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紙の本
内容紹介
2003/11/06 20:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
唐代中国の静かな村庫福(クーフー)で、子どもたちが謎の病に倒れた。純朴な村の少年十牛(じゅうぎゅう)は、助けを求めて北京へ赴き、老賢者李高(リーカオ)と出会う。玉にきずある性格ながら、抜群の頭脳を持つ彼の診断では、治療法はたったひとつ、幻の薬草しかない。大力参と呼ばれるその薬草を捜し、李高と十牛は旅に出る。中国全土を巡り、数々の魔物と戦ううち耳にした手掛かりは、鳥姫の不思議な伝説だった!
世界幻想文学大賞を受賞した、奇想天外かつ幻想的な中国ファンタジイ。
紙の本
幻想味あふれる異世界中国に繰り広げられる、ユーモアファンタシー!
2002/08/27 05:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「唐の時代の中国、その小さな村の子供たちが奇妙な病に倒れた。村の少年十牛は、北京から老賢者・李高をつれて来る。しかし、李高の下した診断は、幻の薬草・大力参しか治療法がないと言う。魂を持つと言われる大力参を捜して、十牛と賢者・李高の旅が始まった。どこかちょっとずれた、それでいて幻想味あふれる異世界中国に繰り広げられる、ユーモアファンタシー!」
外国人の作家の書いた日本は、かなり良く調べられていても、どこか違和感がありませんか。
それが不思議な魅力をかもし出す場合もあれば、違和感がごりごりと音を立てて作品をぶち壊す場合もあります。そして、ヒューガードの描き出す中国も、どこか違和感があります。ところが、皮肉なマッドサイエンティスト風の李高とその弟子十牛のキャラに引きずられて読み勧めていくと、なんとなく東洋とも西洋とも言えないこの不思議な中国の魅力にとらわれていくのです。しかも、幻の薬草大力参を縦軸に編み上げられた、謎が謎を呼ぶ秀逸なプロット。そして、最後のクライマックスの美しさは息を呑むほどです。
荘厳なエピックファンタシーにちょっと飽きたあなたには、是非お勧めの一作です。
紙の本
いったいお姫さまはどこなんだ
2002/04/21 15:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
田舎ののどかな村で子供たちがばたばたと倒れていく。
村の若者十牛は病気を治せる賢者を探しに行く。そこで出会ったのが、当代一の大学者、今では玉にきずの李老師。子供たちは毒を盛られたことがわかり、薬を探して二人の冒険が始まります。
作者はアメリカの方です。というと、ありがちな東南アジアごちゃ混ぜのいったいどこなんだ、わけわかんないディテールてんこもり状態のSFなんかを想像しがちですが、この本は割合すっきり上品な中華風ファンタジーに仕上がっています。細かいことを言うとやっぱりちょっと変だけどね。
ストーリーも中国っぽいほら話としていい雰囲気です。
登場人物もなかなか魅力的な人が多く、楽しめます。主人公の李老師と十牛も頭脳労働と肉体労働にきちんとユーモアを持って、役割分担されています。
ところで、「鳥姫」っていったい誰なんだ?と思うほど、彼女は正体をあらわしてくれません。
タイトルと表紙イラストでお姫さま物語を想像した方、ハズレです。でも読んで損はしませんよ。「鳥姫」もストーリーの重要な要です。
そこここに伏線がはってありますので、十分注意してお読みください。
紙の本
レッツ東西ごった煮。
2015/12/31 18:40
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者のバリー・ヒューガート氏のアメリカ空軍に在籍、横須賀駐留中に東洋文化にはまったという不思議な経歴から出てきたファンタジー闇鍋。
独特の猥雑な雰囲気の描写が「剪灯新話」「紅楼夢」「笑府」「封神演義」あたりのお好きな人なら、はまるのではないかと思わせる。
語り手十牛の視点がさっくりと飛ぶので、香港映画のアクションシーンのようなスピード感がよく出ています。
何度か読み返して気づいたのですが、さらりと二巻への伏線なども出てきていたり。うまいなぁ。
紙の本
少年と老賢者の奇想天外な冒険の旅
2002/04/09 06:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルと表紙の絵から連想していた物語とはかなり違っていた。少年と老賢者が毒消しの薬草を求めて旅をする物語だが、中国という器の中に好き勝手に色々な具を放りこんだような闇鍋的な世界観が強烈。例えば突如目の前を横切る百姓のじいさん。時代遅れの荷車をらばに引かせ陰湿な奮え声をはりあげる。「肥やー、肥いらんかえ! うみたてほやほやのー、肥ええぇぇ!」。それを聞いたけちんぼ沈(シェン)と料理番が包丁を手に家から飛び出してきたかと思えば、ゆっくりまわる石の車輪で包丁を研ぎはじめる。
世界も物語も人物も奇妙奇天烈、奇想天外な物語。老賢者も聖人とはほど遠い人格で、少年にカワイコちゃん(ノリはカワイコちゃんなのだ)とアヘアへしたらどうだ、ともちかけるような人物。キワモノ的な雰囲気が漂っているような気もするが、この独特のノリと雰囲気に魅了される。世界幻想文学大賞受賞作。お勧め。