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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.10
  • 出版社: 東京創元社
  • サイズ:20cm/317p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-02378-2

紙の本

千年の黙 異本源氏物語

著者 森谷 明子 (著)

【鮎川哲也賞(第13回)】帝ご寵愛の猫が攫われた? 平安京を揺るがす連続殺人事件、そして「源氏物語」最大の謎「輝く日の宮」に挑む紫式部。ストーリーテリングが冴える、華麗な...

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千年の黙 異本源氏物語

税込 1,980 18pt

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商品説明

【鮎川哲也賞(第13回)】帝ご寵愛の猫が攫われた? 平安京を揺るがす連続殺人事件、そして「源氏物語」最大の謎「輝く日の宮」に挑む紫式部。ストーリーテリングが冴える、華麗な王朝絵巻! 第13回鮎川哲也賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

森谷 明子

略歴
〈森谷明子〉1961年神奈川県生まれ。

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みんなのレビュー44件

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評価内訳

紙の本

やっぱり、出版時期を考えれば、著者が丸谷の『輝く日の宮』に一言もふれないって言うのは、礼を失するって私は思うわけですよ

2003/11/22 20:18

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

このブックデザイン、色合いもタイトルの置き方もいいけれど、土曜サスペンスを彷彿とさせる副題などの文字がうるさいし、コミックそのものの朝倉めぐみの画が不似合い。それから「黙」、しじま、と読ませる?古典の教養の豊かな作家だから根拠はあるのだろうけれど、あて字なら、「静寂」のほうが綺麗。

うるささはカバー折り返しの案内にも言える。

「帝ご寵愛の猫はどこへ消えた? 闇夜に襲われた中納言、消えうせた文箱の中身 幾重にも絡み合った謎を解き明かす紫式部の推理を描いた第一部「上にさぶらふ御猫」源氏物語が千年もの間抱え続ける謎のひとつ、幻の巻「かかやく日の宮」 この巻はなぜ消え去ったのか? 式部を通して著者が壮大な謎に挑む第二部「かかやく日の宮」紫式部を探偵役に据え、平安の世に生きる女性たちの姿を鮮やかに描き上げた王朝絵巻。第13回鮎川哲也賞受賞作!」

を太字、色字、ポイントの変化で表現は、五月蝿い。大体、「幾重にも絡み合う」は変。幾重と言う以上、絡むのではなく乱雑に積まれると取るのが普通、とまあ、喧嘩腰になってしまったけれど、話はいかにも平穏に幕を開ける。

第一部「上にさぶらふ御猫」には長保元年と付記されている。主人公は紫式部に仕える女童のあてき。年齢不詳。猫好きの彼女が幼い声に誘われて登った柿の木だが、足がすくんで宙づりに。そんな少女に声をかけ助けてくれたのが、左大臣藤原道長に使われる少年岩丸である。

中宮様に従って退出したはずの命婦が消えた。次に、式部の文箱が無くなった。そして、岩丸が仕える左大臣の邸からも猫が消えた。『枕草子』と『源氏物語』の作者の関係など高校生の頃を思い出しながら読んでしまった。

第二部「かかやく日の宮」(寛弘二年)は、丸谷才一『輝く日の宮』と同じことを話の中心に据えながら、文学史的な推理ではなく、ちょっとゴシップ的に、その部分の消失の謎に迫っていく。それに男女の感情が絡む。最初の話では、あてき、と呼ばれていた女童が、ここでは小少将と呼ばれるようになるのだけれど、頁によってはこの文字が溢れ、うるさいと感じることもある。

そして最後、第三部は「雲隠」(長和二年—寛仁四年)は、第二部の結びとでも言ったらいいだろうか。

源氏物語だから、というわけではないけれど、文に薫りが感じられないのは、もったいない。無論、人の手紙を盗み読みするような犯罪者まがいの主人公、といったモラル以前の人物造形も原因ではあるだろう。文章が読みやすいのはいいけれど、感覚は全くの現代。北村薫の『六の宮の姫君』と比べてみれば、同じ時代を扱いながら、その印象のあまりの違いに驚くだろう。巻頭で著者自ら言うように、古典に関する造詣は深い。ただ、それが文章になったとき、品格となって現れない。

確かに、北村の教養たっぷりの本は、読みにくい。私などは、その薀蓄部分になるとすっ飛ばして読んだものだ。それでも伝わってくるものがある。丸谷才一『輝く日の宮』にしても、読みやすくはあるものの、古典の香りを失ってはいない。微妙な線の上にいる。その点、残念なことに森谷の作品に関しては、その線上にはない。ただし、繰り返すが、文章が下手だとか、話のつくりがまずいとかいうのではない。いいミステリである。欠けているのは時代の息である。この本、多分、少しの味付けで傑作となる資格十分である。いったい何処が、この作品をその手前で留まらせているか、ぜひ自分で読んで確かめてほしい。

それから、気になることが一つ。選考経過の中で、笠井潔も島田荘司もともに丸谷才一『輝く日の宮』のことに触れている。しかし作者附記、あるいは巻頭の言葉にもそのことについて書かれていない。作品を書いた時期が、どちらが先かは別にして、出版時期からいっても、森谷は一言丸谷作品について言及するのが礼儀ではないだろうか。出版は、森谷が後なのだから。

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紙の本

「源氏物語」に愛着わく一冊。今から楽しみ、次回作。

2003/10/16 18:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

  「実は、あの物語には散逸した部分があるのではなかろうか」
  年来抱いているその疑問を作者本人に問いただしたかったのだ。
(——P290)

第13回 鮎川哲也賞受賞作。
加納朋子さん、近藤史恵さんに続く三人目の女性受賞者。
日常の謎ミステリ。ただし、千年前の雅な王朝文化が舞台。

紫式部、女房たち、藤原道長、その娘彰子(しょうし)。
生き生きとしたキャラクターに拍手。

「徹底的な悪人」が登場しない世界観は重なるものの、
加納さんほど無垢ではなく、近藤さんほど痛くない、
著者独自の人物像・女性像が光ります。

また、頼りない小さな芽が根をはり、大木に育っていくまでを
描くように、「源氏物語」の作成と流布を見せた手法に拍手。

これで、「テンポよく読める長編小説」なら完璧。
長所が多い本書。唯一気になったのは、やや読みにくい点でした。

千年を今に引き寄せる意欲的な構造には、膨大な設定が必要。
本書は情報の洪水を起こさず、よく整理しています。

・教養エッセイの名手阿刀田高さんの長編小説。
・北村薫さんの『六の宮の姫君』。

しかし、上記作品と比較すれば、まだ「読みやすく」
見せる余地は残るのでは無いでしょうか。

  「ねえ、式部ならわかってくれるでしょう? あんなすごい
  お話が書ける人だもの。人ってばかなことをするものよね?
  許されないこと、罪になることだって、わかっていながら
  しでかしてしまう人もきっといるのよね? そうしてきっと、
  そういう人の方が心を動かすのよ。
  作り物のように、おりこうな人より」
(——P141)

キャラクター・世界観、共に好きです。
この世界観で、次は「どんな見せ方」をしてくれるのか、期待膨らむ一冊。

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紙の本

物書きと権力者の対立構造

2003/12/22 03:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:徹志 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中宮彰子に献上された源氏の物語は、「中宮様のお墨付き」という評判のせいもあってか、写本が繰り返され、都で知らぬ者はいない程に広まり、人気を博した。当世一代の文学者としての名声を欲しいままにしていた紫式部だったが、妙な噂を聞くようになる。源氏の物語は筋がおかしく、理解しにくい部分がある、というものだった。練りに練って書き上げた至高の恋物語だったはずで、そのような不備があるはずがない。主人・紫式部の執筆を大いに助け、傍らで見守ってきた主人公・小少将は、不審に思い、紫式部と共に調査に乗り出す……。

 この小説は、千年もの間、謎とされてきた、「源氏物語」のうちの一巻「かかやく日の宮」が消失した真相を描いた物語だ。この巻は「源氏物語」の後の巻との関連も高い逸話が描かれているという事である。それだけに、その消失は、誰もが首を傾げる超一級のミステリーなのだ。
「真偽はともかく、その真相はどんなものなのだろう」。そんな期待感から、ページを捲る手が止まらなかった。
 この「かかやく日の宮」という巻は、光源氏の、父である帝の後妻・藤壺との情交を描いたものだ。それだけに、天皇や貴族が絶対的な権力を持っていた時代には、相応しくなかったようだ。その時代背景を踏まえて、紫式部は、卓抜した推理を展開する。
 そして、その背景こそが、結末で示される真相に説得力を持たせているのである。タブー視される主題に取り組もうとする作者(紫式部)を不快に思う人間による圧力である。書きたいものを書こうとする書き手の心情、そしてそれを阻害する外的要因というのは、いつの時代にも付きまとう煩わしさだ。この小説で示されているのは、「かかやく日の宮」の消失という第一級のミステリー劇だけでなく、権力者による言論弾圧とそれに対抗する物書き、という時代を超えて共通するテーマなのだと思う。

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紙の本

精進してください

2003/12/30 01:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひゅうが - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、色々なところで損をしている。
まず、見た目。読者がこういった本に持つ期待と装丁があっていない。千年の時を超えた奥深さ、源氏を紐解く秘密、といった深く重く謎めいたものを期待している読者に対して、「うすっぺらいですよー」と宣伝しているようなこの見た目は何とかならないものか。また、表紙にも帯にも見返しにもそこらじゅうに「鮎川哲也賞受賞作」の文字。とどめに巻頭に写真入りで作者の受賞の言葉。いや、賞が悪いわけではない。受賞の言葉を語ってくれてもいい。だが、それがこの本を手に取らせる唯一の要素だと固く信じて疑わないようなこの作りが、そうしたことにはさして興味の無い古典系ミステリ好きには非常にうっとうしい。また、そうした部類の人間でなくても、これでもか、の“受賞”の羅列に「売らんかな」主義を感じ、手には取ったものの辟易して棚に戻したであろう潜在読者は相当いるのではなかろうか。

その次の損は、中味の構成。第一部から第三部まで分かれているが、第一部は不要。第一部は、第二部の導入に適度に使う程度で十分で、独立して読ませるには底が浅すぎる。第二部と第三部だけで素晴らしいミステリ、それもとてつもなく深い心理ミステリが描ける。これだけの題材を、無下に100ページ無駄にしてしまったようで本当に勿体無い。せっかく面白くできているのに。

勿体無い、というのは構成のみならず、中味の膨らませ方にも言える。この本、なぜか「雅び」でないのだ。遊びが無い、といえるかもしれない。話の展開などに色々工夫はしているのだが、謹厳実直ただひたすらに問題解決を目指して一直線、という感じがぬぐいきれない。普通のミステリならそれもあり、かと思うが、せっかく古典を題材にするのなら、左脳系で全速力で走るだけではなく、王朝絵巻の美しさ、その文化の深さにうっとりできるような周辺描写の書き込み、右脳系の道草(例えば本家本元の紫式部が描く十二単の色目の話なんか絶品である。まあその時代の人だからこれは仕方ないが)をぜひ織り込んでほしいものである。こうしたことには作者が博覧強記振りを発揮しても、いや発揮することにこそ読者は喜ぶのである。

最後の損はいわずもがな。「輝く日の宮」である。でもこれは損だか得だかわからないな。

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紙の本

受賞の弁「小エビと、水と。」

2003/11/07 21:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森谷明子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 謎解きが好きだ。原点は、ミス・マープルが編針片手に謎のみ提示した『カラザス夫人の買い物籠から消えた小エビ』である。眠れぬ夜にはこれを色々考えるのが楽しくて、今までに作った解決篇は基本形が七つ、そのバリエーションに至っては、いくつひねりだしたのか、自分でも定かではない。
 もう一つの原点が、水のある風景だ。水は様相を一変させる。薄い水の膜でさえ、殺風景なアスファルトに光をきらめかせ、広大な天を映す。ましてや塊となった水の神秘性といったら。水は本質的に、その下に何かを秘めている。水面上に見える事象は『消えた小エビ』だけでも、水を抜いていけば、次々に奇怪なものが見えてくる。あとは、水底に何を放りこみ、いかに配置を工夫するかだけの問題だ。そしてセンチメートルきざみで水深を変化させては、その風景をつないでゆく。大海はイメージできずに、せいぜい池か沼どまりというのが笑ってしまうが、これが自分の器量の限界であるからどうしようもない。
 源氏物語の幻の一帖『かかやく日の宮』についてはずっと興味があった。存在したのか否かは、私にとっては疑問の余地がない。あったのだ。なぜなら、そう考えなければ私は源氏物語が理解できないから。とんでもなく独善的な解釈だが、これまたほかにどうしようもない。悲しいかな、私は学者にはなれない、存否を実証的に論ずる能力を持たないのだ。だから(自分にとって)あったはずのものがなぜ消失したのか、その水面下の風景をできる限り魅力的に綴ることだけを考えた。かくして一篇の物語を完成させることができた。
 鮎川哲也先生の名を冠した賞を戴けたことは幸運の一言に尽きる。ありがたいご評価に応えるためには、これからも書いていくほかない。だから私は今日も、『消えた小エビ』とそれを浮かべる水とを、さがしまわっている。

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2004/10/10 16:15

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