紙の本
恐ろしい童話であること
2010/09/26 23:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘達が「これは面白いから読んで」というので直ぐにその場で読んだ。
これは童話なのだろうが どう読んでもブラックな味わいに満ちている。初めのグランマの魔法の話は スティーブンキングの作品を思わせる怖さすら感じたし、その後の薬の効果の展開も どう読んでも恐ろしい。ましてや 結末は 児童に読ませる本として これで良いのかと思ってしまうくらいだ。
但し ここで再度考えなくてはならないのは 娘達が この話を面白がっている点にある。いや 面白いといえば 僕にしても面白いのだ。
大人になると モラルが崩れた話を楽しめるわけだが 実は子供たちも十分 そういう いわば「悪の童話」を楽しめるということなのだと思う。子供が読む本だからといって いつもそれがハッピーエンドで終わるものであるべきだと考えがちなのは 実は大人の我々だけなのかもしれない。子供にしても 十分ブラックな味わいを味わえる「舌」と「鼻」を持っているのかもしれない。それが本書の読後感であった。
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さらーっと読んでゲタゲタ笑えます。どうしてダールの話に出てくる年寄りは、みんないじわるなんでしょう?
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身長198cmの空軍パイロットねえ〜ママは僕に11時の薬を飲ませるのを忘れないでと云って僕とグランマ二人きりにして出掛けてしまった。グランマはまるで魔女のように僕を脅す。ちょっとした仕返しをしようと,大きなシチュー鍋にシャンプー・練り歯磨き・化粧品・家畜用の薬・エンジンオイル・グリースを入れて煮込み,いつも呑んでいる薬の色に近づけるため,茶色のペンキを入れた。お祖母ちゃんに呑ませると煙を吐き,水を飲ませると今度は膨らんだ後萎んだかと思ったら,2階屋の屋根を突き抜けるほど背が伸びた。それを見た父は豚や鶏や羊に呑ませて成功。もっと大量につくるように云われても最初にやったようには出来ない。最後には体を小さくする薬になってしまった。それをグランマに呑ませると大量に呑んでグランマは消えてしまった〜これはブラックユーモアだな。年寄りだから何でも許されると思っていたり,強くなりたいと願うと,仕返しされるぞ・碌でもないことが起こるぞってことかな。空軍のパイロットって体力が必要だろうけど,ダールは大きすぎやしないだろうか。今のジェット戦闘機のコックピットには納まらないだろう
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子供の発想らしい、ちょっと怖いっつーか笑えない話。子供ってこういう少し残酷なのが好きだよね。マネする子が出たらどうするんだろうとマジで心配した。
大人だったらこれ犯罪以外のなにものでもないよ〜;コワッ!!
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好きです。ペンキや、スプレーや、シャンプーや。いろんなものを混ぜて魔法の薬をつくってしまった、主人公。いいなぁ。いじわるなおばあちゃんにそれを飲ませるなんて、いやはや。実のおばあちゃんなのに。。。それは悲しいけど、おばあちゃんが大きくなったり、牛や羊がおおきくなるところは面白かった。
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チャーリーとチョコレート工場の原作者 ロアルド・ダールの作品。
イラストは可愛いのに話は可愛くない。ってのが第一印象
この人の書く話はまだ二作しか読んだことはないのですが
ちょっと残酷な表現があると思いました。
ラストある意味はハッピーエンド
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これもまたデカくなってしまったばぁちゃんを今度は小さくしすぎて消えてしまったよ☆☆どうしよう☆☆☆という話です。おばぁちゃんドンマイ…。
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これは、「チョコレート工場の秘密」以上に、なーーんも考えてない話です。
いじわるなばあちゃんといわれていますが、わたしは、わりとこのおばあちゃん好きですけどねぇ。
いやな人は、いない方がいいという本音なら、そんな本音は表に出さない方がいいと思ってしまいます。
というか、それ全部、自分に返ってくるから…とか、気の弱いわたしは考えてしまいます。
でも、おもしろいのがくせ者です。
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農家の一人っ子で8歳のジョージが、両親の留守中に、いじわるグランマに魔法のくすりを作って飲ませちゃうお話。映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作者の作品で、ブラックユーモアは健在です☆(詳しい感想は→http://blog.livedoor.jp/chako67k/archives/50908435.html)
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児童書に出てくるおばあちゃんって、たいていは主人公を導く賢人か、あるいは口は悪くてもすっぱりホンネで生きるすてきな人なんだけど、このグランマはホントにただのいやないじわるばーさんなのね(笑)。
そしてこの魔法のくすりの大胆な作り方ときたら! ドバー、ボチャボチャ、ザザーッってなもんで、たまりません。『チョコレート工場の秘密』にもこういうブラックなテイストが感じられるけど、それを凝縮したような作品なのでした。
そういえばわたしも子どものころ、オロナイン軟膏を水にとかして(とけなかったと思うけど)それを冷蔵庫にしまったことがあったっけ(笑)。思い出しました。
【2011.12.13再読】
なんと10年ぶりの再読。
これ、よく読むと、お父さんがけっこうひどいな(笑)
妻の母親であるグランマがきらいで、最後、小さくなるクスリを飲むようけしかけてるじゃないかw まあ、基本的にグランマ自業自得ではあるのだが。
そして、くすりを作ったジョージがいささか茫然としているのにもかかわらず、読み手もどこか爽快感をくすぐられるという……これぞダールワールドなんだなあ。
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クェンティン・ブレイクのイラストが素晴らしい!
日本じゃ児童書として出版出来なそうな程の超絶展開なのだけど、
これくらいやってくれないと子供は喜ばないと思うのだ。
私も含め・ω・
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ダールの作品はとことんバカバカしくて、とことん笑える。そこが素敵。いじわるな祖母をぎゃふんと言わしたくて、そこら中のものを放り込んで作ったクスリを飲ませてみたら、あらビックリ。いやさ、ビックリどころじゃないんだろうけど。
とことん面白いことを追求した、真面目におバカな物語。こういうのをもっともっと子どもたちに伝えなきゃね。
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図書館から借りました
ファンタジー 現代?
意地の悪いグランマ(祖母)に、意地悪された男の子「ジョージ」。
彼はおばあちゃんのために、素晴らしい薬を飲ませようと、家の中の薬品をあらいざらい鍋に入れて煮込んで薬を作る。
……無夜は子供ではなく、ある程度知識があるので「楽しく」は読めませんでした。
だって「蚤取粉(劇薬毒物)」「ペンキ(猛毒)」……、「脱臭剤」「マニキュア」「脱毛剤」「エンジンオイル」。
……死にますよ? ちょっと、マジで逝きますよ?
これを飲ませて、グランマは巨人になるのですが……いやはや、恐すぎます。
洒落になりません。
終わりも、しゃれになりません。
猛毒な物語でした。
さりとて面白くなかったかといえば、十二分に面白かったのです。
ただ、入れるものに露骨な「毒物」はやめて欲しかった……。そんだけです。
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このヒトの訳は、あんまり好きになれそうもないかも。
はじめの方は、
意地悪なお婆さんに、
いたいけなまでに怯える幼い少年が好きになって、
その子が思いついた突拍子もない薬作りは
もう可笑しくってわくわく、どきどき、
え!そんなものまで入れてしまうの?
だけど、後半部分はあんまり、あんまり面白くないなぁ。
だけど、最後の2,3行はすごく大人びいた気分になれたよ。
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いじのわるいおばあさんにひと泡ふかせようと
ジョージは魔法のくすりをつくっちゃった
そいつを飲んだおばあさん
さあ!たいへん!!
ちょっと残酷で
ちょっとドタバタ
子どもたちが大喜びする
おはなし
解説で翻訳者の言うことには
ブレイクがダールについて語ったこととして
「自分の作品にたくさんのイラストがないと
満足しなかった」とあります
とにかく楽しめる本を
作りたかった人なのでしょうね
「大人の中にはわたしの作品を残酷だと批判する人もいるが、わたしは子どもたちから苦情を言われたことは一度もない。みんなクスクス、ゲラゲラ笑って、楽しんでくれている」「わたしに手紙をよこす子どもたちは、決まって、物語のいちばんゾッとする部分がいちばんおもしろかったと書いてくる。彼らはそういう部分を現実の生活と結びつけたりはしない。あくまでファンタジーを楽しんでいるのだ」(解説より)
(2007-03-11読了)