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商品説明
90年代初頭、博奕を生業とする「わたし」は、赤坂の非合法賭場で、バカラの魔力に嵌まり込んだ不思議な美少女、舞ちゃんと知り合う。賭博のオーガズムを描き切る、史上最強のギャンブル小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森巣 博
- 略歴
- 〈森巣博〉1948年生まれ。雑誌編集者等を経て、75年よりロンドンでカシノ賭博の「常打ち賭人」を目指す。現在、オーストラリアを拠点にした国際博奕打ち。著書に「無境界の人」など。
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紙の本
賭博のお勉強小説
2002/08/26 22:45
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投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
賭博と言ってもいろいろあるが,ここで扱われるのはカシノ(カジノではないらしい)で行われるバカラ。これのお勉強小説と言っていい。著者によれば,賭博教養小説だそうである。主人公は,日本とオーストラリアを舞台に賭博で生きている,ほとんど億万長者。一日に百万を稼ぐのは少ない方で,一千万くらい楽に稼ぐ。ありうるのか,ありえないのか,想像もできない世界だ。
一般的なセオリーや,ギャンブル場におけるマナーをたっぷり学べる。もっともここに書いてあることだけで,実際にやってみれば,成功できるかどうかは無理と思えるが。
独特の話し言葉を交えた語り口は読みやすく,かつ面白い。しかし,ストーリーとしては単純というか,ほとんど山も谷もなく,成功ばかりという感じで,いま一つ。めぐりあったウブな少女を一人前に仕立て上げていくのならまだしも,少女もまた,ほとんど最初から,デキル。