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商品説明
茨木のり子、佐藤春夫、室生犀星等、近現代を代表する日本の詩人たちの作品を集めた「ポケット詩集」第3弾。ポケットにしのばせるのはナイフではなく一冊の詩集であってほしいという願いを込めて集められた詩の数々。【「TRC MARC」の商品解説】
「ポケット詩集」が出てから3年経って第2巻を出し、それから3年後に編んだ第3巻です。
3年毎に一冊ずつ刊行というのは偶然ですが、一冊の詞華集の編集にはそのくらいの年月が要るということかもしれません。
一巻目の編集時には、入りきらない名詩の山に溜息が出ましたが、二巻目のときも、それは同じでした。
ところが、3巻目の本書の編集作業を終えたとき、もう、これで十分やった、終わった、と思えました。
新たに加わった詩人は佐藤春夫、室生犀星、北原白秋、永瀬清子、天野忠、中原中也、堀口大学、寺山修二の各氏ほか。
とくに、江國香織さんの詩「父に」が入ったおかげで、「精神の高さ」の視点からのみ詩を選ぶ作業を強いてきた緊張感がほぐれて、春の風にあたったような安堵感が得られました。
「子どもたち、ポケットにしのばせるのは、ナイフではなく一冊の詩集であってほしい。」
ポケット詩集・全3巻がそんな役に立てたら、編者望外の喜びであります。【商品解説】
著者紹介
田中 和雄
- 略歴
- 〈田中和雄〉童話屋社長。
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紙の本
詩の心
2012/05/18 11:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
1のつづきでこの3を読みました。
短い詩が多いので、
読みやすいです。
すこし昔の言葉遣いの詩で
わかりにくいものもありましたが、
全体的にはよかったです、
いいアンソロジーです
紙の本
渇きを感じたら
2006/11/03 00:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touma_online - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事も遊びも、なぜかとても暗く、近親者も他人も、なぜかとても冷たく、生き続けるが、とても苦しいとき、心は渇きます。そうした渇きに良く効く本です。
むなしくてやるせない日々を過ごすための「潤い」は、浪費や暴力やセックスではない。それは、太古の昔から「諦めること」であり同時に「堕落しないこと」であった。
暗闇の中で、ともしびに、油をそそぎつづけなくてはならい。さもなくば、闇が訪れて人は渇き苦しむ。油をさぼらずに注ぎ続ける意思こそが「堕落しない事」であり、同時に、どんなにともしびを明るく輝かせていたとしても、別れる日に判れ、死ぬ日には死ぬしか無いのだと納得する事が「諦める事」だとすれば、「油」とは言葉であり、言葉とは詩なのだ。
この「ポケット詩集」シリーズは、日本の過去の名作を一堂に集めたもので、いずれも品質に優れます。かなづかいも簡単で読みやすいです。この「Ⅲ」は、とくに上述のような渇きに良く効く作品がそろっている印象があります。特に渇きが苦しい休日の午前なんかに読むと、渇きが癒されますよ。
紙の本
心の部屋に、ポケットに
2006/02/18 17:01
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この、文庫本サイズの詩集のシリーズの三巻目です。前二巻にもとりどりの良い詩がまとめられていましたが、この巻にも少し懐かしい詩(高村光太郎の「レモン哀歌」、中原中也の「月夜の浜辺」など)から、江國香織、天野忠など比較的新しい作品まで、ほどよく集められています。
編者は詩を紹介する本、茨木のり子「詩のこころを読む」の言葉に励まされてこのシリーズの二巻を編み、この三巻につづいたとのこと。そのせいか、このシリーズには「詩のこころを読む」と重複する詩も多い感じがします。そちらを読んでいると新しい発見は少し減るかもしれません。でも、永瀬清子「諸国の天女」、石垣りん「くらし」など、詩だけでもいつも近くに置いておきたくてこの巻を購入してしまいました。
「子どもたち、ポケットにしのばせるのは、ナイフではなく、一冊の詩集であってほしい。」本の帯に、編者の前書きからこんな言葉がひかれています。上等の言葉は、決して美しくはなくても、心の深いところに届き心を解き放ってくれる力があります。心には自分を守るために他人を攻撃する言葉もなくてはいけないのでしょうけれど、こんな詩の一つも心の部屋に飾っておいたら傷つけあうことも少しは減るかもしれません。
心の部屋に飾っておきたい詩、ポケットに入れておきたい詩がこの中に一つぐらい、きっとあると思います。