「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
還暦を目前に自前でワイナリーを作る決意をした著者。妻の猛反対、法律の壁、資金調達の問題。次々と立ちはだかるハードルを乗り越えて見えてきたものとは? 農園主としてのわが人生物語。『考える人』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
玉村 豊男
- 略歴
- 〈玉村豊男〉1945年東京都生まれ。東京大学仏文科卒業。エッセイスト、画家。91年、長野県東部町に「ヴィラデスト」農園をスタート。著書に「パリ旅の雑学ノート」「田園の快楽」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
日常生活の冒険
2004/08/22 21:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佳里 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が信頼している人が絶賛していたので読んでみた。十数年農園を営んできた著者がひょんなことからワインの醸造所をつくることを決め、家族の猛反対や法律による規制、億単位の資金調達などの壁を越えて見事オープンさせるまでが記されている。事は雑誌の連載と同時進行で進んでいたそうな。
構想はふくらみあれこれ試行錯誤するも、随所に無理が出てきて計画は頓挫する。それでも課題をひとつひとつクリアし、まさに綱渡りながら次々と壁を突破していく。夢が現実となっていく様子に興奮しながらページをめくっていた。どの要素が欠けてもうまく行かなかったところを紙一重の差で切り抜けられたのは、流れに乗り流れを味方に付けたからなのだろう。物事は落ち着くところに落ち着き、そのときの本人に最適化されていると言えるかもしれない。いずれにせよ目の前のことをしっかり片づけていくうちに次なる冒険の扉が開いていき、あるときずいぶんと遠くまで来たことに気づく。人生とはそんなものかもしれない。