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- カテゴリ:一般
- 発売日:2003/10/01
- 出版社: 筑摩書房
- サイズ:19cm/222p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-480-87753-3
紙の本
あなたの話はなぜ「通じない」のか
著者 山田 ズーニー (著)
どうしたら、うまく「伝える」ことができるのか? 話し方も文章と同様、組み立て方が命! 嫌われずに説得する技術、信頼の条件、共感を持たれるコミュニケーション術を伝授。【「T...
あなたの話はなぜ「通じない」のか
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商品説明
どうしたら、うまく「伝える」ことができるのか? 話し方も文章と同様、組み立て方が命! 嫌われずに説得する技術、信頼の条件、共感を持たれるコミュニケーション術を伝授。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
山田 ズーニー
- 略歴
- 〈山田ズーニー〉ベネッセコーポレーションを経て、独立。小論文の枠組みに留まらない思考力・文章表現力・コミュニケ−ションガイドの教育に取り組む。著書に「伝わる・揺さぶる!文章を書く」など。
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紙の本
「問いの洗い出し3分ワーク」と「問い1000本ノック」
2008/11/09 17:29
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1章 コミュニケーションのゴールとは?
第2章 人間を「説得」する技術
第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか?
第4章 共感の方法
第5章 信頼の条件
著者の基本属性(出生年や出生地)は不明。1984年に「ベネッセコーポレーションに入社」という奥付から察するに,1961年生まれ? 性別も不明だ。最初は男性かと思っていたが(「ズーニー」(”Zoonie”と英語表記まである)という女性っぽくない名前だし,進研ゼミかなんかで小論文の編集「長」をしていたから),文章から感じられる物腰から女性なのか推測している。2000年,ベネッセ退社後,独立(39歳)。61年生まれが正しければ,著者42歳の時の作品。装丁は南伸坊。
素人に文章指南をする職種にいたからだろうが,私のようなあんぽんたんにも腑に落ちる議論だった。章立てからもわかるように,首尾よくいく「コミュニケーション」に不可欠なのは,「共感」や「信頼」なんだよ,ということが本書の趣旨であることは明らか。類書と違うのは,自分の「メディア力」を高めることに主眼を置いた点だろうと思う。私流に翻案すれば,本書は,“あなたの話が「通じない」のは,あなたが相手に‘通じてない’からだ”ということを,手を変え品を変え論じている。鈴木健二『気くばりのすすめ』が“待ち”の勧めなら,山田のは主張の壁を突破する“攻め”の勧めだ。あなたが裏切らない友達が欲しいなら,あなたはだれかの裏切らない友達になっていますか?の論理だ。
議論の手掛かりがつねに小論文(指導)っぽいが,受験勉強(?)が人生に役立つ方法であることを明かす一つの証拠なのかもしれない。実用性を感じたのが,「考える方法を習ったことがありますか?」(48頁)。「問いの洗い出し3分ワーク」と「問い1000本ノック」は,これからも業務で使えそうな受験はハウツー(?)である気がする。
あなたの話が「通じない」のはあなたの「メディア力」が低いからだ,だから「メディア力」を高めるには自分を適切にアピールして,業務内容について同僚たちと話し合え,要するに良き社会人であれというのは,正論だが少しずるい気もした。でも,正論なので反論できない。(878字)
紙の本
自分を伝えることに熱心で誠実な人へ
2004/11/23 02:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近は、論理的コミュニケーションやプレゼンテーションに関する書籍が結構増えてきた。もとより「論理」は読んで字の如く論を尽くす道理なのだが、どうしても心が置き去りになっていく。本当に伝えたいのは「想い」だというのに、正論としての正しさの追求ばかりが先んじてしまう。
本書は、著者が幾多の経験のなかで悩み・考えてきたコミュニケーションへのスタンスを伝えるものであり、志を込めたコミュニケーションへの方途を説く良書だ。
本書で説くコミュニケーションスキル自体は、実際、必ずしも目新しいものではない。2.相手にとっての意味を考える、3.自分が一番言いたいことをはっきりさせる、4.意見の理由を説明する。要は、ここまでは「What−Why」の構造であり、ベーシックなものと言える。
しかし、本書の肝は、伝わる前提となる1.自分のメディア力を上げる、そして、5.自分の根っこの想いに嘘をつかない、この2点に集約されるだろう。メディア力は「言葉は関係性の中で人の心に届く」と言い、共感を入り口にしたコミュニケーション、信頼関係あってのコミュニケーションとそのスタンスを説く。なにより、自分が本当に伝えたい想い、すなわち「根本思想」が届くことこそが目的だと言う。そう、単に自分の考えを通すということに留まらず、自分の想いを致すことに心血を割こうとする著者の姿勢に至極好感を持つ。
実際振り返って思うのは、何のために人間関係に悩んだり傷つき傷つけているのだろう、また、何のために言葉のもどかしさに苛立ったり失望したりしながらそれでも言葉に心を砕こうとするのはなぜなのか。内面的な想いで繋がることを求めてのことではないのか。著者は「何歳になっても、どんな強さを手にしても、人と通じ合えないとき新鮮な痛みを感じ続けられる人は志が高い」と伝える。これほど斯様に、コミュニケーションに悩む者を勇気付けるメッセージはないのではないだろうか。
考えを伝える汎用的な基本を押さえつつも而して内面的な「根本思想」で繋がることを訴える本書は、想いの世界観と外界とを繋げる契機を与える稀有な良書であると思う。
紙の本
編集者コメント
2003/10/29 03:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鶴見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが一度は、上手く話が通じないな……と悩んだことがあるのではないでしょうか。
反対意見の人を説得するとき、自分の意見は正しいはずなのに、何だか通じてないなと感じたり、意見はきっちり述べているのにどうも伝わってない感じがしたり。
人と話が通じ合う——それもこちらの思惑通り、もしくは、相手に共感を持たれるように——というのは難しいものです。
うまく人とコミュニケーションをとり、言いたいことを伝えるには、「何を言うか」だけが重要なわけではありません。
時として、「誰が言うか」が雄弁なことも。
ものを伝えるためには、日ごろから人との関わり合いの中で、自分というメディアの信頼性を高めていく必要があるのです。
「自分のメディア力を上げる」これが伝えるための第一技法。そして第二に……。
「通じる」と「通じない」の差は何なのか? 具体的な例をあげながら、究極のコミュニケーション技術を伝授する一冊です。