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商品説明
起死回生の「りそな」課長、雪印の苦情係課長、デパートの駅弁祭課長コンビなど、全国でがんばる21世紀のカチョーさん21人を応援するルポルタージュ。『日経ビジネスアソシエ』連載に加筆して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
お客さまに「ほんとうの満足」を与えられる銀行を! | 林邦典 著 | 17-34 |
---|---|---|
そごうの復活を現場で見届けたい | 原田良治 著 | 35-52 |
“外資”になった「ワタシたちの銀行」で生きる | 平川尚子 ほか著 | 53-70 |
著者紹介
重松 清
- 略歴
- 〈重松清〉1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社を経て著述業に。「ナイフ」で坪田譲治文学賞、「エイジ」で山本周五郎賞、「ビタミンF」で直木賞を受賞。
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著者/著名人のレビュー
直木賞作家、重松清...
ジュンク堂
直木賞作家、重松清がはじめて挑むビジネス・ノンフィクション。高度成長期時代の日本、「課長」という肩書きは、サラリーマンにとって出世と幸せのマイルストーンだった。ところがバブル崩壊以降21世紀初頭のいま、「課長」という肩書きには、アナクロと哀愁の匂いが漂う。大企業の崩壊、組織のフラット化、実力人事の台頭――。「課長」はもはや過去の遺物? でもそんな時代にだって「課長」はいる! 日本の経済と会社と社会と家族を支えている! そんな課長たちの奮闘ぶりを作家シゲマツが追る。雪印乳業の女「謝罪」課長、りそな銀行の「再生」課長、大人気はとバスツアーのアイデアマンはとバス課長、百貨店駅弁祭の考案者である京王百貨店の駅弁課長、ドラえもんを21世紀に誕生させるバンダイのロボット課長、南高梅を支える和歌山県のウメ課課長、安来節の町でどじょう養殖を目指すどじょう課長。甲子園のバンビも、ラグビーの本城も、アイススケートのオカザキもいまや課長!全国21人の課長の過去・いま・未来をつぶさにルポルタージュ。
出版ダイジェスト:2004年2月
テーマ『仕事と夢とプライドの調和』より
紙の本
やっぱり、危機にある会社の課長さんたちからは逞しさを感じるけれど、全体として中間管理職としての課長、ってなあ見えないね。なんたって今は部長の下は、すぐヒラのフラット化が民間のウリなんだから
2004/03/20 22:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニッポン全国の課長への取材をシゲマツが(なんだか、ミヤベが、というののパクリみたいな感じで変だけど)したのは、彼の同級生が課長という肩書きを持ち始めて、いわゆる自由業(ま、文筆業というほうがあたりはいいんでしょうが)一筋?に生きてきた重松が、課長とは何ぞや、と思ったのがきっかけらしい。
で、最初に褒めておくと、吉田篤弘/吉田浩美の手になるブックデザインが素晴らしい。図・レイアウトを担当した出口 城の力もあるのだろうけれど、ちょっと古典的なイメージの上品なカバー。柔らか味のあるグレーの地に白抜き、そこにタイトルと著者名、それに出版社が書かれていて、馬鹿なわたしは今になってこれが名刺のもじりであることに初めて気付いてしまった。うーん、バカだなー!
全体は大きく五つに分けられ「わたしがやらずに、だれがやる 会社建て直し課長」、「こんな時代でも、ヒットを飛ばします イケイケ課長」、「世のため、人のため、未来のため 社会派課長」、「二度目のお仕事 “有名人”課長」、「おらが町を、村を、おこします ニッポン全国、村の課長、町の課長」のタイトルのもとに、少なくて3人、多くて5人の課長さんが登場する。
やはり時代だろうか、読んでいて一番興味がもてるのは、リストラ、経営再建に向かう課長さんたちが登場する「わたしがやらずに、だれがやる」だろう。思わず何度も各話の頭に出ている女性課長さんたちの顔写真の頁を開いてしまう「女性課長第一号」の巻。副題は「“外資”になった「ワタシの銀行」で生きる」。苦情処理受付のなかった雪印乳業の実態は「苦情対応」課長の巻。副題は「“謝りながら”スノーブランド再生を目指す」。
でも、一番好きだったのは、なぜか涙が出てしまう「はとバス」課長の巻。副題は、「21世紀のバス旅行!「イケてる」ツアーの立役者。ついこの間まで、家族で日帰りバスツアーを楽しんでいた我が家では、例えば予定よりも楽に帰ることができた時もあるけれど、たとえば空港に向かう時に、渋滞に巻き込まれそうになりバスの添乗員が、運転手と裏道をりようして無事に間に合うのを見ていたこともあって、他人事とは思えず、あのときはお疲れ様でしたといいたくなってしまう。
逆に、やはり僻目というのだろう、自分の卑小さを改めて知るのだけれど、読んでいて少しも楽しくないのは「二度目のお仕事 “有名人”課長」。彼女が美人ということでマスコミの脚光を浴びたスケーターのところは、写真うつりだけで潰された競争相手を知っているだけに、素直に読む気がしない。その点では「DAKARA」課長の巻は、仕事に真面目に取り組んでヒットをとばす姿が好ましい。ただし、元プリンスという呼び方は、やはり読んでいて「バカ」と言いたくなる。
お役所仕事が大嫌いな私は「ニッポン全国、村の課長、町の課長」にも反発する。税金を何十億も投じての村おこしは結構だけれど、どこか無理を感じる。その無理が無駄になってしまった例をいやというほど見てきているだけに、お役人の、特に課長さんの仕事振りに殆ど共感をもてない。
で、この本を読む限り、重松が冒頭に掲げた「係長以上、部長以下。中間管理職。偉いような、そうでもないような。権限がありそうな、なさそうな」という部分は見えてこない。大体、民間の課長とお役所の課長様では権限に雲泥の違いがあるし、最近のフラット化した組織では、中間管理職というものは既になくなっている、課長なんて有名無実。そういう変化が見えてこないきらいがある。と文句は言ってみたけれど、ドラえもんロボットが、美味しい国産のキャビアを運んできてくれれば、やっぱり嬉しい。
紙の本
内容紹介
2004/01/28 16:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経BP社* - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまもっとも人気のある直木賞作家、重松清がはじめて挑むビジネスノンフィクション。
高度成長期時代の日本、「課長」という肩書きは、サラリーマンにとって出世と幸せのマイルストーンだった。ところがバブル崩壊以降21世紀初頭のいま、「課長」という肩書きには、アナクロと哀愁の匂いが漂う。大企業の崩壊、組織のフラット化、実力人事の台頭。「課長」はもはや過去の遺物?でもそんな時代にだって「課長」はいる!日本の経済と会社と社会と家族を支えている!そんな課長たちの奮闘ぶりを作家シゲマツが追る。雪印乳業の女「謝罪」課長、りそな銀行の「再生」課長大人気はとバスツアーのアイデアマンはとバス課長、甲子園のバンビも、ラグビーの本城も、アイススケートのオカザキもいまや課長!全国21人の課長の過去いま未来をつぶさにルポルタージュ。
■目次
□わたしがやらずに、だれがやる——会社建て直し課長
「銀行再生」課長の巻
お客さまに「ほんとうの満足」を与えられる銀行を!
りそなホールディングス競争力向上委員会事務局部長代理林邦典さん
「デパート」課長の巻
そごうの復活を現場で見届けたい
そごう横浜店販売促進部売出計画課長原田良治さん
「女性課長第一号」の巻
“外資”になった「ワタシたちの銀行」で生きる
関西さわやか銀行高槻支店事務課長平川尚子さん
阿倍野支店事務課長坂口育子さん
吹田支店事務課長長江千代美さん
「苦情対応」課長の巻
“謝りながら”スノーブランド再生を目指す
雪印乳業 お客様センター課長浅野美貴子さん
□こんな時代でも、ヒットを飛ばします——イケイケ課長
「アパレル」課長の巻
「モー娘。」世代のハートと親の財布を刺激する!
ナルミヤインターナショナルエンジェルブルーディレクター栗原英子さん
「はとバス」課長の巻
21世紀のバス旅行!「イケてる」ツアーの立役者
はとバス企画部計画課副長桜井正さん
「駅弁大会」課長の巻
完売御礼!日本一の「デパート駅弁大会」仕掛人コンビ
京王百貨店食品部販売担当統括マネージャー 栗原正秋さん
統括部催事担当統括マネージャー 丸井健司さん
□世のため、人のため、未来のため——社会派課長
「動物園」課長の巻
目指せ!動物園を「教育の場」に
東京都多摩動物公園飼育課長石田おさむさん
「児童虐待対策」課長の巻
こども虐待の現実に向き合う
東京都 児童相談センター虐待対策課課長壽原重熙さん
「ドラえもん」課長の巻
二〇一〇年、あなたはドラえもんに会える!?
バンダイ新規事業室デピュティゼネラルマネージャー——ロボット研究所長芳賀義典さん
□二度目のお仕事——“有名人”課長
「DAKARA」課長の巻
大ヒット「スポーツドリンク」の司令塔は、ラグビーの元プリンス
サントリー食品事業部 課長本城和彦さん
「転職」課長の巻
“甲子園のバンビ”で勝利投手を目指す
岡谷鋼機 名古屋本店プロジェクト部 課長役坂本佳一さん
「看板娘」課長の巻
スピードスケートの女王、社内最速で課長との二足のわらじ
富士急行 フィランソロピー担当課長岡崎朋美さん
□おらが町を、村を、おこします——ニッポン全国、村の課長、町の課長
「ウメ」課長の巻
名産「南高梅」が村の未来を拓く
和歌山県南部川村うめ課長林秀行さん
「チョウザメ」課長の巻
“鉄冷え”の釜石でキャビア国産化に挑む
サンロック チョウザメ課長吉田桂一さん
「夕焼け」課長の巻
これが“日本一の夕日”です
愛媛県双海町地域振興課長若松進一さん
「どじょう」課長の巻
安来節の町が「どじょうのまち」になるとき
島根県安来市 経済部どじょう振興課長細田勤さん
「IT」課長の巻
めざせ、アジアのIT基地オキナワ
沖縄県 商工労働部情報産業振興課長久場長武さん