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荒野の弾痕 | 7-48 | |
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火の谷 | 49-68 | |
化石島(抄) | 69-98 |
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紙の本
ちょっとぎこちなさが見え隠れする手塚版西部劇の数々
2004/11/21 23:06
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成になってから手塚治虫を知った人たちにとって、手塚治虫という人はどのように見えるのだろうか。もちろん全集にすると400巻にもなる作品があり、しかもそれだけでは収まりきらない作品やアニメーションもあっては、ただ一つの印象に留めることはむずかしいかもしれない。それでも、この頃の手塚評価とこの本に収められている西部劇を結びつけるのはかなりむずかしいのではなかろうか。
西部劇そのものが、アメリカ先住民族の表現をめぐって話が成り立たなくなってしまう時代であるから、これを手塚治虫と結びつけることが尚更むずかしいのだろうとは思う。しかし、こうして改めて読み返してみるとやっぱりおもしろいのだ。
もちろん中には手塚らしさがあまりないように思えてしまう、典型的な西部劇もあるのだが、それはそれでおもしろい。そして、ストレートに西部劇とは言い難いが、逆に手塚らしさが表れている「光線銃ジャック」や「鳥人大系」や「ブラック・ジャック」のエピソードも含まれていて、色々な話が楽しめる。
こうして一つのテーマに沿っていくつもの話を読み進めていくと、やはり手塚治虫はストーリーテラーだったのだ、ということに気付かされる。
そして出来ることなら、このように西部劇をテーマにしたアンソロジーにはやはり「キャプテンKen」を載せてほしかった。そうすると手塚版西部劇として、より完成された形になったようにも思うのだが。