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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.3 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.5
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/248p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-602656-2

紙の本

ぼくらはみんな閉じている (新潮エンターテインメント倶楽部SS)

著者 小川 勝己 (著)

きっかけは些細なことだった。自分だけは堕ちるはずがないと思っていた。しかしいつしか夢想は妄想へと変貌し、熱烈な愛情は純粋な狂気に姿を変えた…。鬼才が描く、心の壊れてゆく九...

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ぼくらはみんな閉じている (新潮エンターテインメント倶楽部SS)

税込 1,650 15pt

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商品説明

きっかけは些細なことだった。自分だけは堕ちるはずがないと思っていた。しかしいつしか夢想は妄想へと変貌し、熱烈な愛情は純粋な狂気に姿を変えた…。鬼才が描く、心の壊れてゆく九つの風景。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

点滴 5-36
スマイル・フォー・ミー 37-68
陽炎 69-92

著者紹介

小川 勝己

略歴
〈小川勝己〉1965年長崎県生まれ。2000年「葬列」で横溝正史賞を受賞し、デビュー。クライムノベルの新しい旗手として注目を浴びる。著書に「眩暈を愛して夢を見よ」「まどろむベイビーキッス」等。

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

「かっくん」の下品な、それでいて本を置くことができなくなってしまう魅力は何だろう。「ハァ〜ッ!」「かっくん、かっくん」の言葉が脳裏をかけめくる

2003/11/24 19:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「縛り付けられた自分には、理由が全く分からない。それでも加えられる暴力は、激しさを増していく。狂気に満ちた男が洩らす言葉は」ブラックなユーモアに満ちた作品集。小川は1965年生まれで、『葬列』で横溝正史賞を受賞、私を感激させたのがこの作品だった。以降『彼岸の奴隷』『眩暈を愛して夢を見よ』『まどろむベイビーキッス』『撓田村事件 iの遠近法的倒錯』で多彩な作風を見せている。

で、表記に初の作品集とあるのは、長編ではないと言うことらしい。脱線するけれど、これって、短編集とか表記を変えられないのだろうか? いや、中篇や掌編も入っているからとか、短編というのは20頁以下の作品を言うとか、分類の基準はあるのだろうけれど、厳密な分類が却って混乱を生む気がするのだけれど、どうだろう。

小説の懸賞に応募したことから、自分を先生と呼ばせ始めた父親が痴呆症で入院した。そのために人生を目茶目茶にされた娘が復讐に燃えて「点滴」。兄貴のためなら、何でもだまって言うことをきくおれ。そんなおれにとびきり素敵な笑顔をみせた女は「スマイル・フォー・ミー」。傲慢でなにもしようとしない愚かな夫。子供にも恵まれない46歳の私の前に現れたのは、水を飲ませてくださいと頼み込んできた少年だった「陽炎」。監禁され、暴行をされている僕には、その理由がわからない。一つだけ思い当たるのは大学の学食で出会った彼女「ぼくらはみんな閉じている」。

原稿がはかどらない作家が、周囲の雑音を避けて逃れた先で見つけたくらい楽しみ「視線の快楽」。憬れの女性とやっと食事などが出きるようになった男が目を覚ますと、見知らぬ女が「好き好き大好き」。絵を描く才能については、自分を寄せ付けない兄。その兄が捨てようとしたスケッチを貰い受け、ひたすら模写に励む弟。二人の間に「胡鬼板心中」。年下の、なんにでも可愛いと叫ばずにはいない美代子が拾ってきた人形は「かっくん」。ショールームで応対をしていた彼女を見た瞬間、恋に落ちた男は好きだとも口に出せずに、彼女の後を尾行し始めて「乳房男」。書下ろしを含めた作品集。

ホラー、ブラック・ユーモア、変態、狂気。ま、何とでも言うことは可能だけれど、いわゆる社会的な外に視線が向うというよりは、どちらかというと中に向うところが面白い。しかも、文章は少しも軽くない。スラプスティックとも違う。破天荒であっても筒井康隆とも、清水義範とも違う。心の病といっても山本文緒のそれとも違う。硬質で、それでいて独特の暗さ。まさに小川勝己の独壇場。

それにしても「かっくん」の下品な、それでいて本を置くことができなくなってしまう魅力は何だろう。「ハァ〜ッ!」「かっくん、かっくん」の文字が脳裏を離れず、音に姿を変えて襲ってくる。あるいは、人間にとって他者とは何かを問いかける「ぼくらはみんな閉じている」。どれも忘れられないものばかり。この作家の暴力的な持ち味は、所謂ヴァイオレンスとは一線を画していて、貴重だ。

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紙の本

後味は悪いが、ドス黒く噴出する迫力を感じる本。

2003/06/30 23:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日々不満にくすぶる人々が、ふと日常から足を踏みはずす時をえがく短編集。非常にダークなムードなので、汚泥の中を這いずるような1冊。そこに救いは期待出来ない。また、若い男と年増の女の肉体関係というモチーフが、強迫観念のごとく繰り返し出て来てちょっと辟易する。
 個人的に面白く思ったのは「視線の快楽」「胡鬼板心中」「乳房男」の三編だった。

 「点滴」家族への依存が強いくせに、肥大した虚栄心から威張り散らす父。困った父は入院して人格崩壊し、性欲もあらわな醜悪な生き物になっていくのだった。面倒を見る娘が徐々に追いつめられていくその様子が、リアルで実にストレスフルだ。
 「スマイル・フォー・ミー」ヤクザな男とシャブ中の女。上手くいくはずもない二人の行き着く末を描ききる。或る意味、この二人が享受出来る無上の幸福のかたちなのかもしれない。
 「陽炎」愛のない夫との乾いた暮らしに憑かれた秋子。そんな四十六歳の彼女に一陣のスコールとなったのは、十二歳の少年の肉体。少女におぼれる中年男はありふれているが、これは逆。主婦にひそむ恋の狂気が恐ろしい。
 「ぼくらはみんな閉じている」見知らぬ男から凄惨な拷問を受ける「ぼく」。わかりあえぬ人の孤独、存在の不安あおる物語。
 「視線の快楽」妻に浮気された夫の、鮮やかな復讐がショッキングにしてグロテスク。
 「好き好き大好き」気付くと、肉のたるんだおばちゃんと同衾していた主人公。真相はとてつもなく気持ち悪い。
 「胡鬼板心中」日本画の兄、押絵師の弟。芸術にものぐるう兄弟の悲しい人生をえがく、赤江瀑風の読み味の美しい短編。
 「かっくん」オチは…無いのかな。言葉のリズムで遊ぶ、悪趣味不条理譚。
 「乳房男」巨乳に魅せられた男の幸福な犬生活のはじまりから終わりまで。奇想が突き抜けていて面白い。本人たちは幸せなんでしょう、たぶん。 

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2006/02/07 21:46

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2006/04/25 21:54

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2007/07/16 04:55

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2008/02/16 13:49

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2009/04/29 15:14

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2009/12/29 21:12

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2011/06/10 09:06

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2022/07/27 17:34

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