紙の本
親戚も複雑になると、誰が誰やら
2022/08/26 07:09
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『魔術の殺人』とは、ややバランスのよくないタイトルに思える。
原題は「They Do It with Mirrors」で、1952年に発表された「ミス・マープル」ものの長編小説である。
原題をそのまま訳すと、「鏡を使ってそれをした」というぐらいだが、本作の最終場面、いよいよミス・マープルが殺人事件の謎を解くところで、彼女はこんなことをいう。
「魔術のトリックのことなんです。魔術師は、鏡をトリックに使いますわね」
つまり、ここから、日本訳では『魔術の殺人』となったのだろうが、ミス・マープルのこの説明に聞いている刑事たちは戸惑ったことだろう。
今回、ミス・マープルが向かったのは寄宿学校時代の友人の依頼によるもの。
友人の妹の周辺に、何やら不穏な雰囲気があるようで、友人はそのことの解明をミス・マープルに頼んだことから、物語は動き出す。
彼女が行ってみると、果たして友人の妹の周辺には、夫や娘、孫娘とその夫、孫娘に迫る青年2人、さらには精神を病んでいるような若者までいる。
そこに友人の妹の最初の夫の息子が現れる。(関係が複雑なのが難点。息子といっても年をとっています)
その彼が殺されるのです。
しかも、どうやら友人の妹の命も狙われているらしい。
関係を解きほぐして、犯人をあてるのは相当難しい。
何故なら、犯人の動機に至る伏線がほとんどないから。
なんで、犯人さがしということはあきらめた方がいい。
殺人がどのように行われたか、そのトリック解明がこの作品の読みどころ。
そう、「魔術」がヒント。
紙の本
思わせぶりな
2021/11/20 19:16
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
思わせぶりは舞台設定でだったけど、犯人は割とすぐにわかってしまったので、楽しみ半減。
それでも、動機まで解明してくれるのはさすが名探偵。
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マープル全作制覇しそうな勢いですよ。昔の友達を助けるべくの村から出張篇。これとライ麦が頭の中で一緒くたになってたのは内緒。ラスト近辺は、マープルのいじわる婆さんぶりが見られてgood。
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旧友の依頼で、マープルは変わり者の男と結婚したキャリイという女性の邸を訪れた。
その家は非行少年たちを集めた少年院で、異様な雰囲気が漂っていた。キャリイの夫が
妄想癖の少年に命を狙われる事件が起きたのも、そんななかでだった。
しかも同時刻に別室で不可解な殺人事件が発生していた!
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旧友の依頼で、マープルは変わり者の男と結婚したキャリイという女性の邸を訪れた。その家は非行少年たちを集めた少年院で、異様な雰囲気が漂っていた。キャリイの夫が妄想癖の少年に命を狙われる事件が起きたのも、そんななかでだった。しかも同時刻に別室で不可解な殺人事件が発生していた!
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一気に読んじゃった〜。ちょっと人間関係がややこしかったけれど。イギリスの上流階級って、そんなに何度も結婚したり離婚したりするものなんだろか? なんだかんだ言って、マープル・シリーズも半分以上読んでしまった。次はどれにしようかな〜。(2008-06-07L)図書館で、内容をよく確認せずに借りたら、以前読んだやつだった(笑)。クリスティは作品が多いから、どれを読んだかよくわかんなくなってくる。5ページ読んでようやく気付いた。でも犯人は覚えていない…途中まで読めば思い出すと思うけれど☆(2008-12-12L)
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17章くらいで完全に犯人とトリックが分かった。
犯人が分かっても 終わりまではらはらどきどきが続くのがクリスティの作品
だが、この作品はそれもなく、惰性で読まざるを得なかった。
根本的な発想が前作と似たような感じなので、余計にそう感じたのかもしれない。
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これは決行簡単に犯人わかっちゃいました…(泣)
犯人の動機がやその他の登場人物の性格ちょっと非現実的過ぎるというか…
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乱歩からクイーンに行っちゃったヤツなので、クリスティーはかなり読み落としがあります(^^;
図書館からぽつぽつ借りて、フォロー中~
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視点を変えれば、世界がそれまでとは全く違って見える。精巧なだまし絵のような、ミス・マープルもの。イギリスの壮麗な大邸宅に、個性的で怪しげな登場人物たちと、クリスティーらしい道具立てが揃っています。トリックよりも、人間性を丹念に描いている作品かも(わたしはマープルものの、そういうところが好き。一見地味だけど、読みこなすと奥が深いの)。
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「アガサ・クリスティーの秘密ノート」を読んだので再読したのだが、詳細をまるで覚えてなかった。
読みやすい文体なので時代が古くても気にならなかった。
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ミス・マープル・シリーズ
友人であるヴァン・ライドック夫人からの要請で夫人の妹キャリイと夫の経営する少年更生施設にやってきたミス・マープル。最初の夫グルブランドゼンとの間の娘ミルドレッドと養女の娘ジーナ、2番目の夫リスタックの2人の息子アレックスとスティーブン。現在の夫ルイス・セロコールド。ある夜ルイスを自分の父親と思い込んだ少年エドガーの暴挙。拳銃でルイスを脅し立てこもり、2発の銃声。無事に出てきた2人。しかし同時刻射殺されたクリスチャン・グルブランドゼン。事件の秘密を握る少年とアレックスの殺害事件。
2011年2月13日読了
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ミス マープルものだと知らずにテレビで見て、それから数年たってから小説を読んだ作品です。
本を読むときには、結果を知っていたので、映画と文学の違いを楽しみながら読みました。
結論がわかっていても、そこまでの筋を文学としてはどのように記述するのかということを楽しみました。
細かいところはもう忘れていたので、あ、そうだったんだと思いながら、読みました。
事前に見ていても、登場人物が覚えきれずに、何度も表紙の裏の登場人物一覧をみながら読み進みました。
ps.
ミス マープルものの種明かしは、最後の最後が多いので、もう少し最後は書き込んでほしいものもあります。
英語の表題の鏡を生かして「鏡の魔術」という方がいいように思いますが、いかがでしょうか?
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初めて呼んだクリスティーさんの作品がこれでした。
ミス・マープルの可愛らしさからの推理が大好きでした。
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事件自体はシンプルで犯人はすぐに分かってしまったけど、事件が起きるまで、ミスマープルが話の中心だったところは、ちょっと新鮮だった。学生時代の友人を助けにいく話なのだけど、この友人がちょっと不可思議な人。その謎が分かった時は、ちょっと感動した。