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大阪下町酒場列伝 (ちくま文庫)
大阪 下町酒場列伝
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紙の本
興味深い
2024/04/04 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の魅力の奥深さが、興味深く読むことができました。下町の酒場の雑多さの中の素晴らしさが、よくわかりました。
紙の本
残してほしいお店がたくさん出てきます。
2024/02/14 14:04
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投稿者:kunkun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「呑み屋」といよりも「酒場」という表現がふさわしいお店がたくさん出てきます。うち1軒は行ったことがあって、そんな裏話があったとは思いませんでした。
紙の本
大阪の
2020/06/24 07:16
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
下町の居酒屋といえば、京橋の「居酒屋とよ」を思い出すけど、載っているかな?一度だけ行ったことがあり、もう閉店してしまったが、いつも賑わって、いい雰囲気の店だったな。
紙の本
酒や!酒や!酒買うてこいぃぃ!
2016/01/09 16:19
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投稿者:朝に道を聞かば夕に死すとも。かなり。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪大正区の名前の由来がひょんなことから学べたり、昔は子どものしつけがしっかりしていたわけじゃなく、子どもにかまう余裕がないから「そのへんで遊んどき」状態だったり、市井に働く人たちの対話を通じて「働くとは何ですか?」ってな問いに「傍(はた)を楽(らく)にさせること」ってのは、なるほどなぁ、って思いました。
文学部出身の子どもが当たり前のようにお店を継いだり、戦後間もない頃、素人も玄人もないんだから、自己流でやっていきましょう、っていう鷹揚な時代。あとがきには、すでに初出から二軒のお店がなくなったと報告があります。
この本の初出が2004年。今、文庫本でリニューアルしたんですが、こうした味のあるお店は、今も減り続ける運命なのかしらん?
私はこんな情緒的なベースとしての酒場ってのは、持っていません。しかし、なんとなく懐かしさ、温かみを感じる事ができます。心理学の本によると、昭和30年代の「三丁目の夕日」の世界に生まれていない私も、自分自身が持っている歴史的知識や過去のイメージに照らし合わせながらノスタルジーを感じているそうなんです。
知識として知っているからこその安心感だったのか。確かに、アトム化したバラバラな個人ってのが叫ばれていますが、懐かしさを「酒場の本」ってことで、意図的に読むことで疑似的に他者とのコミュニケーションをのぞき見することができます。一緒に飲んでないけど、なんとなく「生き生き」としたもの。なんとなく独特の敷居があるんだけど、知っている安心感を本では手軽に楽しめます。
懐かしさは、ポジティブな感情を高め、想起した過去の体験を肯定的に再評価する働きがあると言われています。
もしですね、朝ドラのヒロインが私の隣にいて「うちは、365日元気印や!今日もお日さんが、よう照ってる!」って言われたら「何言ってんだ?こいつ?」ってなるんですが、テレビで見る分には許容しちゃう。なんとなく安心できるのが本での距離感。気にいったら、そのお店に行けばいいですしね。
「ラーメン発見伝」というマンガで「あいつらは料理を食ってるんじゃない。情報を食ってるんだ」みたいな話がありますが、店のことを前もって知っている安心感は不安感を低減します。
そんな心地よい、懐かしい刺激への好意的な感情は、ちょっとしんどい時に「のんびり行きぃや」と語っているように思えるのです。