紙の本
風景の画一化の問題
2017/07/24 22:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には、日本で起こっている風景の画一化に対する考察が書かれてある。
この本を読めば、感傷的な問題だけでは無く、活力も失いかねない問題だと気付くようになるだろう。
紙の本
総郊外化による地方の退廃に対する危機感
2008/07/07 21:30
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
「郊外化」を都市計画や建築の問題としてとらえる 松原 隆一郎 のような論者と,それを人間や社会の問題としてとらえる 宮台 真司のような論者がいるなかで,両者をつなぐ議論を展開し,郊外化を単に都市周辺の問題でなく日本全体の問題 (「総郊外化」) としてとらえているのが本書の著者である.
「街をつくらない」ジャスコや他の大型店の地方進出によって享楽的・退廃的な消費社会がつくられたと主張する,その危機感には迫力がある.一方で吉祥寺,下北沢,高円寺などの東京の都市には「新たな原理」をみている.主張の根拠は十分ではないが,それは読者に課せられた課題とかんがえることができる.
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かにたまに車で名古屋近郊を走っても、広島近郊を走っても、東京近郊を走っても見える景色はおなじみの家具屋さんだったり、ファストフード店だったり、スーツ屋さんだったりして代わり映えしない。テレビCMだった昔はもっとローカル色が濃かった気がする
投稿元:
レビューを見る
<地方=犯罪多発地帯>を事例をあげて論証している。自らを『郊外批判者』と言ってるだけあってショッピングモールのあるところに犯罪ありという文章。
投稿元:
レビューを見る
日本の都市及び郊外の開発の風景に対し、危機感を抱いている筆者。自動車社会、ショッピングセンターなど、コミュニティを破壊する要因だと論じている。共感できる部分は多々ある。金儲けだけではない、都市のデザイン、地方のデザインを模索しなければならない時代である。
投稿元:
レビューを見る
都市に憧れ模倣した結果、日本の郊外の風景は均一化され、どこまで行っても同じ風景が広がるようになってしまった。ファミレス、量販店、スーパーマーケット。自らすすんでアイデンティティを失った「故郷」
薄っぺらいモノカルチャー化した地方が作り出す軽薄な文化。
豊かさとは何だろう。
投稿元:
レビューを見る
ジャスコの話はなるほどと思いました。
街がどんどん無機質になっていっている感覚は前々からありました。
便利なのはいいけど、便利すぎるのは毒です。
投稿元:
レビューを見る
事象と数字とを最高のタイミングで提示することで、否定しようがない「真実らしさ」を作りあげる、天才的作者。
投稿元:
レビューを見る
農村型消費社会のシンボル ジャスコ
消費社会化した地方 消費社会化してイカれた地方
低所得層ほど教育費が減少し、テレビやゲームばかり、低い階層の子供ほど学習時
投稿元:
レビューを見る
★どこかで聞いた郊外論★ジャスコのあるような郊外の地方都市で犯罪が多発する。中心地の商店街が薄れ、どこもかしこも同じような景色は地域性を失っているという警鐘はすでに耳慣れた指摘。対照としてあげる吉祥寺などのは理解はできるが、ではどうすればその方向に地方都市を転換できるのかが分からないのが、この種の論にいつも感じる不満だ。続編を読むべきなのだろう。しかし「ファスト風土」という造語はそれが指し示す風景以上に安っぽい。
投稿元:
レビューを見る
大学時代にバイトしていた本屋の店長のオススメ本です。三浦さんが売れるきっかけになった本ではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
2005.12 郊外化の病理。よーく分かります。犯罪は増えるし、日本中がみんな同じ風景だし、買えるものもみんな同じ。私ごとですが、先日なんか仙台へ行ったら、前日に東京のお店で買ったのとおなじ服がおいてありました。いまや当たり前か!
投稿元:
レビューを見る
「地方の均質化,没個性化」が犯罪発生率上昇に関係しているというのが冒頭の主張。そこから「こんな地方に誰がした」という経緯を説明し,「これからの日本の文化的生活はどう発展していくべきか」について論を進める。
筆者の言う大量消費「するだけ」社会については,私も嫌いだし,この本の主張内容には基本的に同意する。しかし,地方を悪者視したあと,都市に眼を向けるだけで,地方のフォローがないことや,「単に憶測に基づくのではないか」と疑わせる記述が多々あるのが惜しいところ。
とはいえ,着眼点はすばらしいので,みんなに読んで欲しい本。
投稿元:
レビューを見る
公民の課題図書。自分じゃ絶対に手にしなかったと思う。ラスト3分の1はものすごく興味深くて、どきどきした。新書でこうまで思えるのは珍しい。前半の犯罪に関する章、イオングループに関する章は少しくどすぎる。でも、ひとは環境によって育まれるものであるのだという結論に頷くためには必要な過程だったのかもしれない。希望のデザインは最近かなり興味があることだ。
投稿元:
レビューを見る
そりゃあ、ジャスコは便利ですから、必然的に犯罪者にも便利がいいでしょうね。包丁は料理を作るのにも、人を殺すのにも使えますからね。じゃあ犯罪なくすために包丁なくしますかね。まぁ、言いたいことはわかるんですが、じゃあどうしろと?という疑問は拭えません。