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- カテゴリ:幼児
- 発行年月:2001.3
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:25×26cm/76p
- 利用対象:幼児
- ISBN:4-00-110551-9
紙の本
せいめいのれきし 地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし (大型絵本)
著者 バージニア・リー・バートン (文・え),いしい ももこ (やく)
地球のうえでの生命の歴史。それは、序幕はあっても終幕のない、おおきなおおきな劇。銀河系のたんじょうから現在のひとびとの生活までを、バートンが美しい絵とリズムのある文で紹介...
せいめいのれきし 地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし (大型絵本)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:8,250円(75pt)
- 発送可能日:購入できません
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商品説明
地球のうえでの生命の歴史。それは、序幕はあっても終幕のない、おおきなおおきな劇。銀河系のたんじょうから現在のひとびとの生活までを、バートンが美しい絵とリズムのある文で紹介します。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
子供が幼稚園に入ったら買い与えるべき本
2006/04/18 17:39
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球の歴史、人間の歴史をコンパクトにまとめた大傑作絵本。教育熱心だった私の父親は本書が岩波書店から出ると真っ先に僕に買ってくれた。僕はこの本を貪るように読んだ。字なんか読めなくていい。絵だけ見れば十分。気がついたら三葉虫、ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンなどみんな知っていた。お陰で小学校では入学早々「博士」と呼ばれることとなった。後半のアメリカの市民生活の1年を描いた部分も秀逸。「ミッケ」じゃないけれど、細かい描写が結構見せる。「あ、子羊が生まれた!」「雨が降ったせいで、森からの小川があんなに増水している」
お子様の想像力を刺激し、知能の発達をいやがうえにも促してしまう大傑作絵本。これさえあれば、後は何もいりません。「ジュラシックパーク」のDVDを買う前に、まずは「せいめいのれきし」を買いましょう。これです。
紙の本
『せいめいのれきし』から『ちいさいおうち』までが螺旋状につながっている。
2009/10/02 22:39
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、ずーっとずっと昔からあった気がする。
本自体が悠久の時代を生きているんじゃないかと思うくらいだ。
小さい頃通っていた図書館にも確かにこの黄色い本はあった。
なのに、子どもの頃は、女の子が主人公のお話に夢中で、
身近な物語の世界に夢中で、
壮大な世界の歴史には興味を示さなかったのだった。
今日まで開かなかったなんて、なんてもったいない!と我ながら思った。
これこそ、大きな大きな物語だったのに!
この表紙の黄色は、裏表紙にある太陽の光の色だ。
この光が表紙に描かれた地球の生命たちに降りそそいでいることを象徴した黄色。
小さく細やかに書き込まれた生物達は、どこかユーモラスで楽しそうだ。
生きとし生けるものすべてがつながっていて仲間なんだということを表している。
中表紙には息を呑む。
幾重にも巻かれたロールには、時代を軸に植物と動物の層ができている。
幾重にも幾重にも重なったところの、哺乳類は本の右の下なのだ。
哺乳類全体でこの幅なのだから、人間のスペースなんてちっぽけなものだ。
『せいめいのれきし』は5幕の劇という形式の舞台仕掛けなのである。
次のページを開くと出てくるプログラムが出てくる。
このプログラムを結ぶリボンは、螺旋状に廻りながら大きなものから小さなものへと向っていく。
宇宙、わたしたちの銀河系・天の川、わたしたちの太陽系、
わたしたちの地球と月、半球、大陸、国、州、都市、家
とつながっているのだ。
プログラムの中身がまた素敵だ。
縁取りのところが様々動物達のイラストになっている。
登場人物があって、場面が描かれている。
プロローグは、銀河系にはじまり地球に水成岩ができるまで。
第1幕から第5幕まで、古生代、中生代、新生代、現世、
このごろのひとびとの生活と展開される。
色彩がとても豊かで、舞台というよりも、映画を見ているような気になる。
プロローグの間は、まだ太陽が見えない。
第1幕で太陽が見えたときの色彩と景色はなんて美しいのだろうと思った。
今まで暗く濃かった色彩の世界だったのが、空から明るい色がさすようになるのだ。
山ができて、緑が増えて、生き物は今とは違っても、
だんだん水と緑の大地になっていく。
息を呑むような生命の営みが1場1場のカットの向こうに見える。
4幕になって人間が現れてくると、
そこにあった自然に手を加えていっている営みが見えてくる。
4幕3場で、アメリカ大陸の時代がはじまる。
4幕4場は、農業がさかんだったころの生活だが、5場では農場をすてていっている。
「このふるい果樹園と草地と森を買って、
ちいさな家と画室をはこんできて、そのまん中にたてました」
というところから5場が始まる。
夏から始まり、秋、冬、早春と季節がめぐり、
今度は、その春の1日が朝、午後、夜、夜明けと続く。
大きな流れから小さな流れまで螺旋状にずーっとずっとつながっているのだ。
そして、ここにはもうひとつのつながりがある。
『ちいさいおうち』では、
おうちだけは変わらない中、季節がどんどん移り変わり、
周りもどんどん大きな町になり、
街に残されたままだった頃のおうちはぼろぼろになってしまっていた。
本書と『ちいさいおうち』は、
おうちは変わらないまま季節がめぐっていくという
手法としても重なっているだけでなく、
この第5幕は、九死に一生を得た「ちいさいおうち」の
その後の物語とも読めるのである。
大好きな絵本とつながった世界はいつでも目の前にあったのに、
今日まで開かなかったことが本当に悔やまれる。
本の世界でも青い鳥は近くにいる。
食わず嫌いで開かないのは本当にもったいないのだ。
大人になって読んでも遅くはない。
きっと心が洗われるはずだから。
だが、できることなら本書にはやっぱり子どもの頃に会っておきたい。
絵本を媒体に時空を超える魔法は、子どもにほど強く作用するのだから。
紙の本
子供に必ず与えたい名作
2001/09/23 23:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供が恐竜に、宇宙に興味を持ったらすぐにこの本を買ってあげましょう。宇宙について、地球の歴史について、生き物の歴史について、これほど判りやすくコンパクトにまとめた本を私は知りません。大判でない普通サイズのものの初版は1964年で私が4歳のときでした。この本が出るや否や私にこの本を買い与えてくれた両親に私は今でも感謝しています。
紙の本
もっと早く出会いたかった!
2002/05/16 04:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケンツ軍曹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ちいさいおうち』で有名なのバートンの絵本です。
私はこの本を大人になってから手にした本なのですが、
もっと早く知っていれば、違う人生を送っていたかも?
なんて思うくらいの衝撃でした。
もっともっと大きな視点で科学に興味を
持つことができていたかもしれないのになぁ…と。
というのもこの本、遠い遠い太古からからいま現代までの
“生命の歴史”(タイトルそのままですが)を学問書としてではなく
とても身近で分かりやすい絵巻き物として
絵本にしてしまったのですから、バートンに脱帽です!!
初めて手に取ったときは「すごい! すごい!」と
ここ近年無いほどに大感動してしまいました。
『ちいさいおうち』でも、小さなお家を取り囲む環境の
長い時間の移り変わりを描いてはいますが、
こちらはもっともっと広大な時間の流れをこの
一冊に詰めこんでいるのです…。
古代史や地学など詳しくないひとでも、
私達人類がどんなふうに誕生し、そして今現在までに
至っているのかをつぶさに感じ取ることが出来ます。
むしろそう行った分野に興味の薄かった人や
苦手な意識を持っていた人が読んでこそ感動するのかもしれません。
長いなが〜い時間を絵本で表現した「すごい!」一冊。
子供はもちろん大人にもおすすめの素晴らしい本です。
紙の本
命の流れを読み手につなげる。
2017/08/07 15:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙の誕生から私たちの生きている時間までを舞台のように表現して紹介していく絵本.緻密に描きこまれた各時代の情景と、全体がらせん状に進むような時間の流れの表現などは50年たっても少しも古さを感じさせない。特に最後の人間の時間では100年、25年、1年、とより短い単位を描くことで読み手へのつながりを感じさせていく面白さがある。
全体のイメージだけ見ても充分想像を助けてくれる絵であるが、さまざまな生き物や山の形までよく考えて描きこまれている。
実は2015年の改訂版について描かれた『深読み!絵本「せいめいのれきし」』を手に取ったのを機会にもう一度旧版も見てみた次第。やはり50年読み継がれた本はすごい。宇宙の始まりからのつながりを、読み手につなげてくれる。
紙の本
銀河系、地球の誕生から生物の推移、人間の歩みを壮大なオペラ仕立てで絵本化。定番絵本『ちいさなおうち』の作家による大仕事。
2001/05/08 11:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀河系が誕生して地球ができ大地や海が形成されるところから始まって、植物の先祖の地衣類が現われて森が広がり、魚が泳ぎはじめて両生類や昆虫、恐竜、鳥類、ほにゅう類と生物が進化していく。
最近になって登場した人間が火を発見し、農耕を学んで建物をつくり文字に記録するようになり、文明がおこって消えて、大陸が開墾されて都市ができる。
この本の作者であるバートンの現在の生活、季節のめぐりや一日の移り変わりまでが描かれて、「次はあなたがたのお話をどうぞ」という具合で終わります。
実に何百億年か、それ以上、始原のわからない昔から現在までの、地球と生命の歩みを絵本化しようという画期的な試みです。
よくもまあ、こんなテーマを絵本に作ろうとしたものだと感心してしまいます。
壮大でドラマティックなこの歴史を描くのに、作家のバートンは「芝居」の舞台を利用しています。
見開きの左ページに文章、そしてその内容をわかりやすく図式化したスミと黄色の2色の絵。右ページにカラーの絵を配して、これを舞台のなかに収めています。舞台の袖には、説明係の人もいます。
そして、プロローグと5幕、エピローグから成る全部で34場の構成に仕立て上げています。
用語や表記、内容や構成を見ると、こうした宇宙や生命の歴史をひととおり学んだあとに手にとった方が楽しめる絵本かなという感じがします。
小学校卒業のお祝いに…といったようなイメージです(今どき、そういうお祝いに反応してくれる子は少ないだろうなあ)。
洞窟の壁画のような、石碑にきざまれた文様のような絵をバックに、芝居の「場」を書いておく立て看板にタイトルを入れた表紙からして工夫がいっぱいですが、本文のグラフィックな処理も、いかにもバートンならではの表現です。
定番絵本として人気の『ちいさいおうち』に出てくる、人間の顔のようなおうちやおひさまが見つけられるのも楽しい。
ひとつだけ問題ありかなと感じたのは、バートンが今の生活にお話を続けていくために、アメリカ大陸の歴史もひもとき始めるくだり。
「白人にはっけんされてまもないころのアメリカ大陸」という記述です。先住民のことを考えれば、もっとほかの表現もあったかなとは思います。
もっとも、この気の遠くなるような宇宙と生命の歴史においては、人種の問題すら一瞬のまたたきに同じということになるのかもしれませんが…。