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あとは完結編を残すのみ?
2004/07/25 17:21
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイボーグ009誕生40周年だそうだ。それを記念して、秋田文庫の最終巻として編まれたのがこの本だ。秋田書店からの刊行というところに、1つ意味がある。40年もの間に、サイボーグ009は様々なメディアで発表されている。だから、いつ、どのメディアで009と巡り合ったかによって、きっと印象が違うはずなのだ。
私にとっての009は、秋田書店のサンデーコミックス版に尽きる。もちろん、ディレクターズカット版の009は完璧さから言っても図抜けているだろうし、アニメの009もその時代時代の影響を受けたそれぞれのおもしろさがある。それでもやはり、私にとってはサンデーコミックス版の009がすべてなのだ。
だが、そのサンデーコミックス版では味わうことのできない009が、ここにはいる。しかも秋田文庫版を受け継いでいながら、やはりどこか違うのだ。ここには、今まで知ることのなかった、009の背景までも浮かび上がらせる様々な石ノ森作品が収録されている。ここに挙げられている009以外の作品も踏まえて、また009そのものに戻っていくと、今まで気付かなかった009が見えてくる。そして、石ノ森章太郎が作り上げたかった009の世界が見えてくるように思う。
石ノ森章太郎は、009の完結編を小説で用意していたという。あとはその完結編を残すのみ。それまで、この別巻で009の世界を想像していたいと思う。