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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.9
- 出版社: 新潮社
- サイズ:19cm/221p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-425902-0
紙の本
ごくらくちんみ
著者 杉浦 日向子 (著)
未婚の母を決意したタマヨが食べたいという「たたみいわし」。幼なじみの墓参の帰りに居酒屋で味わう「かつおへそ」…。江戸の達人が贈る、酒と肴と男と女の「新・百物語」。『小説新...
ごくらくちんみ
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商品説明
未婚の母を決意したタマヨが食べたいという「たたみいわし」。幼なじみの墓参の帰りに居酒屋で味わう「かつおへそ」…。江戸の達人が贈る、酒と肴と男と女の「新・百物語」。『小説新潮』の連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
杉浦 日向子
- 略歴
- 〈杉浦日向子〉東京都生まれ。江戸風俗研究家。著書に「入浴の女王」ほか。
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紙の本
一杯やりたくなりました。
2007/11/25 19:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちんみ。珍味。私の食べたことのない物がたくさん紹介されていた。
見た目がグロテスクだったり、「そんな部分を食べるの?」と驚愕するような食材だったり。
多くが酒の肴になっている。
冷酒や熱燗、時には小洒落てワインやシャンパンで。
ちびちび飲みながら珍味をつまむ。
ちょっと嘗めながら味わう新しい世界。
その匂いや喉ごし、歯触り、口の中に広がる芳醇な香りまで読み手に伝わってくる。
3~5ページ程度の掌編小説とともに楽しめる。
小説の登場人物と同様、酸いも甘いも踏み越えた者が知る珍味の世界。
うーん、試してみたいです!
紙の本
酒飲み必読
2005/12/06 12:12
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つな - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここで取り上げられている「ちんみ」は、順に青ムロくさや、たたみいわし、とうふよう、さなぎ、またたび、がん漬け、ふきみそ、ふぐこぬかづけ、うばい、からすみ、かぶらずし、このこ、ふなずし、とうふみそづけ、ほやしょうゆづけ、きんちゃくなす、しおなっとう、などなどなどの全68品・・・・。
最初に杉浦氏の「ちんみ」の美しい絵と簡単な説明がつき、2、3頁ほどの小品が載せられるという構成。そこに出てくるのは、微妙な関係の男女、女友達や、家族の風景など。どれもごく短いのだけれど、いずれも印象深い味わい。人物たちの距離感が、実に程よい。
そして、ほとんどの場合、「ちんみ」にはそれにふさわしいお酒が登場する。これがまた、その飲み方、食べ方を含め、お洒落と言うよりも、粋という言葉が似合う感じ。グラスの選択や、お酒の選択も素敵。
巻末には、「ごくらくちんみ」お取り寄せガイドつき。美味しいお酒を呑みたくなること請け合いの一冊。
紙の本
早く一杯…
2004/10/07 22:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らんつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説新潮を買う楽しみのひとつがこの連載だった。
登場する珍味の描写もさることながら、大人の男女、男同士、女同士に漂う絶妙な間合いを映した掌編が絶品。
切れ味の良い刃物で切り取ったようなシーン、グラデーションにほんのり霞んだひとこま、どれもがしみわたる余韻を残す。
月刊誌の中、様々な料理(小説)の合間の「箸休め」として楽しみだったけれど、こうして一冊の本にまとまってもやはり一話ずつ、ゆっくりと味わいたい。
この本の問題点はただひとつ、早く帰って美味しいもので一杯…という考えが、頭から離れなくなる事だ。