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フレイスの炎砦V3 上 (ファミ通文庫 セブン=フォートレスリプレイ)
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セブン=フォートレス リプレイ フレイスの炎砦 (ファミ通文庫) 全2巻完結セット
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もう、笑うしかないのかっ!?
2004/09/17 16:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)を楽しみたければ、恥や外聞を捨てなければならない、と言ったら言い過ぎだろうか。まあ少々大袈裟かもしれないが、自らが役者となるわけなので、セリフを恥ずかしがっていたり感情のない行動ばかりしていては、演じきれたとはいえないだろう。た・だ・し、度を過ぎてはいけない。
本書の舞台は現代の地球と異世界。それが剣と魔法のファンタジーで味付けしてある。渋い(?)中年キャラに、美少女と少年が主要登場人物。冒険の目的は“世界滅亡の危機を救う”という、これもお決まりのパターンである。
世界滅亡とくれば、普通なら真剣にならざるを得ないところだが、これを遊んだ面子はいたってお気楽。最初の最初から最後の最後まで全編笑いっぱなし。読みながら、「コレでいいのか?」と首を傾げることもしばしば。その原因は全てアドリブにある。勝手知ったる何とやらで、一つのシーンを演じるたびに脱線する。真面目なゲームマスター(ゲームの司会者的存在。進行役)だったら、5分と保たずに怒りが爆発しているに違いない。何とかまとめ上げている菊池たけしを褒めるべきなのだろうか。
いやいや、単純に褒めてはいけない。物語としては一応のまとまりを見せているものの、全てがご都合主義で解決していると言っても過言ではないからだ。また、文章もいただけない。特に気になるのが“(笑)”の存在。これが彼のトレードマークでもあるのだが、あまりにも多用していて逆に面白さが伝わってこないのだ。どんなシリアスな場面にも登場する“(笑)”マーク、何とかならないものか……。
この上巻がそうであるように、下巻にも“(笑)”がこれでもかと顔を出す。う〜ん……やっぱり邪魔。ただ全体的なノリの良さはかなりのものなので、『ソードワールド』シリーズのリプレイとは違った面白さを体験できる。合コン、宴会、何でも来い!という方にピッタリ!だ。