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灰色の畑と緑の畑 新版 (岩波少年文庫)
戦争、貧富の差、両親の不和、老人の孤独、そして日常生活でのささいな気持ちのすれちがい…。現代社会のさまざまな問題を、散文詩のような簡潔な文体でつづり、読者に問いかける14...
灰色の畑と緑の畑 新版 (岩波少年文庫)
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商品説明
戦争、貧富の差、両親の不和、老人の孤独、そして日常生活でのささいな気持ちのすれちがい…。現代社会のさまざまな問題を、散文詩のような簡潔な文体でつづり、読者に問いかける14編。81年初版の新版。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
よその子どもたち | 11-20 | |
---|---|---|
灰色の畑と緑の畑 | 21-34 | |
夜の鳥 | 35-40 |
著者紹介
ウルズラ・ヴェルフェル
- 略歴
- 〈ヴェルフェル〉1922年生まれ。ドイツ児童文学を代表する作家の一人。作品に「いたずらっ子といたずらヤギ」「こんにちはスザンナ」など。
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紙の本
ドイツの児童文学者が
2017/01/02 18:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争、社会の不公平、人種差別、全体主義国家、両親の離婚、アルコール依存症の母親などを取り扱った児童文学。今の時代だと題材として取り上げる作家も多そうだが、発表時(1970年)は異色だったとのこと。片側に入れ込みすぎることがなく扱われている作品もあり興味深い。『通りを三つあがる』で、主人公一家が戻ったときの近所の態度、そう来たか、という感じ。
紙の本
この世にある戦いや貧困や悪意と、それにさらされる子どもたち。
2005/03/12 10:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
児童書でありながら、こんなに厳しい状況に置かれている子どもたちを描いている意味について考えてしまう。世界のさまざまな国の話として14の短編が載っているが、どの話も解決のないままに終わる。「ああ、よかった!」ではなく、「どうなるんだろう。どうすればいいんだろう」と自分に問いかけずにはいられなくなる。
話の中には、貧乏な子、戦争で肉親を亡くす子、アルコール中毒の母を持つ子、老いたり、皮膚の色が違うなどということで弱いものいじめをする子が出てくる。人間はどうしてそうなんだろう…と考えさせずにはいない物語なのである。読んで楽しい物語ではない。心のあちこちにひっかかり、そのひっかかったところを掘っていくことで、心が深くなるにちがいない…そういう意味で、今の子どもたちに必要な本といえる。(もっとも、子どもたちが手にとるとは思えない装丁で残念であるが。)
この本が、1974年に書かれたものだということに驚く。ハッピーエンドでない、このような児童書が、その時代にどの程度、受け止められたのであろう。そして、今の子どもには、どのように受け止められるだろうか。