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紙の本
当節インターネト事情
2003/06/29 05:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MCN - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今話題なニホンゴ本便乗みてーな題名ですがジツは知ってるヒトはダレでも知ってる(アタリマエだ)ニホンが世界に誇るんか恥じるんかビミョー(笑)なインターネト巨大掲示板本。と、ゆーか正々堂々な『新書』フォーマットのクセして著者紹介してからが「【マット】山形県生まれ【オシン】の売文業のヤシ」ですよ! アンタは新スレか!と問いたい。小一時間問いつめたい。サラに「著書に『クラシック名盤誉め殺し』…などがあると思われ。共著多数ぽ。」とキタ日にはもおコイツ確信犯だな、と。釣ってるな、と。本書営業釣り対象と思われな「NetAddictかつホン読みソコソコ年寄り」なジブン、まあこーして見事に釣られてるワケでつが。って、イナカ地元本屋予備知識ゼロで手に取ったホン見返しで「言語のマターリ化」って。ネタですか? 燃料投下ですか? セールス対象ど真ん中なんで仕様な小ネタ(訂正差し込み)とかシカケに大喜びしてますが、「美しい日本語」偏愛なオヤジとかネトオタウゼーな方々には如何なモノなんでしょ。なんせ本文からヤタラに2ちゃん語バリバリ。ネット文法活用解説とかアツい主張とか部分がプレーンぶんしょーなのがいっそ目立つくれー。著者も指摘しておられるよーに当該掲示板利用者所謂「2ちゃねらー」って、愛着と同等くれえ自虐羞恥心アリアリだから、「余所2ちゃん文体カキコUZEEEE」とかハナからイジェクトすっかも。サラに悪名高いネト掲示板ハナから拒否反応な世間良識なヒトには手に取るコトすらねえか? イヤ、そーゆうヒトに却ってお薦め。ナンか話題な掲示板だけどヤバそーで、と敬遠してるヒトにこそネト方言なブンショー寛恕して読んでもらいたい。インターネット上の「掲示板」機能とまだ浅いのにやたらディープな歴史該説、「匿名性/有名性(ハンドル)」の意味づけ、米作ムラ社会均質化の歴史と現代IT事情を俯瞰する視点とか。ネト口調活字化な違和感おいといても論調とかソレゾレ過ぎかな、ってなトコもあるけど(マカー考察なんか読むと、これまたソレゾレ観点固定で却って了解不能なってる部分もあるとは思うジブンもマカーですが)、思いきり没入して書いてる分、ネット浸りなヒトには常識でもそーでないヒトには非常識な部分が具現化されてる美味しいホン。吉牛コピペ変遷モディファイなんか、ナンも知らねくてもじゅーぶん笑えるかと。それにしても活字で読む「2ちゃん語」のイタさに反省するコトしきりw。
紙の本
うそをうそとして楽しめないと難しい
2003/07/02 10:07
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投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1999年に2ちゃんねるを立ち上げた西村博之(ひろゆき)は「あめぞう」のヘビーユーザーだった。「2ちゃんねる」という名前は「あめぞうのセカンド・チャンネル」という意味である。この2ちゃんねるの歴史はこんな文章から始まる。
投稿者:ひろゆき 投稿日:99/05/30(Sun)12:42
読者投稿欄に宣伝です。
あめぞう掲示板っぽいものをつくりました。
どうでしょう?
どうかな?
どきどき
著者は掲示板風に遊んでみせる。<日本憲法の前文が「戦勝国の憲法っぽいものをつくりました。どうでしょう? どうかな? どきどき」と書いているくらいの衝撃である。まさに2ちゃんねるとはそういう脆さを最初から含んだメディアなのである。>
この本は、ほとんど、2ちゃんねる掲示板の文化論である。投稿書評でやっと、公共園に書き込む行為は自意識が表現にならない自己表出であろうと、個人的なメールと違って、じわ〜と、公共園に融けて行く気持ち良さを味合う快感なんだと、一段ずつ階段を昇っているオヤジにとって、掲示板に書き込むということは、ちょっとした、冒険であった。今年から恐る恐る、やりはじめたのであった。友人のHPから手始めと思ったが、何故か掲示板がなかった(今にして分かる。HPの名無しメールだけでも、対応が大変)。
見知らぬ人のHPで初体験となるのであるが、bk1の投稿書評でHPを持っているレビューアは本文中にリンクを張ってくれている。そういう書評を通して気心の知れた人にまず、メールして、マナーを教えてもらい、初参加した。何とか、三軒のBBSにお邪魔している。
しかし、自分で管理しようとしたら、大変だろう。内輪だけの伝言板みたいなメールで代行出来るものは意味がないし、名無しの訪問客を有象無象を問わず呼び込むBBSにするとしたら、単に好き以上の何か欲望というか、情熱がないと無理と思う。
西村博之という人物には勿論、興味を感じるが、それ以上に2ちゃんねるの名無し(カオナシ)達が癌細胞のごとく自己増殖していった、その成り立ちに興味を持つ。
どうして、日本で世界に類例のない巨大掲示板に成長していったのか? その秘密を著者なりの日本人論、日本論で考察する。俳句の連句に重ねて、スレは発句で管理人は原則、脇句を担当、ツリー状で付句を付けていくことは、掲示板の世界に類似すると比較したり、江戸時代の落首も引用したり、室町時代の京童は「いさかい、悪言悪態、嘲弄、暴力、印地打ち、時事放談、仇名命名、落書、流行歌つくり、軽口巧言、町芸能、世間話、頓知」で、こいつらは、完全に中世の2ちゃねらーとして、時々、2ちゃねらー語法で書き連ねる。文法規則も紹介するが、著者はこんな風にまとめる。
<2ちゃんねるは、匿名や特殊な言語使用がもたらすマタリー化や、はなやかさを象徴する祭りや「一切はネタである」という姿勢など、日本という文化の底流に位置するもので構成されており、またかって存在していた地域コミュニティの復活ともいえる。それは、同じメディアの大手マスコミのウラを張れるだけの瓜二つの構造を持っている。>
しかし、オヤジにとって、ハード・プレイであった。3,4回、2ちゃんねるを覗いたら、目眩がして、酔っちゃって、途中下車してしまった。