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紙の本
どんどん豊三の背中を押したくなる
2019/01/27 21:45
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
三木卓氏を映画「震える舌」の原作者としか今まで認識していなかったことを後悔した。物語は、作者の自伝に近い形で進められていく。満州で父と祖母を亡くし、引き揚げてきた静岡では貧乏と小児麻痺に苦しめられる。この少年を救うことになるのは、小学校時代の恩師・大石先生と中学校での恩師・竹田先生である。この二人の先生の出現によって、少年は文学に目覚めていくことになる。何もかもが崩壊してしまった戦後、それもクラスでも下から何番目といった貧乏暮らしの中で生き抜こうとする主人公・豊三の背中をどんどん押したくなってくる。続編の「柴笛と地図」も読まねば