紙の本
柳井正、語る。980円(税別)。
2004/04/03 09:43
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投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭で柳井さんは語っている。 「本を書くのは経営の第一線を引退し、人生を総轄するような年齢に達したときで充分であるし、自社の経営そのものに多忙で、そのような余裕もないと思ってきた。」(P4)しかしこの本を出したのは、「会社経営の原点、会社で働くことの原点は今一度確認し、これからも一緒にやっていく仲間である役員や社員たちとそれを共有したいと思った。これがこの本を出すことにした理由である。」(P5)
以前、とある場所で柳井さんのお話をお聞きしたとき、非常にシンプルに物事を語る方だと思った。さっぱりしているし、たくさん考えたことを短い言葉に集約してお話されるタイプだ。なるほど、このキャラクターがきっとユニクロというブランドを作っているのだろうなぁ、と思って納得したものである。そしてこの本。非常にシンプルな装丁だし、厚さもそれほど厚くない。柳井さんの言葉も読みやすい。しかし、だからこそ、この本を読みこなすのは結構、難しいかもしれない。さらっと書かれた言葉に大きなビジネスのヒントが隠されているからだ。
この本ではイオンを退社し、父親の会社を受け継いでから上場し、「商売」から「経営」のステップに進んだ後に「引退」と、さらなる会社の拡大を狙おうとしている柳井さんの、いや、ファーストリテイリングの、経営の歴史について語った本である。最後の事業継承についてはまだまだ果たされたとは言い難いものがあるし、現在はその過程にあって、さまざまな試行錯誤を行っているように思う。しかしそれがすなわちこの会社の強さなんだと、この本を読んで思った。ユニクロの真の強さは失敗を成功に変える力にある。このDNAが生きている限りにおいては、まだまだ成長の余地はあるだろう。ファーストリテイリングは一度や二度の失敗でくじける(あるいはくじけさせる)ような会社ではない。何しろ、創業者の処女作のタイトルが「一勝九敗」なのだから。
今後のユニクロの動向とともに、注目される一冊である。衝動買いをお勧めする980円(税別)。品質は保証済だ。
紙の本
一勝九敗
2019/05/16 05:48
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投稿者:とら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファストリ柳井さんの自身の経験を元に仕事において必要な事が書かれた本。
端的に言えば考えた事思いついた事をアクションし、いかに修正していくかが大事だと書かれている。
あらためて地道な努力は必要不可欠だと感じた。
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株式会社ファーストリテイリング、柳井CEOによるUNIQLOの軌跡を綴った本。
UNIQLOの原点ともなる著者の父親が経営していた小売店時代から現在に至るまでがわかりやすくまとめてあり、とても読みやすかったです。
「会社とはもともと期限のあるものもので、新しい事業の芽を出し続けない限り、賞味期限が切れたらそこでお終い」
常に新しく高い目標を持って、挑戦し続ける経営者のアツイ魂を感じました。
また、フリースブームによる成功の裏には数々の失敗がありその失敗の中にこそ
成功の要因があるという。
「ユニクロの悪口言って100万円」
こんな広告をうって、真正面からお客様の不満を聞き入れ失敗を直視する徹底ぶりには驚かされました。
余談ですが、表紙カバーもシンプルスタイリッシュ。
且つお値段980円(税別)とお手頃な感じからもUNIQLOっぽさを感じる一冊でした。
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人に貰った本.
ユニクロ経営者が書いてるようだ.
内容:経営に対する「生の」言葉が書かれている、経営したくなるような本.
短所:数値データも全て文に組み込んでいたので読みづらかった.
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企業物、1冊読了。八百屋さん潰す前に書いたヤツ。
悪い人じゃないのになー。
「泳げないヤツは沈めばいい」に代表される飄々とした発言で、強烈な印象を根付かせてしまった。言葉の使い方が悪くてすごく誤解の多い人だ。マスコミの目を通して見る柳井さんと、本を読んで想像する柳井さんは、全然別人だ。
因みに、今の社長はマスコミ・株主対策用の社長で、ぜったい柳井さんにリモコン操作されてるに違いないとか勝手に思っていたのだけど、本を読んだら頑張ってる人なのがわかって申し訳ない気持ち。
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家業の紳士服店を継ぎ一代でユニクロに成長させた柳井社長の自叙伝。自身の成功をひけらかすこともなく飾らない書きっぷりで淡々とこれまでの軌跡が綴られている。でも想いは熱い。
企業はスピードが命。そして今、ユニクロからそのスピードが失われつつあると筆者は危機感を募らせている。ほとんど、ユニクロの社員向けに自身の考えを伝えるために書かれた本だと思う。
企業は常に変化し続けないといけない。変化するためにはまずやってみて最初はどうせ失敗するのだから、その時にどうすればいいのか真剣に考え抜くことだ。
失敗には良い失敗と悪い失敗がある。良い失敗は振り返ったときに何故失敗したのかわかる失敗だ。変化するためには良い失敗をしないといけない。
大企業病とはこういうことだと具体的に納得させてくれる良書だと思う。
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柳井さんの学生時代から今に到るまでの考えてきたことや感じたことを自分の言葉でありのまま書いてるんではと思わせる本。柳井さんの経営哲学を垣間見れる。
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ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井さんの半生と経営理念。一勝九敗のタイトルもさることながら、この人いいこと沢山言うてる
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要するに、失敗したと気づいたらすぐに素直に対応して修正するということ。負けに逃げてはいけない、挑戦し続けことが勝負ってこと。しかし、内容は繰り返しが多い。この手の本はそうかな。
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賛否はあるが、曲がりなりにもユニクロをここまでにした方が、一勝九敗と明言してくれるのは、全ての起業家・チャレンジャーにとって励みになる。
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ユニクロに対する
イメージが変わりました。
結果論で書かれている部分が多いのですが、
戦略的な思考や意思決定のレベルの高さを
うかがい知ることが出来ます。
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まさに実践と行動によって企業を大きくした人、といった文体だったのでそれだけで新鮮でした。カジュアルが様々なボーダーを超えるという考え方は新鮮な驚き。
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こういう人をカリスマっていうんだろうな。
濃いわ。
「一番良い会社は、「社長の言っていることがその通り行われない会社」」
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熱闘株式公開ダイヤモンド社絶版 決算書は経営者の成績表です。それを自前でつくれなければいけません。毎月月末でしめて、即座につくって評価し、翌月の対策を打つ。この月次決算のながれも大切です。一番いい会社とは社長のいっていることがその通りに行われない会社。インターネットの特徴は、距離とか時間とかが圧倒的に短縮されたこと。環境は短縮されたのに、それを活用すべき人が旧来の仕事をする感覚から抜け出せず、距離や時間に対する概念がかわっていない。まだ昔のままの感覚でいる。作業や仕事が同時進行していない。すべてマニュアルで判断するのではなく、マニュアルにないことに直面した場合、まず良識で判断すべきだ
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唸りました。やっぱり凄いわ、この人。
挑戦し、失敗を頑固なまでに分析し、勉強し、再び挑戦する。会社が大企業病に罹り、自分の理念が「単なる掛け声になっている」と認める経営者は少ないだろう。それでいて卑下するところがない。
「良い人材がいないという経営者は、探すことを怠っているだけだ。または、それ以前に会社に問題があるからだ」という言葉は…聞かせたいですね。(2008-06-23読了)