のレビュー一覧を見る
間抜けな学生、賢い学生が、それぞれいろいろな質問し、それに森助教授がユーモアを交えて回答している。
応答から、講義でどんなことが行われているかを垣間見ることもでき、知識も多少は吸収できるため、なかなか興味深い書籍だったと思います。
可能であれば、続編も出版してほしいですね。
臨機応答・変問自在
2001/09/20 00:58
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投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリ作家にして名古屋大学工学部助教授の森博嗣さんは、大学において学生自身に質問させそれで出席を採ると言う方法で授業を進めている。そして質問への回答をプリント化し毎授業配布している。この質問と回答は殆どが専門的なものだが、時々道をそれた物が存在する。その中から比較的専門性が低く一般的にも理解しやすい物で且つ面白みのある物を集めて掲載したのがこの本。
と言ってもやはり内容は工学(というよりは科学)に偏っている。僕自身工学部の出身なので、質問自体に自明な物が多くそれ程楽しめなかった。非理系の人が読むと雑学本として面白いかも。
子供電話相談室か?
2001/05/17 20:06
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投稿者:yfts - この投稿者のレビュー一覧を見る
皆さんご存知と思うが、作者は大学で授業を受け持っている。この本は授業の最後に生徒に提出させた質問に、森先生が一つ一つ答えていったものをまとめたものだ。
質問に対する答えは次の授業でプリントして配られるので、ひとつの質問及び回答にかかる文字数は少なく、またなるだけ自分で答えを見つけようとさせるため、回答はなんともつっけんどんな感じだ。
まあ相手は大学生ですから、良いんでしょうけど。大学生、これ読んで少しは危機感感じましょう。ハズい質問しないように。