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商品説明
客席の集団エゴと案内嬢のひとりごと、あいまいな日本と優勢勝ち、レスリングのタイツはなぜ乳首をだすのかなど、スポーツ無責任観戦的エッセイ。『モノ・マガジン』連載の「スポーツ万華鏡」から抜粋・再構成して書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
奥田 英朗
- 略歴
- 〈奥田英朗〉1959年岐阜県生まれ。プランナー等を経て作家になる。2002年「邪魔」で第4回大藪春彦賞受賞。著書に「ウランバーナの森」「最悪」「東京物語」など。
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紙の本
わき腹をチョンチョンと突かれています
2002/10/03 23:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KON太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、この本を読んでいる途中だけど、とてもおもしろくって誰かに伝えたくてたまんなくなったので、こうやって書評を書いています。
幻冬舎のPR誌「星星峡(せいせいきょう)」2002年9月号に載っていた書評を見て、面白そうだなあと思って買ってみたんだけど、これ予想以上におもしろいっすよ。
内容的にはユーモアエッセイという部類のスポーツ系に入るんでしょうけど、読んでいるとエッセイというよりも目の前に登場人物がでてきてプレーしているような、そんな物語的要素もあるんじゃないかなぁ。
それもこれも、この著者の奥田英朗(おくだひでお)が、エッセイの中にちょくちょく想像をまじえて話を続けているってところが原因だな。
登場人物がどんなプレーをするかというと、例えば……
初めてサッカーを観戦するというアメリカのジャーナリストが、「PK戦は理解しがたい」と言う。よく聞いてみると、延長戦までがんばって戦った両チームが、あんなジャンケンのような方法で勝者を決めてしまうのが、不思議でしょうがないらしい。
それを聞いた奥田英朗、これが野球だったらどうだろうと想像をふくらます。
「言われてみればそうだ。例えばベースボールにおいて、『延長12回を戦ったけど決着がつかなかったのでこれからホームラン競争をして決めまーす』などということになったら観客は黙っていないだろう」。
そしてこの後、さらに想像がふくらんで、伝統の巨人・阪神戦の優勝を決めるホームラン競争がはじまる。
わたしはわき腹が弱点なんですけどね、この本はそんなわたしの笑いのツボを突いてくるんですよね。あ、ダメだって、そこはダメ、っていうところをチョンチョンと突かれてしまって、でも、それが逆に快感にかわったりして、もう一度突いてぇ、なんて頼んだりして。
ああ、もうガマンできない! 続きを読まさせていただきます。