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モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫)
最高に贅沢な顔合わせの文庫版絵本。夢にでてきた、それはきれいなピンクの壁があるところ、モンテロッソへいかなくちゃ! 猫のハスカップの旅が続く…。荒井良二氏の美しい絵で誘う...
モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫)
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商品説明
最高に贅沢な顔合わせの文庫版絵本。
夢にでてきた、それはきれいなピンクの壁があるところ、モンテロッソへいかなくちゃ! 猫のハスカップの旅が続く…。荒井良二氏の美しい絵で誘う江國ワールド。描き下ろし多数。(エッセイ・金原ひとみ)
【商品解説】
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メルヘンたっぷりの絵本
2007/08/11 16:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「モンテロッソのピンクの壁」江国香織・文 荒井良二・絵
を、読み返す。絵本はおとなになっても持っていたいもののひとつ。
というか、これはおとなの絵本なのかも。
内容は、ハスカップという薄茶色した猫が
夢の中でみたピンクの壁を探し求めて、「モンテロッソ」に旅立つ物語。
旅の途中で起こる色々なこと。
お腹が空いて、焼きソーセージの屋台に目が釘付けになるけど
ちゃんと自分でねずみを捕まえて、街の奥さんに
肉パイと一緒に焼いてもらって食べたり。
バイオリン弾きのメロディーに心を惹きつけられたり。
「音楽師はうちひしがれていました。
彼の音楽と人々の求める音楽がどうもちがうものらしいからでした。
・・・・・芸術家にはよくあることです」
「人々は・・・・・哀切な音楽が聞きたかったのです。
でも、音楽師は悲しみを売り物にするのは
絶対いやだと思っていました。
喜びだけを奏でたい、と、切実に願っていたのです」
ここの描写から、なんとなく江国さんの文学に対する思いが
伝わってくる気がしました。
ニーズにこたえるということも重要なのでしょうが、
それよりも重要なのは、自分の気持ち。
喜びでも、悲しみでも、表現したいものを表現する。
媚びない姿勢が気持ちいいです。
住み慣れた環境を飛び出して、冒険するハスカップは
ひとつのところに留まるのが苦手な江国香織さん自身なのかも・・・・・。