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教会で死んだ男 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫)
教会で死んだ男
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収録作品一覧
戦勝記念舞踏会事件 | 7-42 | |
---|---|---|
潜水艦の設計図 | 43-78 | |
クラブのキング | 79-116 |
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紙の本
ポアロもミス・マープルも短編も面白い
2024/04/30 16:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリの女王・アガサ・クリスティーの作品群は、大きく6つに分類される。
長編作品として、エルキュール・ポアロもの、ミス・マープルもの、トミー&タペンスもの、それから短編集。戯曲、最後にノンシリーズの長編作品。
この中の短編集のうち、実際には日本独自で編まれたものもあって、この『教会で死んだ男』も日本独自の短編集だという。
表題作である「教会で死んだ男」はミス・マープルもので、これと「洋裁店の人形」というファンタジー・ホラー作品(これがこの短編集で一番面白かった)の2本を除く11本がポアロものの短編で構成されている。
ポアロものの短編には、彼の良き協力者ヘイスティングズが登場するものが多く、そこからもこれらの短編が初期のものだとわかる。
何しろこのヘイスティングズは8篇の長編小説、21篇の短篇小説に登場するほどで、この短編集の巻頭の作品「戦勝記念舞踏会事件」の書き出しにこう書かれている。
「ロンドン市内のアパートでポアロと起居をともにするようになった。むろん、ポアロが手がけた事件の大半は、このわたしがじかに見聞しているわけだから、ひとつ、こうした事件のなかで傑作なやつをいくつかえらんで、公表したらどうか」。
この一文があるおかげで、この短編集がうまく構成されているといっていい。
この短編集に収められているのは、ほかに「呪われた相続人」「プリスマ行き急行列車」「料理人の失踪」「スズメ蜂の巣」など。
これらの短編がまずまずよかった。
紙の本
短編集
2019/10/27 19:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦勝記念舞踏会事件
潜水艦の設計図
クラブのキング
マーケット・ベイジングの怪事件
二重の手がかり
呪われた相続人
コーンウォールの毒殺事件
プリマス行き急行列車
料理人の失踪
二重の罪
スズメ蜂の巣
洋裁店の人形
教会で死んだ男
洋裁店の人形が異色。
紙の本
隠れた名作「スズメ蜂の巣」
2017/05/16 09:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポアロものがほとんどですが、マープルが1編、単発の怪奇ものが1編入っています。一番よかったのが「スズメ蜂の巣」。犯人の思惑は、クリスティの某小説と似ているのですが、最後の台詞がとても印象に残っています。
電子書籍
訳者で台無し
2013/03/25 10:23
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
せっかくの傑作も訳次第で色褪せます。
まさにこの訳者は…はっきり言って下手くそすぎます
紙の本
ポアロのマドンナあらわる
2003/11/28 21:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名探偵にはマドンナがつきもの。
横溝氏が生んだ金田一探偵しかり、内田康夫氏の浅見光彦しかり。
海外に目を向ければ、コナン=ドイルのホームズには「ボヘミアの醜聞」のエレーナ・アドラーが。
そしてクリスティの生んだポアロ氏にも…。
本書収録の「二重の手がかり」に登場する
美人でゴージャスなファッションに身を包むロシアの貴族、ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人こそ、ポアロのマドンナにほかならない、と私は思うのです。
何より、悪事が見破られたと知っても、ちっともうろたえない度胸の良さが決め手です。
敵ながらイイ女、ロサコフ夫人。エンディングでポアロに
「また会うかもしれませんわね。」と言っていますが、その通り、ある短編で再会します。地下鉄のエスカレーターで、逆向きにそれぞれ乗っていて、彼女はすれ違いざまに謎めいた言葉をつぶやきます。粋な事をやってのけている彼女を、是非探してみて下さい。
さて、他には
「何で名探偵って事件が起こってから動き出すの? あんなに賢いのに事件が起こるの、わからないわけ?」とお嘆きの貴兄にお勧めの「スズメ蜂の巣」
や
珍しくポアロが言い任されて引き受けてしまった事件が
意外な展開を見せる(この展開はホームズの「赤毛連盟」に似てる?)
「料理人の失踪」 などがあります。
特に 「使用人は宝石を散りばめた飾りと同じ。誰もがダイヤや真珠を身につけた貴婦人になれるわけじゃない。だから炊事婦がいなくなったのは、私にとっては一大事。」と主張した依頼人から始まる「炊事婦の失踪」は、「国家の存亡に関わらない事件じゃないと引き受けないよ。」と、知らず知らず思い上がっていたポアロの目を醒まさせてくれた一篇として、「チョコレートの箱」と同じくらい印象的でした。
粒ぞろいの短編を13話収録した本書は、それぞれが
ほどよい長さでちょっと時間があいた時に読むのにぴったり。お茶のお伴にぜひどうぞ。