「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
朽ちる散る落ちる 至高の密室、森ミステリィ (講談社ノベルス Vシリーズ)
著者 森 博嗣 (著)
土井超音波研究所の地下、出入り不可能な完全密室で奇妙な状態の死体が発見される。数学者小田原長治の示唆で事件の謎に迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われ…。前人未踏の宇...
朽ちる散る落ちる 至高の密室、森ミステリィ (講談社ノベルス Vシリーズ)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
土井超音波研究所の地下、出入り不可能な完全密室で奇妙な状態の死体が発見される。数学者小田原長治の示唆で事件の謎に迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われ…。前人未踏の宇宙密室。Vシリーズ第9弾。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森 博嗣
- 略歴
- 〈森博嗣〉1957年愛知県生まれ。現在、国立某大学の工学部助教授。著書に「すべてがFになる」「六人の超音波科学者」など。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
タイトルの意味は読めば分かります
2002/05/10 23:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:琴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「六人の超音波科学者」の続編という位置付けになるのですが、ま、それを読んでなくても十分読めます。しかし、ファンとしては、Vシリーズの初めから読んでこの作品にいたる、というプロセスを経たほうがいいかと思われます。複雑な人間関係とかがわかって、感動が増します。
さて、冒頭で宇宙の密室で殺人、なんて書かれていたので「え? え? え?」と思ってしまいましたが、今回のトリックは、「なんでそうなるねん?」という感じではなく、なるほどね…と思ってしまいました。森博嗣に慣れたからかもしれませんが…。
それからミステリに関係ない部分も素晴らしかったです。特に今回の冒頭(主人公格・保呂草の人生観とも言うべきおもしろいプロローグ)は、最高! わかるわかる、とうなずいてしまいます。
今回は主要な登場人物が、皆、登場していて、初めこんなに飛ばしすぎていいのか? と思ったら、後になるにつれてどんどんシリアスになって行きました。
それにしても、森博嗣が登場人物に家族についてこんなことを語らせるとはちょと以外な気もしました。
シリーズの中間地点?
2002/07/31 01:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
Vシリーズも、早いものでもう9冊目。今回はシリーズは何作まで
続くのでしょうか?
今回は前々作「六人の超音波科学者」に登場した土井超音波研究所
の地下が舞台。絶対に出入り不可能な密室で死体が発見されます。
その裏には、なんと有人衛星の乗組員全員が殺されるという事件が
隠されています。こんなに大掛かりな密室を、いったいどういう風
に解決するのでしょうか…。
まず衛星での密室が出てきたときに「ん、これは『コズミック/清
涼院流水』か?!」と思ってしまいました(笑)。Vシリーズの感想
では毎回書いているような気もするのですが、Vシリーズはストー
リー的な謎よりは、登場人物達が背負っている謎の方が魅力的です
ね。(それにはシリーズを全て読まなくてはならないという事か…)
1冊を1章の長〜い物語として、読むのが正解のような気がします。
でも、やっぱシリーズの途中から読んだら混乱するだろうなあ…。
しかし、私はS&MシリーズよりはVシリーズの方が好きなのです。
特に今回は、結構センチメンタルだったりする部分が多くて(その
分、余計にミステリ色は薄いかもしれませんが)、楽しめました。
Vシリーズは完結したら、まとめて一気の再読をすると、二倍三倍
に楽しめる作品の様な気がするのですが、どうでしょうかね?
着地地点が見えてきた??
2002/05/24 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ZOOM - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの布石や伏線に、新たなエピソードを絡め、壮大な物語に仕上がっている。謎解き部分で多少のご都合主義を感じたものの、大掛かりなトリック、そして森博嗣らしいインテリジェンス漂う解説(笑)はやはり楽しい。
また、シリーズも九作目となり、これまで伏せられていた事柄が突如として語られ始めた。ニヤリとする読者、戸惑う読者それぞれだろうが、十作目という区切りに向かって、いよいよ着陸態勢に入ったようである。
森博嗣の文章には、いつもハッとさせられる。並みの作家では到底思いつかないような「言い回し」を多用し、それが一々面白い。秀逸なのだ。私は、それら選び抜かれた言葉に触れたくて、森作品を読み続けているのかもしれない。
本作でもその輝きは健在だった、と言っておく。