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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.12
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:20cm/429,12p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-00-005607-7
- 国内送料無料
紙の本
ソーラー地球経済
エネルギーを変えれば世界が変わる。太陽を基礎にした経済システムは、社会文化の画一化を阻止し、持続的で多様性に富んだ人間に合った発展を可能にすることを、卓抜な構想力で描き出...
ソーラー地球経済
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商品説明
エネルギーを変えれば世界が変わる。太陽を基礎にした経済システムは、社会文化の画一化を阻止し、持続的で多様性に富んだ人間に合った発展を可能にすることを、卓抜な構想力で描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ヘルマン・シェーア
- 略歴
- 〈シェーア〉1944年生まれ。ベルリン自由大学で博士号取得。ドイツ連邦議会議院、ヨーロッパ議会議員、ユーロソーラー会長等を務める。
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紙の本
化石エネルギーから自然再生エネルギーへの環境資源革命の呼びかけ
2002/05/14 22:15
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投稿者:佐々木力 - この投稿者のレビュー一覧を見る
21世紀は環境資源革命の時代と言われる。これまで人類が科学技術文明の動力として使用してきた石油・石炭などの化石燃料が世紀前半で枯渇することが予測され、それゆえ、化石燃料に代わるエネルギーが必要とされ、それに伴って政治経済も大きな変容を余儀なくされるものと考えられているからである。わが国政府は、現在、化石エネルギーに代わりうるエネルギーとして原子力エネルギーの効用を喧伝している。原子力はクリーンなエネルギーであるという宣伝文句を使ったりして、人を驚かせたりもしている。だが、その原子力エネルギーの中核であるウラニウムですら、化石燃料と同じく、あと数十年で枯渇してしまう運命なのである。それでは、何が本格的な代替エネルギーとして有望であると考えられうるのであろうか? 最も有力なのは、風力、太陽熱、バイオマスなどの自然再生エネルギーであろう。実際、環境革命の最先進地域である北欧諸国やドイツなどでは、風力エネルギーへの依存が飛躍的に増大している。
本書は、さまざなな再生可能エネルギーの中でもソーラー(太陽光)エネルギーに着目し、その資源としての大きな可能性、そして経済利用の魅力などを多面的に論じた著作である。そして、環境革命を根源的に推進しているドイツの経験をもとにして、ソーラー・エネルギーへの転換が、いかに人間の生活を多面的に好ましい方向へと変化せしめるのかを実に具体的に、しかも説得力をもって説いている。
もっとも、ソーラー・エネルギーを中心とする自然エネルギーへの本格的な転換のためには、多くの技術上の問題を解決しなければならず、それほど転換は容易なわけではない。しかし、ともかく経済的にも技術的にも確実に袋小路にある原子力エネルギーなどよりは、希望が託せるエネルギーであることは間違いない。自然科学的かつ社会科学的に総合的に構想された環境資源革命への本書の提言から学ぶべきことは余りに多い。 (bk1ブックナビゲーター:佐々木力/東京大学教授 2002.05.15)