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紙の本
この本に教えられたこと。
2003/11/11 07:18
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投稿者:いばちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、NTTドコモのオンライン書店の店長をつとめる安藤さんが大学をでて出版界に足を踏み込んだ頃から“カリスマ書店員”などと言われていた往来堂書店時代までを一冊にまとめたものである。明治大学を卒業した後、新聞広告で見つけた有紀書房に営業として入社し、ちょうど1年で退社。リットーミュージックに入社したあと、広告・宣伝も経験し、94年に大塚・田村書店に入社する。田村書店の2号店となる往来堂の快進撃はその書店らしからぬレイアウトから始まり、本棚を編集することにつきる。とにかく実話・おもしろエピソード満載だ。笑えるし、フンフンと勉強になる一冊。
私は宣伝会議の「編集・ライター養成講座」で安藤さんの講義を受けていたので往来堂でのエピソードはしっかりメモッていた(本にまとめられているとも知らず…)。が、この本を読むと安藤さんの私生活もちらりと覗くことが出来る。ケッコン・リコン・サイコンあり、慰謝料なのだろう、風呂なしアパート生活のうえ、休日は自給500円の田村書店でのバイト。そしてそれが今の書店員鞍替えにつながっている人生のおもしろさ。
あとがきにはこうある。
ある出版社の営業マンから「出版社から書店へ転職なんてタイへんっすね」と言われて「結構面白いですよ」と答えつつ、内心“お前みたいな一丁あがりの人生は真っ平なんだよ”と思っていたと。
講座でアツクその面白さについて語る安藤さんをみて、「そんな出版で働きたい!」と思っていたが、結局業界なんてどこでも同じなのだ。その人次第なのだ、と遅まきながら感じた。だれか有名な経営者の座右の銘で(誰だか忘れてしまったが)“一生勉強、一生青春”と言う言葉を思い出した。安藤さんは自分を根無し草とか飽き性というふうに書いていたが、きっと今も勉強し、青春しているんじゃないだろうか。
紙の本
「本屋はサイコー」を本屋志望の若者に捧げたい
2002/07/02 08:54
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投稿者:yhoshi2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かの「往来堂」元名物店長、安藤哲也氏(ついこの間までネット書店BK1で「Booksアンド-」を主宰していたと思ったら、糸井事務所に転職とか、吃驚)が待望の「本屋」論を世に問うた。いままで「本とコンピュータ」その他で氏の数々の刺激的・挑戦的発言に接してきたが、今回それらの集大成を読むと、なるほどここには本来の「本屋」の経営論が、ごく素直に書かれていることにあらためて気づかされる。要は全国あまたの本屋から「本来」の本屋が消えかけているということ。「本屋」の経営者・従業員が店頭に置く本の選択から棚の編集、売り方の工夫、そうした技を磨き上げるプロ意識こそが「本」を衰退から守る最高(サイコー)の手段だという。本屋と出版の退潮が久しいいまがむしろ「本当の」本屋を立ち上げる絶好のチャンスかも知れない。そうした励ましの書でもある。これから「本屋」開業を志す(そんな奇特な人がいたとして)若者にはうってつけの教則本。表紙はいささかおふざけに過ぎたきらいはあるが(買うときにちょっと恥ずかしいくらい)。
紙の本
本屋は、うん、サイコー!
2002/06/05 01:00
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投稿者:柿右衛門 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、本に関わるすべての人、本が大好きな人、みんな楽しめるものだ。
最近、近所の小さな本屋がつぶれた。大型書店におされて、どうしても個人経営の小さな書店は苦しいのだろう。けどそういう書店こそこの本を読んで欲しい。大型書店にはない、中小ならではの工夫ができるはずである。
出版不況と言われている今、この本にはそれを打開するヒントが多数眠っているとおもう。
安藤さんにはぜひ、ほぼ日でも頑張って欲しい。
紙の本
売れない時代の売る方法のヒントがあります
2002/05/20 00:57
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投稿者:ヒロト - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の安藤氏が、書店を立ち上げ、このサイト、bk1に移籍し、ブックス安藤を立ち上げるまでのお話。この本を読むまで、安藤氏の事はまったく知りませんでした。カリスマ店員とはそんなにすごいのかと思い読んでみました。常にお客の立場にいる著者の挑戦がとても面白く感じました。最近忘れかけていた、モノを売る喜び、そしてその駆け引きみたいなものを感じました。この本を読んでから、書店での本の見方が変わりました。それ以外にも、雑貨屋でも、服屋でも、商品の並べ方などに注意し見るようになりました。私自身の仕事では、商品を並べるなんて事はないのですが、顧客の立ち場に立つということを再認識した気がします。これからも、bk1「ブックス安藤」で著者の挑戦を受けたいと思います。
紙の本
脱マンネリ本屋さん
2002/02/09 18:56
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投稿者:大ニャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は、編集者になりたい16歳ですが、この本を読んでからは、本屋にはいっても本屋ってマンネリだな〜と思うようになりました。
そして、自分が作ったらどうしようかなと、授業中に考えていて 自分はマンガが好きなので漫画一筋の本屋にしてもおもしろいな なんていろいろニコニコしながらかんがえてしまいます。
今本屋がなくなりそうですが、個性的な本屋は絶対にのこっつていくと思うので、僕らの世代から変わっていきたいなと思いました。
紙の本
図書館員も勉強になりました。
2002/02/08 11:51
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投稿者:美桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で本が売れないというのが話題になっていますが、実は図書館も利用率主義の昨今、どれだけ貸し出しがあるかだけが求められ、たとえ貸し出されているのがどんな駄本であっても貸し出しさえあればいいという状況が続いています。とうぜん、図書館員は貸出率を上げることを考えなくては予算が取れません。でも、真剣に図書館と利用者のことを考える図書館員ほど、ちゃんとお勧めできる本を借りてもらいたいと思っているものです。ところが、どうやったらいいかがわからない。そんな時、この本に出会いました。もちろん、書店と違うところは多々あれど、それでも棚の作り方などは本当に勉強になることばかりでした。こんなふうに図書館もちゃんと図書館員が本を選んで置き方を考えたら、利用率主義の中でもちゃんといい本を貸してやっていけるのではないか、そう思いました。書店に興味がある人だけでなく、図書館に興味のある人にも読んでもらいたい本でした。
紙の本
この本、サイコー!
2002/01/22 08:24
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投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オンライン書店「bk1」の中の「ブックス安藤」の店長である安藤哲也さんが、「本屋はサイコーだぜ!」と語る最高に楽しい本だ。
安藤さんは、出版社勤務を経て書店に転職。1996年に独自の品揃えの個性派書店「往来堂書店」をオープンさせる。書店の大型化が進む中、わずか20坪の往来堂書店は、安藤さんの独自路線で顧客をつかまえる。世の中の流れとは逆を行くように見えながらも、大きな成功を収めた安藤さんは、「カリスマ書店員」と呼ばれ一躍時の人となった。
さぞかし突飛な発想が飛び出してくるのだろうと思って、ややおっかなびっくりに読み始めたのだが、安藤さんは予想に反しての王道型、これぞ書店人だった。彼が目指したことは、一言で言えば、「棚を徹底的に作り込む」ということだ。一冊一冊並べられた本の関連性、棚と棚の関連性、店の立地を考慮した地域性、店に入ったお客さんの足取りの予想、社会で問題あるいは話題になっているものは何か、などなど多方面から鋭い目を光らせて棚が出来上がっていく。本の仕入れも、自分の足で行う。
往来堂書店は、経営者の「個性」を前面に押し出した店ではない。お客の側から見てオンリー・ワンと感じる店作り、棚作りをすることによって、お客さんが「個性的」という評価をお店に与えるわけだ。オンリー・ワンと感じさせるには、「この店で、こんな本を見つけた」と、発見する喜びをどれだけ持たせることができるかにかかっていると思う。お客の側では発見したと感じていても、実は、お客の目に留まるべく仕掛けられた棚によって、本を買わされているのだが。「買わされている」などと乱暴な言葉を使ったが、ここは、「売れてなんぼ。儲かってなんぼ」の商売の世界である。そして、お客がニコニコと本を買い、店側も儲かってニコニコするのは一番に健全な商売と言えるのだ。
今、子供から大人まで「活字離れ」が叫ばれている。出版業界の危機などとも言われる。年間で、ものすごい数の書店が廃業に追いやられている。本の世界には暗いニュースが多い。『本屋はサイコー』を読むと、今こそ書店が本領発揮する時期がやってきた! と、プラスの考えができるような気がした。当事者ではないので、こんな事が言えるのかもしれないが。
私にもお気に入りの本屋さんが何件かある。行く度にワクワクさせられる。棚が刻一刻と変化している様子がよくわかる。棚を見る目が踊る。リズムがつく。棚を作り込んであるお店は、何時間いても飽きないし疲れない。「この前買った本がおもしろかったから、今日は、ちょっと背伸びして…」と、「がんばって読んじゃうぞ」系の本も必ずあるんだ。
安藤哲也さん、私のお気に入りの本屋さん、それから、本のお仕事に携る皆さん、がんばってください。本好きの私は、「本屋さんを育てる」「本の世界を支える」一人(小さな小さな砂粒一つのようなものですが)との自負を持って、これからも本を楽しませていただきます。
紙の本
2002/01/10
2002/01/15 22:17
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投稿者:日経流通新聞MJ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は東京・千駄木の小さなリアル書店「往来堂」の元店長で、現在はオンライン書店「bk1」の店長。往来堂時代には周囲の予測を大きく上回る売り上げを達成し、業界では“カリスマ店長”として知られる。本書は彼がなぜbk1に移ったのか、商売はどうあるべきかを描いた。
独自の理論が面白い。本の置き場には「本籍」と「現住所」があるという。例えば永六輔の「大往生」。ふつうは「ベストセラー」や「岩波新書」の棚に並ぶ。これが本籍。著者は現住所として健康雑誌の隣に並べ、健康雑誌目当ての顧客にも売る。大河ドラマなら原作本に加え、高校の歴史副読本まで仕入れ、店独自のベストセラーを生み出す。関連書籍を並べて棚を編集する「文脈棚」は往来堂書店時代に編み出した。
物理的な制約の少ないインターネットなら、文脈棚をつくるのはよりたやすい。「人間臭い町の本屋」を目指すbk1がどんな人によって運営されているのか。リアル小売業にもネット小売業にも参考になる商売のヒントがちりばめられている。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
紙の本
仕事を楽しむ秘訣満載、でもギョーカイ事情が知りたくて読んだ
2002/01/04 00:11
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投稿者:高橋慎吾 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、自分のパーソナリティーを存分に発揮して仕事する秘訣が書かれている。出版業界に興味を持っている人はもちろんのこと、いまの仕事にやりがいを見出せずにいるひとにもおすすめできる。かもしれない、だぶん…ちょっと自信ないけど。
著者の安藤さんが東京の千駄木に往来堂書店を開いた1996年、この文章を書いている僕は大学卒業後、3年半勤めた中小書店チェーン店を辞めた。本を売ることはそれなりに楽しかったし、職場はいい人ばかりで、陰険な部下いじめなどなかった。
ではなぜ辞めたかというと、毎日あふれんばかりの新刊の波に体力が続かなくなってしまったのだ。いや正確に書こう。新刊がダンボール10箱単位で届けられ、そのなかから1冊1冊を箱から出して検品し、ジャンルごとに本を振り分け、棚に陳列する。そんな流れに、よろこびが感じられなくなってしまった。書店の店頭はスペースが限られるので、これだけ点数が多いと、店頭に並ばずに返品されるものが大半。とかく、たくさんのジャンルを持つ比較的大きな書店では、担当者の好みで本は並べられることは少ないのだ。当時の年間の出版点数はだいたい40000点だった。
書店は本を選ばずただ並べ、取次は名前のとおり本を取り次ぐだけ、そして出版社は読者を見ずに自己満足あるいはその場かぎりの企画で本を出す。これはもう構造的な問題だ、と書店を辞めたとき考えていた。ここ数年の出版業界の流れについては「だれが「本」を殺すのか」にくわしい。
そんな業界のなかにあって、安藤さんは独自な発言と行動を続けている。個人的に一番注目しているのは、本の置き場には「本籍」と「現住所」があるという考え方だ。
2001年現在、年間約60000点の書籍が出版されている。1日あたりに換算すると約150冊ということになる。これだけの本が、書店にまさに押し寄せてくる。この本もそんななかの1冊だ。普通の場所(文庫コーナー・本籍)に置かれれば、すぐに次の月の文庫に場所を追いやれてしまうだろう。安藤さんご自身が書かれているように「この本はいわゆるギョーカイ本」ではなく、文庫だけど、書店店頭では就職本(現住所)のコーナーに置かれているのが一番マッチしていると思う。
本の洪水のなかで、1冊の本が埋もれていくのを少しでも阻むことができる仕組みを考えただけでもエライのだろう。実際、書店員をやってみるとさまざまな事情があって、「現住所」で本を並べることがなかなかできないものなのだ。
安藤さんがなぜカリスマ書店員(死語)と呼ばれたのかこの本を読めば、よく分かる。もちろん同じ業界にいる人のなかには、かっこつけばかりで、と文句をつけたい人も多いはず。結局、文句をつけるような出版業界の人たちは、自分の頭できちんと物事を考え、行動する。そんな当たり前のことが出来なくなっているのだ。
ただ最近思うのは、大部分の人々は安藤さんが並べているような棚を期待して、本屋に来ていないと思う。だから出版不況なのね、と身も蓋もない結論にたどり着くのだった。
紙の本
全国の書店員奮起せよ!
2001/12/24 13:24
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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「カリスマ書店員」と呼ばれた安藤哲也氏の往来堂書店の立ち上げからbk1への移籍までが主に書かれている。本屋内における本の「本籍」と「現住所」とは何か。往来堂書店の名物となった「文脈棚」とは何か。あまり売りたくないベストセラーはどう売るか、そして本屋独自のベストセラーはどう生み出していくか。などなど、本好きにはたまらない話のオンパレードである。
しかし、安藤哲也氏が「カリスマ書店員」と呼ばれるということは、よほど他の本屋が何もしていないということの裏返しである。私の普段行く本屋もあまり棚づくりに工夫は見られない。全国の本屋さんがこの本を読んで、少しでも独自色を出してくれたら有り難い。
紙の本
「こういう本屋が身近に欲しかったんだよ!」
2001/12/19 12:42
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投稿者:もりのなか - この投稿者のレビュー一覧を見る
これを読むと、近所にある本屋では、もう完全に物足りなくなりました。
なにかおもしろい本はないかな〜と、期待して入ってみても、満足のいく本に出会えず、がっかりして店を出ます。
ベストセラー本ばかり置く本屋に飽き飽きしている人達は、潜在的に“往来堂”のような本屋を求めていると思います。「こういう本屋が身近に欲しかったんだよー(興奮)!!」
一人でも多くの人がこれを読んで、日本全体の書店の質がグレードアップするといいなあ。
紙の本
ガンバレ!本屋さん
2001/12/16 01:44
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投稿者:mikako - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版や書店の裏側も興味深いし、著者安藤さんのパワフルな活躍にも圧倒されますが、何より驚いたのは安藤さんの創った「往来堂書店」です。本屋さんがここまで個性的な「お店」であるなんて、思いも寄らないことでした。
田舎住まいで、昔から町の本屋さんの品揃えの悪さは気に入らなかった私にとっての良い書店は、「本がたくさん置いてある、大きな書店」でした。今は地元にも大きな書店が増えてきて嬉しい反面、どこの書店も大して変わりばえがない、ということは痛感します。最近は必要な本だけを買いに行くだけで、本屋さんでの滞留時間も短くなってしまいました(以前は長いことうろつく割にせいぜい1〜2冊くらいしか買わない、本屋さんにとってはヤな客だったのですが)。
この本に書かれている往来堂書店は、そんなワクワク感のない書店とはまるで逆。こんな素晴らしい本屋さんがある所ってとてもうらやましいです。本との「出会い」をさせてくれそうです。それと自分も出会いの努力を欠いていたかな、とちょっと反省させられました。