「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
清朝の王女として生まれた筆者の波乱万丈の人生を描いた自伝です!
2020/11/03 12:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1918年に清朝八大親王の一人である粛親王の末娘として中国の旅順に生れた中国名を金黙玉と名乗る女性の波瀾万丈の人生を描いた自伝です。筆者は、旅順高等女学校、長春高等女学校を経て、日本の女子学習院に留学します。学習院卒業後、1940年に日本女子大学英文科に入学しますが、1941年、太平洋戦争勃発とともに帰国し、戦後は北京で食堂経営などに携わります。1956年、北京編訳社に入社し、中・日の翻訳に携わるものの、反右派運動の嵐が激しくなった1958年2月、逮捕・投獄され、以後15年の獄中生活を送ります。そして、7年の強制労働を経て、ようやく自由の身となったという人生が克明に描かれた感動の物語です。
紙の本
優しさを抱えながらの強さ
2003/08/09 05:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:碧月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
刑務所というところに入ったら人生終わりだと思っていたが、彼女は中国の刑務所に15年も入っていた。犯罪を犯したわけではない。
彼女は、インテリだから、出身が卑しい(清朝の皇女)から刑務所に入れられて、思想改造されることになったという。
15年たってから、送られた農村での厳しい仕事も、私から見れば刑務所より辛そうだ。
しかし、彼女の人間性はどこにいてもきらっと光っていた。
彼女は刑務所でもたくさんのことを学んだと言っている。
農村での辛い仕事にも満足していた。
彼女は自分の境遇に耐えているのではない。それより上の感情で受け止めている。彼女の強さは並大抵ではない。しかも、いつも優しさを忘れることができない人である。彼女の優しさはときに、彼女を不幸に追いやったが、彼女の強さが、最終的に彼女を幸せな環境に導いたのだと思う。