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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.9
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/242p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-212519-6

紙の本

ゴシックハート

著者 高原 英理 (著)

いくつかの飛躍と変質はありながらも一貫した世界を作り上げてきたのが「ゴシック」という名の感受性である−。死と暗黒、耽美と残酷に彩られたゴシック世界の全貌を描く本格「ゴシッ...

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ゴシックハート

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商品説明

いくつかの飛躍と変質はありながらも一貫した世界を作り上げてきたのが「ゴシック」という名の感受性である−。死と暗黒、耽美と残酷に彩られたゴシック世界の全貌を描く本格「ゴシック」評論。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

高原 英理

略歴
〈高原英理〉1959年三重県生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。「少女のための鏖殺作法」で幻想文学新人賞、「語りの事故現場」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。

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みんなのレビュー31件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

人外のものにも一分の愛を!

2007/08/29 18:06

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ゴスロリ、ロリータ、エログロナンセンス、そのあたりを一緒くたにして退ける人間が残念ながら多い昨今。これほど懸命にゴシック万歳を客観的かつ主観的に、噛み砕いて唱えた人はいないのではなかろうか。無論こうした分野の専門家による「研究所」や「論文」は別である。彼らは文化や精神論、ひいては宗教や哲学に結びつけてひたすら対象を微分積分、分析し、それがいかに世界に蔓延したか、どのような影響を及ぼしたかを声高に「発表」するのみである。
もちろんそうした論議や地道な研究とその成果が無駄であるとは思わない。それはそれである分野の人間には必要な研究であり、そういう土台が会ってこそこの高原による作品『ゴシックハート』もまた生まれやすかったのであろうから。
『無垢の力』『少女領域』と、戦後の文学に表象される少年処女たちのイノセンスな魂はいかなる時代の産物であったのか、わかり易く示唆を与えてくれた著者。当時の私は興奮して読んだものだ・・・それほど熱い探求がそこには広がっていたのである。そしてこのたび拝見した『ゴシックハート』。『無垢の力』には及ばずともやはり高原氏らしいテーマである。

まずゴシックというものがなんであるのか、という説明。少女漫画、ホラー映画、怪奇小説等を通して歴代のゴシックを築き上げてきた要素を紹介・説明する。
続いて「人外」つまり完全には人として存在できなかったモノたちからゴシックに接近する。これがなかなか面白い。
ゴシックの精神(ゴシックハート)とはここでは人間・日常・この現世界・・・つまり退廃した退屈なこの世を憂い、それらを超越した存在・場所へと至らんとする渇望から生まれるものとしている。より高みへ、非人間的な超人へというあくなき欲求や羨望が人の心には潜んでいる。それを閉じ込めずあからさまに求め続ける時、彼は人外のものとされる。ここではモンスターである吸血鬼ドラキュラやフランケンシュタイン(の怪物)などを例に挙げている。
こうしたモンスターは一見「招かれざる客」として認識されがちだがとんでもない、彼ら人外のものこそ、我々の意識の根底に潜む煮えたぎった欲望・・・いってみれば「こんなつまらない世界ぶっこわしてやれ」という欲望、非日常=ハレへの憧憬が生んだ産物なのである。
国が生まれ、政権ができ、「平等」が尊いものとして価値観までも均等化・統一化されるこの世の中で、私達はどこか息苦しさを感じているのではなかろうか?
有無を言わさず殺戮するモンスターや幽霊・怪物が創作される映画・小説・漫画・・・。
彼らはこちらの要求を一切受け付けず無差別に殺戮し破壊し、しかし最後には「こちら側」に滅ぼされる無残で悲しいモンスターたちだ。
私に言わせれば、彼らの出現は、狭く息苦しい不自由な水槽の中に退屈し「飛び出し」て「初めて泳いだ海の中」の『泳げたいやき君』♪である。 「とっても気持ちがいいもんだ」とおよいでみたはいいものの、海には危険がいっぱいで、どうすることもできずに気が済んだところでもとのタイヤキ屋の親父の水槽へと戻ってきてしまう。「毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれて嫌んなっちゃうな♪」といってはみるものの、結局その温床で生ぬるい世界に生まれ育った人間には、帰る所がここしかないのである。しかも私なんぞはそれでもまあいいか、などと諦めている。しようもない。
高原はこれにとどまらず、さらに澁澤や江戸川乱歩などの文豪の作品をはじめ様々な点からゴシックを観察し語り続けている。
ココでは私が最も気に入った箇所を紹介したが、まだまだ魅力ある言及が続くのだ。
少しでも非日常的なハレ=ゴシックを我が物にしたい人、ぜひご一読。

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紙の本

暗黒の世界へと誘う危険で魅惑的な書

2004/11/09 00:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブルース - この投稿者のレビュー一覧を見る

『ゴシック・ハート』とは耳慣れない言葉だが、一体どのようなことを指す言葉なのであろうか? 著者によると、「ゴシックハート」を定義して「それは主義ではない…言ってみれば好悪の体系のようなものだ。それは、自己の必然にもとづいた命懸けの好みなのだ…これは最も「形」に依存して示される精神のひとつだ。色ならば黒。時間ならば、夜か夕暮れ。場所は、…荒涼感と薄暗さを持つ廃墟や古い建築物。現在よりも過去」とする。そして、偏愛する異形・異端・身体の変容・耽美主義・両性具有・人形などの妖しく暗い魅力に満ちた領域について幻想文学や映画・絵画・写真を例に引きながら「ゴシック・ハート」の世界を語っていく。具体的には、吸血鬼やフランケンシュタインなどが登場するホラー小説、ポーの怪奇小説、三島由紀夫や渋沢龍彦の耽美小説、江戸川乱歩の残酷小説、中井英夫の推理小説、ハンス・ベルメールの背徳的な人形、楳図かずおの恐怖漫画などが取り上げている。

 概してこのような書物は、古今の一風変わった芸術のおいしいところを適当に繋ぎ合わせて、一時の徒然を過ごす趣味的な読み物に終わっているものが大半なのだが、本書はそのような書物とは一線を画する。読んでいて、ダークにして超越的、悲惨にして不可思議な救済のある世界、残酷でありながら耽美な世界が強烈に立ち昇って来て、評者はしばしば圧倒されることもあったことを告白しておこう。文学作品ならともかく、批評書からこのような思いを抱かせること自体、著者の思い入れの深さと優れた感性によるものであろう。文学を愛好する人であれば、このゴシック・ハートの世界は無縁ではあるまい。力作と言える。

 ただ、残念であったことは中ほどからやや間口を拡げ過ぎ、求心力が少し落ちていることである。著者は、「ゴシックハート」が過去の芸術にだけ表現されているのではなく、現代の作品にも表されていることを言いたいためであろうか、漫画という媒体にまで批評対象を拡げている。確かに、著者が言うように残酷漫画にはこの精神が見て取れるかもしれないが、評者には漫画という媒体自体が、一種のダンディイズムの側面も有する「ゴシックハート」とは相反する面があるように思うのだが、如何であろうか?

 最後に、本書の装丁について少し触れておきたい。元々、評者が本書を手に取ったのは装丁が目に付いたからだが、この装丁は本書の不穏でダークな世界を過不足なく表現している。カバーは、ざわざわした紙質で、黒い地をバックに銀色の大小異なる3種の装飾が上半分に施されている。その中央には、「ゴシックハート」の銀色と中抜きになった黒色の文字。この銀と黒の組み合わせがシュールな感じを与え、所々にかすれ気味でありながら鋭い線が銀色の装飾に走っていて不穏な印象を与えている。
表紙を繰ると、裏表紙は赤、驚くべきはページをめくる部分が十字架に見えるように印刷されている。手の込んだ装丁と言わなくてはなるまい。装丁者は、ミルキー・イソベ。この世界に造詣の深い人ということだが、見事な装丁の一言に尽きる。

 本書は、内容・装丁ともに優れたユニークな書物として推薦に値する。価格もこの種の書物としては、2千円と手頃な値段に設定されているのも嬉しい。

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紙の本

無題

2004/09/28 00:55

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:黒羽紙 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私はまだ「ゴシック ハート」を読んではいません。
なのに評価するというか申し訳ない気持ちでいっぱいですが、
高原さんがこのページで語っていらっしゃる事に共感して止まないため、
書かせていただきます。
ゴスと呼ばれるものですら数年前からファッションとして認められはじめては
いるものの、その精神性は解かっていただけない事が多いのです。
黒いファッションは怪奇好きな私の内面がゴシックホラーと呼ばれる
類の映画を幼い頃に見たことによって引き金となって表に現れたスタイルではありました。
私自身も物心ついた頃には怪奇的なモノ話、廃墟、悪趣味と言われるがまでに耽美主義、骨董趣味、罰当たりなまでに墓地派…で、マイペースなまでに
そう言ったものを集め、中井 英夫やシュールなものにあこがれた私は気が付けば
土田舎の脳病院に入れられて…というより自らすすんで入院していた。
今でこそちゃんと現実にいるんだと言い聞かせているため、仕事も出来るようになったが、当時はほとんどに怪奇的な夢の中だけで誰の目から見ても病んでいると見えたはずなのです。
私は、絵を描く、物を作る、全て言わばゴシックな世界観、闇的なイメージの住人ばかりが日々ものを作るという中で「コンバンワ!」をする。
世間でGOTHと呼ばれる私はゴスにおけるジョークなども受け入れられない人達
が嫌悪するものを愛している、小学生のころ、友達を作らず、痩せて血色の悪い
体の弱い私を「毒」や「死体」「幽霊」と呼びいじめた彼らはあるいみ間違いではなかった…確かにこの世界でしか生きたくないとしつこいまでに望んでいる。

長くなってしまったけれど、この「ゴシック ハート」という題名をみただけでも
わかってくれる人が居るんだと嬉しくなった。

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紙の本

著者からのメッセージ(前編)

2004/08/13 11:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:高原英理 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 物心ついた頃から怪奇なもの怖いもの暗がりにあるものが気になってしかたなかった。夜とか墓場とかお化けとか怪談とか、そういうのが興味の大半を占めていた。
 集団生活と共同作業が苦手だった。幸い今のところ徴兵制はないからよいが軍隊に入れられたら耐えられないだろうなとよく考える。
 平穏が続くというのが信じられない。いつも死のイメージばかり考えていた。死は膜一枚で隔てられているだけと思っていた。今もそう思っている。
 ダークな感じ、陰惨なもの、残酷な物語・絵・写真を好む。ホラーノヴェルもホラー映画も好きだ。
 時代遅れと言われても耽美主義である。様式美の感じられないものに興味が持てない。
 身体の改変・変容や欠損・過剰に強い興味がある。いつもサイボーグを夢見ている。肉体の束縛を越えたい。
 両性具有、天使、悪魔、多くは西洋由来の神秘なイメージが好きだ。澁澤龍彦の紹介した文物絵画などは大抵好ましかった。
 金もないのに贅沢好み。少女趣味。猟奇趣味。廃墟好き。頽廃趣味。だが逆の無垢なものにも惹かれる。
 情緒でもたれあう関係が厭。はにかみのない意識が厭。
 欲望はよいとしても野卑で凡庸な欲望の発露が嫌い。
 自信満々の人が厭。弱者だからと居直る人も厭。「それが当たり前なんだから皆に合わせておけ」と言われると怒る。はじめから正統とされているものにはなんとなく疑いを感じる。現状の制度というのが決定的な場面では自分の味方でないように思える。いつも孤立無援の気がする。
 気弱のくせに高慢。社会にあるどんな役割も自分には相応しくない気がする。毎朝、起きると、また自分だ、と厭になる。自分でないものに変身したい。それは夜に生きる魔物であればよい。フランケンシュタイン・モンスターの気持ちがわかるつもり。楳図かずおの描く怪物たちの気持ちがわかるつもり。
 最近ようやく気づいた。私の考え方、好み、いずれも、ゴシックと呼ばれるものなのだ。私のような感じ方をゴシック的と言うのである。
 これから私はゴシックな意識について語ろうと思う。それは主義のような言い方になるときもあるが主義ではない。また思想や理論として構築されているものでもない。言ってみれば好悪の体系のようなものだ。だからその動機と起源を探って行くともはや説明不能な偏差にぶつかるだろう。しかしそこに自分として確固たる必然が感じられるものだけを語る。好みだからといって重要でない筈はない。命懸けの好みなのだと言いたい。ロックがそうであるように、それは生き方だからだ。

 私・高原英理は一九九六年、「第三十九回群像新人賞評論部門優秀作」に選ばれることから評論活動を開始しましたが、また一方で一九八五年、澁澤龍彦・中井英夫両氏の選考による「第一回幻想文学新人賞」をいただきました。この文学賞は翌年第二回まで行われましたが、澁澤氏の逝去により途絶したまま現在に至っています。
 澁澤さん・中井さんは今も私の師です。

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2005/02/16 13:55

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2005/11/12 05:00

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